登山中の心疾患と脳卒中@『岳人』9月号
『岳人』9月号・特集は「登山の効用」。
登山に効用を求めたことはないけれど、長く楽しめるようにという意図のようです。
「登山中の心疾患と脳卒中」という記事を書き、伊藤 岳 医師に監修いただきました。
コロナ医療の最前線にいらっしゃるなか、大変なときに、ありがとうございました。
伊藤医師は、兵庫県立加古川医療センター救急救命室に勤務する救急医です。
日本山岳ガイド協会のファーストエイド委員会委員長でもあり、私達ガイドは、伊藤医師をはじめとした3人の医師たちから登山中の救急法や登山に関連する病態やケガなどを学びます。
彼らのお人柄もあるのでしょうが、私達ガイドにとって、とっても親しみやすく、ことある毎に相談を投げかける方々でもあるのです。
数年前には、好日山荘で連続開催していた伊藤医師による登山者向けの講習会にも、参加したことがありました。ちょうど、「登山中の突然死」というテーマでした。
そんなご縁をいただき、今回、監修をお願いしました。
登山中の突然死について本を書いたことがありますが、様々な制約がある雑誌で4ページにまとめるのはなかなか難しい作業です。
伊藤医師が、「病状は経時的に悪化するかもしれない、ということを考えると、何らかの身体症状を抱えながら、より山の深部に入っていくことはリスクを高める行為であると、ごく一般的なこととして認識してほしい」というような話をされていたのが、印象的でした。
”北アルプス深奥の診療所”の運営に深くコミットし、八ヶ岳など幾つもの山中の診療所にも関わってきた方らしい発言でした。
ぜひ、お読みください。
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