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2022年12月19日 (月)

陀峯山/毎日新聞「わくわく山歩き」

今朝の毎日新聞「わくわく山歩き」は陀峯山です。
webでも読めます(有料)。
https://mainichi.jp/articles/20221219/ddm/013/070/017000c
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陀峯山は、広島県江田島市の能美島にあります。
先月4日間、広島に滞在しました。
その間、天応烏帽子岩、陀峯山、宮島の弥山(ちょっぴり長いコース)に登りました。
共通点は花崗岩、照葉樹林、林床にシダ、それと瀬戸内海の眺望です。
記事は、当初ガイドに多く出てくる山を登ろうと計画したけれど、広島の岳人・吉村千春さんのお誘いで、迷うことなく陀峯山に変えたという話です。地元で長く深く登り続けていらっしゃる方の提案がいちばんです!
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終盤、少し暗めのトーンになりましたが、最近私自身が大きな別れをしたからであり、陀峯山の思い出とは関係ありません。
けれどいつも、海をはしる船を見ると、宮本輝の『別れの船』を思いだすのは、ホントです。
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さて、随分前のことになりますが、広島滞在はそれはそれは愉しかったです。日本山岳会のYouthClub(若手会員)が各地から集まるという企画。正直はっきり端的にいうと、日本山岳会に入会して20余年。こんな若者達の集まりに接したのは初めてです。
気持ちよい人たちばかりで、日ごろの登山の話や、広島のアマ・ダブラムやトシさんのマナスル+アマ・ダブラムのファストマウンテニアリング(FKT)の話も聴けて、夜も大いに盛り上がりました。次なる計画も出てきました。
今回は、先輩の松原さんが企画してくれたものに乗っかっただけですが、こんな集まりが継続できるようにこれからは自主的に関わっていきたいと思いました。みんな、ありがとう!
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*陀峯山は、岩稜歩きセクションが多いです。ワンスリップでアウトのミスが許されない箇所もあります。踏み跡不明瞭で、探しながら歩くところもありました。これから登られる方、ご準備を。

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2022年12月17日 (土)

今月の本棚『山とハワイ』@ヤマケイ

発売中の『山と溪谷』1月号の「今月の本棚」に、コミックエッセイスト鈴木ともこさんの大作『山とハワイ』の書評を書きました。
『山登りはじめました』の時も書かせてもらい、続いて2回目。嬉しいです。

どんな本であるか、どんなことを感じたか、ぜひ記事をご覧ください。
そして、『山とハワイ』を手に取ってください。
鈴木家のみんなが32日間かけてハワイの島々を旅した物語です。
ともこさんの果てしなく豊かな世界が広がり、ハワイの大自然が描かれています。

本書に、先日噴火したマウナ・ロアに登った様子が出てきます。火山の女神ペレも登場します。スーパーわがままで嫉妬深く困った人なのですが、なぜか許せちゃうから不思議。
マウナ・ロアの噴火についてともこさんが語ったことが、「デイリー新潮」に載っています。これを読んで、私はちっともともこさんのことを描ききれなかったなあと思いました。

 

『山と溪谷』   →ココ
『山とハワイ』  →ココ
「デイリー新潮」 →ココ

 

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2022年12月 7日 (水)

平出+中島カールンコー北西壁初登攀/ロクスノ98号

発売中の『ROCK&SNOW98号』に、9月に平出和也さんと中島健郎さんが初登攀したパキスタンのカールンコー北西壁のレポートを書きました。
平出+健郎という安定のペアですが、奇跡的につながったラインであり核心部の苦労が想像されます。

帰国後も平出くんはヨーロッパへ講演ツアー、健郎は2度のネパール仕事と超多忙なふたりをつかまえられたのは、10月にふたりがインスタライブをした前後でした。このインスタライブがむちゃくちゃ面白いので、ぜひご覧ください。
直前まで一緒にいましたが、まさか平出くんがこんな登場をするとは思っていませんでした!

久しぶりにふたりとゆっくり話をし、登り続けている人というのはすごいなと思いました。
健郎は30代終盤を迎え、平出くんは43歳。この歳まで登り続けるというのは、フィジカルなことだけでなく、それを支えるメンタルの要素が大きいということをあらためて感じました。メンタルというのは、登るという強い意思だけでなく、山や自然、山のある国の人々や家族や周囲の仲間達への思いやりも。

それと今回は、健郎の日記を全部読ませてもらいました。
時々、登山中の日記帖をライターに預けて、読ませてくれる人がいます。それぞれ個性のある書きっぷり、筆跡で興味深いです。健郎の日記には、カールンコー北西壁のイラストが描いてありました。さすが……絵描きの息子、スチール写真も素敵な健郎らしい、イラストでした。

こんな二人のことを書けるのは、ライターとして仕合せです。

ロクスノ98号は安間佐千さんが小豆島の赤嶽の岩場を登るかっこいい写真です(撮影=鈴木岳美さん)。ぜひ、ご覧ください!
*平出和也さん+中島健郎さんインスタライブ →コチラ *テルヌアのハイライトに、平出さんのヨーロッパツアーの様子が載っています。 →コチラ 登って、人と出会って自分の登山の話をする、それをアルピニズムの本場ヨーロッパでやり遂げるのだから、敬服します。

 

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2022年11月17日 (木)

南アルプスを未来につなぐ会

9月末に参加した「南アルプスを未来につなぐ会」主催の座談会の様子が、YouTubeにアップされました。
テーマは「南アルプスの魅力と未来を語る」。
座長は山極壽一さん。登壇は、山崎宏さん(NPOホールアース代表理事)、山本百合子さん(公財イオン環境財団専務理事・事務局長)と私です。
座談会の前に、パネラーがそれぞれの仕事や活動について15分で語っており、その様子もあります。
私は、この1年に書いた南アルプスの記事の一部を紹介しました。
南信州山岳文化伝統の会、甲斐駒ケ岳登拝、両俣小屋、光岳小屋のことです。
よかったら、ご覧ください。

仕事の紹介
https://www.youtube.com/watch?v=Q00xJSSQxLM
座談会
https://www.youtube.com/watch?v=bGZZhKGPEYI

南アルプスを未来につなぐ会が運営する「みんなの南アルプス」のチャンネルでは今後、いろんな企画があり、赤石岳避難小屋の小屋番を今シーズンで退いた榎田善行さんや後藤千恵子さん、「山と高原地図」でお馴染みの岸田明さんなどが登場する予定だそうです。楽しみです。
「みんなの南アルプス」をチェンネル登録いただくと、チェックしやすいです!ぜひ。
https://www.youtube.com/channel/UCh7kR6Zzc_e19iFnypxyzHw/featured

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2022年10月 8日 (土)

星美知子さん/ランドネ

9/23発売『ランドネ』に、南アルプス・両俣小屋の星美知子さんのことを書きました。
ココに記事の一部があります →ココ

 

写真は、山も自然も、人も、そして猫も、生きとし生けるものなんでも熱心に撮る、黒田誠さんです。
トビラ写真の星さんとミーのツーショットは、黒田さんならではですね!
(blogの写真は、私が撮ったものです💦)
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1981年に星さんが両俣小屋に入ったときからある8冊のノート(登山者が書き込むもの)を、読んできました。
82年の『41人の嵐』の翌年、星さんと一緒に仙丈ケ岳を越えて脱出した方々が再訪した際の記述に、読み入りました。
農鳥小屋のアルバイトさんが、本を読み終わったから星さんと交換しようと持ってくる記述もあります。
長い年月を感じます。
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星さんのことは、いまも書き続けていますが、とても書き尽くせません。ぜひ、両俣小屋をお訪ねください。
最後のページには、小さいサイズですが1989年の星さんの姿も載せました。ぜひ、本誌をお手に取ってご覧ください。
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P37のタカネビランジのキャプションがわかりづらいママなのですが……。
野呂川の岸辺にタカネビランジが咲いていました。もっと標高の高いところに咲く花であり、星さんは、「北岳から流れ着いたのかね」と。エビデンスがあるわけではありませんが、これが二度目だそうです。初回はうまく付かなかったようですが、今回は大岩の陰にひっそりとありました。守られたような位置。「いいところを見つけたよ」とお話されていました。

 

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2022年9月 4日 (日)

光岳小屋/小宮山花さん@「山歩みち」

『山歩みち』41号「山歩のひと」で、光岳小屋管理人の小宮山花さんをインタビューしました。

花さんが光岳小屋の管理人を引き受けたのは、2020年。まさにコロナ元年。2年間の休業を経て、今年から山小屋を開けています。
光岳小屋の管理人になるまでの、花さんの道のりを垣間見てもらえる内容にしました。そして、「絶望のテカリ」とまで言われる、最果ての地で山小屋を運営する彼女の覚悟や思いを感じてもらえたら、と思います。花さんはそれを朗らかに語っています。

俗な言い方になりますが、花さんの描く山小屋は、アイテムではないんです。夕ご飯は〇〇〇、◇◇◇が飲める、オリジナルグッズは△△△、これはわかりやすいし、メディアやSNSを賑わすけれど、大切にすべき根幹は別のところにある。それが何であるか、ぜひ「山歩のひと」を、お読みください。

インタビューは小屋明け前の6月、花さんのジャガイモ畑「光ファーム」で行ないました。木村和也編集長が、「花という名前はいいね。光岳小屋にぴったりだ。光に照らされ輝く花」と言ったあとに、なぜかそれを英訳🤣「Glory Flower」と叫ぶかのように!(しっかり録音されています) よっぽど、小宮山花という、花が咲くことが、眩しくうれしかったのだと思います。
またいつか、花さんをインタビューしますよ!

各地の登山道具店などで配布するフリーペーパー「山歩みち」、ぜひ手に取ってください。

光岳小屋
https://www.instagram.com/tekatekatekari/
光岳小屋エコプロジェクト
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S15378183.html?fbclid=IwAR31fqBKv_s5Y1Y1f3iXlkC_yCIPSACasFQEY2z_dSchcf22Ri2Gu1ea_OI
山歩みち
https://3pomichi.com/

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2022年6月19日 (日)

甲斐駒ヶ岳登拝@『山と溪谷』7月号

『山と溪谷』7月号(6/15発売)に、甲斐駒ヶ岳登拝の記事を書きました。

北杜市白州町横手にある駒ヶ嶽神社から黒戸尾根を登り、本社のある御山頂(東峰)を経て、登山者が山頂と呼ぶ西峰、さらには摩利支天への道。
山岳信仰は、登るという行為で信仰を重ねるわけですが、今回の記事では、甲斐駒ヶ岳の登拝はどんな様子なのか、どうやって続いてきたのか、ほんの少しですが書きました。

かつて七丈小屋の手伝いで幾度となく往復した黒戸尾根に、昨年夏の登拝に同行する機会を得て登ってみると、それはまったく初めて登る山のようでした。その新鮮さに、ともかく驚きました。心が救われるような出来事でした。
なにをおいても、こんな貴重な経験に誘い出してくれた友人の堀内美津子さんに感謝です。
七丈小屋が現在の体制になった当初から、勤務している方です。
堀内さんは私に、「山小屋も登山者も時代と共に変わっていく。けれど唯一変わらないのが登拝。それを見てほしい」と言いました。その彼女、登拝でびっくりする潔い姿を見せたのですが、それは、次の機会の記事に書きます。

夏の次は、秋の登拝をし、毎月1日の月次祭と鳴動護摩、閉山祭、大祓、正月の神事と武芸奉納、筒粥神事、例大祭に参列。
先日は、五合目の石碑の整理作業をしました(2019年の台風19号で流出したものもあり、とりもなおさず置いてあったため、あるものを確認し、並べ直し整理する作業)。
たった1年、駒ヶ嶽神社に関わっただけでは、とても書けない内容。最初は自分史上最悪の原稿になり、編集担当の辻拓朗さんのおかげで、そこからなんとか1ミリ程度這い上がっただけです。

けれど、写真が素晴らしいので、ぜひご覧ください。
秋の登拝に、国際山岳ガイドであり写真家の黒田誠さんに同行してもらいました。
今日、メッセージの履歴をさかのぼったら、夏の登拝の直後(しかも、自分の誕生日!)に、黒田さんに依頼し、まずは日程だけ空けてもらいました。
宮司から明確な承諾を得る前、媒体は全く決まっていなかったのだから、我ながらいい度胸をしています。けれど、撮ってもらうとしたら黒田さん以外考えられなかったのです。
いざご一緒したら、私が知っていたよりも、想像していたよりもずっとずっと、黒戸尾根と縁の深い方でした。

1年間ご一緒いただいた、今橋武宮司、小百合さん、堀内さん、大野正一さん、津島隆雄さん、伊与久大吾さん、敦子さん、真澄さん、三好妙心さん、林多映子さん、春日玄さん、それとお世話になった七丈小屋に、特別な感謝の気持ちを表したいと思います。

そして、開山から始まり200余年、これまで登拝を支えてきた遠藤先達をはじめとした多くの方々があってこその、いまであることを実感しています。
トビラの写真は、摩利支天に向かう登拝の一行が写っています。赤石沢から湧き上がる雲が、稜線で止まり、太陽が摩利支天を照らしていました。
さて、今年の夏も始まります。
その前に、横手道の草刈りや整備に行ってきます。

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痛恨の誤字があります。
小見出しの「横尾道」は「横手道」です。
お詫びして、訂正いたします。
blogの写真は私が撮ったもの。
登拝メンバーの皆さん、撮影中の黒田さんです。

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2022年6月 6日 (月)

荒川前岳@わくわく山歩き

しとしと雨が、桜の葉っぱを鮮やかな色にしてくれました。

 

今朝の「わくわく山歩き」@毎日新聞は、荒川前岳です。
南アルプス南部の山、荒川三山のひとつ。

 

私自身の思い出は、ザックさんと手を繋いで登った山。大の大人が! 2日ほど遅れましたが、彼のお誕生日に書いた記事です。
掲載の写真は、高山裏避難小屋。北から縦走する場合、前日に泊まるケースが多いでしょうか。ここの水場は天国のようなところでした。そんなあたりからストーリーを始めています。

 

よかったら、ご覧ください。
webもあります(有料)。
https://mainichi.jp/articles/20220606/ddm/013/070/036000c

 

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2022年6月 3日 (金)

北アルプス環境保全とその未来/大嶋達也さん@山歩みち

現在配布中の『 山歩みち 』040号に、「北アルプスー環境保全とその未来」というテーマで、環境省の大嶋達也さんのインタビューを書きました。この3月まで上高地管理官事務所に勤務していた方です。

 

北アルプス南部で実施中の「北アルプストレイルプログラム」(一口500円の協力金を募り、使途は登山道維持)の立役者です。
トレイルプログラム、登山道整備、山小屋などひとつひとつのコトではなく、国立公園の未来について語ってくれています。

 

大嶋さん、優秀で実行力もある方で、本当に尊敬しています。この数年の大嶋さんが推し進めてきた仕事は、本当に貴重でした。これからますます活躍してくださると思います。

 

『山歩みち』というのは、面白くて不思議な冊子だなあと思います。登山初級者向けだというけれど、今号は、カンチュンナップ北西壁初登攀の谷剛士さん、山岳写真家の大家・三宅修さんのインタビュー、レギュラーですが石川直樹さんのエッセイと、しっかり噛みくだきたい内容のものばかり。つまるところ、登山の内容に関係なく、大の大人を相手にした、読み応えある冊子なのだなあと思いました。

 

大嶋さんの話も、登山、国立公園、休日の使い方、自然との接し方、自然そのものについて考えるきっかけになると思っています。そして、「山歩みち」はそんなことを、読者と一緒に考えていく媒体でもあると、思っています。

 

ぜひどうぞ。
『山歩みち』040号詳細 →
https://www.facebook.com/3pomichi/posts/5255616961169705

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2022年2月16日 (水)

平出和也+三戸呂拓也、厳冬のサミサール(パキスタン6000m峰)北壁初登頂

昨年12月17日にパキスタン北部にある未踏峰に登頂した平出和也さんと三戸呂拓也さんの登山について、発売中の『山と溪谷』3月号に書きました。
このたった1ページのために、ふたりそれぞれが2時間ものインタビュー時間をくれたことに感謝。
書き手である私自身は、こういった時間の積み重ねが、次の執筆につながります。

平出さんのInstagramにも詳細があり、いずれ平出さん達から色んな形で発信があることを、期待しています。

シスパーレから眺めていた山を登りたいと考えた平出さん。
過去、この山に2度トライした福岡山の会の方に連絡を取り、色んな話を聞いてから出発します。
未踏峰を見つける方法はいまや色々あり、エージェント経由でめぼしい山のリストをもらうこともできます。けれど、一畳大の地図を広げながら、この付近を登り続けてきた平出さんにとっては、未踏峰を見つけ思い焦がれ、登るというその気持ちや行為を尊重したいという思いが強く、福岡山の会の方ともお付き合いをされたようです。

三戸呂さんは、平出さんの撮影も担当。
初めてインタビューしましたが、きちんとご自身の言葉で語るのが印象的でした。事実をありのまま話す点にも共感しましたが、もうひとつ心に残ったのは、サミットプッシュの朝早くに出発したときの月と太陽のことを語ったときの表現。ご本人が覚えているかわかりませんが、それがリアルで美しい描写だったので、そのまま本文に使わせてもらいました。

サミ・サールと名付けられたこの山は、三戸呂さんの高度計は6380mを指していました。

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