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2019年11月21日 (木)

竹内洋岳さん、アンカーとスポンサー契約記者会見

昨日は、プロ登山家竹内洋岳さんが、アンカージャパンの記者会見に登壇。スポンサー契約を締結。
今後、ヒマラヤという過酷な条件下でのアンカー製品使用のフィードバック、新製品開発へのアドバイスを担うなどの話がありました。
そして、「プロ登山家」として今後も歩んでいく所存を、私たちに示してくれた機会でもありました。

 

写真の最後の1枚は、同日夜、御徒町で行われた花谷泰広さん企画の会に竹内さんが登壇したもの。20年近く毎年途切れることなくインタビューし続けた先にある、慣れ親しんだ声。何度聞いても、彼の話は心にすっと入ってきて、そして心地よいのです。
そんな竹内さんの魅力については、近いうちに幾つか書かせてもらう予定です。

 

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2019年11月 9日 (土)

パンダリ・ネパール大統領来日歓迎パーティ

先月下旬のこと。
ネパールのパンダリ大統領来日歓迎パーティへ。
パンダリ大統領は、亡夫の遺志を継いで就任したネパール初の女性の大統領。
歓迎のスピーチは、プラティバ・ラナ在日ネパール大使ら。

お二人のスピーチにもあったけれど、2015年に制定された新憲法には、国会議員議席の一定数を女性にするよう定められている。
大臣にも複数の女性が就任していることも紹介された。
日本よりも、ずっと政治への女性登用が進んだ国。
日本とネパールの関わりあいについて歴史的に紐解き、ルンビニに始まる仏教のこと、河口慧海のエピソードがあったり、田部井淳子さんを誇りに思っているという話もあり、お二人のスピーチは聞きごたえがあった。

先日、カトマンズで働き始めて3年経つ前職のボスに会ったとき、ネパールの法律や教育問題のいまについて、教えてもらた。
そのとき初めて、図書館法がないことも知った。出版は盛んな国なのに。
重ねて通った国だけれど、新しい発見ばかり。

2019年6月26日 (水)

旅に連れて行きたい本3冊@『ランドネ』

現在発売中の『ランドネ』(枻出版)に、一人旅に携えたい本を3冊紹介しました。

 

『風の瞑想ヒマラヤ』(根深誠)
書くことを生業にする意味と覚悟、書くという行為について、最初に教えてもらった根深誠さんの著作。
旅先で友人を見送るのは難しい……そんなとき、いつもこの本のあるシーンを思い出します。
雑誌には、入手しやすく旅に携帯しやすい中公文庫の書影を載せましたが、立風書房の単行本(↓)を見つけることができたら、ぜひ手に取ってみてください。故・田村義也氏の装丁が味わい深いです。

*「旅立ちの見送り」

 

『日の名残り』(カズオ・イシグロ)
私にとってカズオ・イシグロの一冊目、15年以上前にチョ・オユーABCで読みました。
ラサを出るとき、親しくなった中国人の友人が、「記念になにか欲しい」と言い出し、汗まみれになった毛糸の帽子を指すので、それだけでは忍びないと思い、日本語は読まないだろうに、この本を差し出しました。
良質な小説が、旅には必要だと思います。
私がなぜ、カズオ・イシグロを好きか、書いてみました。

 

『ゴリラの森に暮らす』(山極寿一)
山極寿一・京都大学学長が40代で書いた本です。
山極さんの生き方や研究者としての姿勢に大いに感化され、それは旅へのインスピレーションにもなりました。
ご本人に失礼承知で、率直なこと、書かせてもらいました。
最近は電子書籍で持ち歩く人も増え、それは便利だけれど、最大の弱みは旅先で友人と本の交換ができないこと、旅先に本を置いてくることができないこと。ちょっと、楽しみが減ります。

 

ランドネの読者の平均年齢は34歳、男女比は4:6程度だそうですが、今回の文章、それ以外の方々にも読んでもらいたいです。
50代男性とか、10代女性とか、どなたにでも。

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2018年11月28日 (水)

1985年2月号の『山と溪谷』

仕事場の本棚から、『山と溪谷』の84年85年の号を一冊ずつ手に取りページをめくった。
84年は6号、85年は11号ある。きっかけは、沖縄在住の登山家、雨宮節さんがfacebookにコメントをくれたことにある。

84年に雨宮さんは風間深志さんらと、トライアル・バイクでエベレスト街道をいき、その様子をヤマケイや本田技研の広報誌に載せたと。掲載号がわからないからということだったので、84年から手に取ってみた。85年2月号に載っていた。
トライアル・バイクの記事も興味深かったのだが、ほかの記事も読みごたえがある。
長谷川恒男さんのナンガパルバット、岡田昇さんの厳冬の穂高のグラビアなど。
第一特集は山スキーで、三浦敬三さんの誌上指導から始まる。
編集後記のページを開くと、編集長は伊藤文博さんだった。なるほど……!
特集だけでなく、1色ページにも読み応えのある記事が並んでいるのは、この時代が豊かだったからなのか。
地域研究は丹沢。筆は、渡辺千昭さんと寺田政晴さんだ。まちがいないふたり。
つぎの週末、丹沢へ行く予定があるので、読んでみた。

いまどき入手しやすい書籍や雑誌、ネットの情報では得られないものが書かれていて、この時代の雑誌は、こんなにも丁寧な作り方をしていたのかと思う。
その丁寧な仕事が、ライターを育て、カメラマンを育て、編集者を育て、ひいては登山者を育てていたのではないかと。
日曜日に丹沢を歩くときには、ここに書かれていたことを気にしてみようと思う。

2018年1月22日 (月)

Missing the special sounds

「トレッキングのガイドブックある?」「いや、中野融さんの本は貸しちゃったから、いまはないなあ。地図ならあるよ」と、地図を広げ、国境付近の山並みを指さしながら。
「用事も仕事も入れちゃったから、行けないなあ」と。
 
そんな会話のあと、友人を送り出し、ネパールレストランへ。
ひとりだけ早く到着し、みんなを待つあいだ、レストランのアマとお喋り。
キッチンのなかからネパール人同士のお喋りも聞こえてきて。
大して話せるわけではないけれど、ちょっと聞き始めれば、どんどん単語が記憶の壺のなかから蘇ってくる。
ああ、こいしいなあ。
 
理由はなく、そんな風にこいしくなる土地が、地球上に幾つかある。
ネパール語を聞いて、そんなにこいしくなるのは、そこでの経験やネパールに関係したり、ネパールがきっかけになったりした大切なものが目にうつる形のあるもの、ないもの、沢山あるからなのか。いやちょっと考えてみたら、形のないものばかりだな。
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2016年8月 4日 (木)

花谷泰広写真展「ヒマラヤキャンプ2015~後輩たちと喜怒哀楽を共にした日々」@甲府・エルク

 

花谷泰広さんの写真展「ヒマラヤキャンプ2015~後輩たちと喜怒哀楽を共にした日々」が、甲府の登山道具店「エルク」にて、8月1日~31日まで開催されています。

まもなく40歳の誕生日を迎える花谷さんはなんと、子どもの頃、「カメラ小僧」だったそうです。個人的には、もっともっと悪ふざけをしたような規格外的写真も撮ってもらいたいと思っていますが、やっぱりカメラ小僧は、きっちりとしたいい写真を撮るなあとも思います。ある大御所の山岳写真家さんの脚もちのアルバイトをしていた経験も活きているのでしょうか。

今回の写真展には、雑誌などに載せていない初公開のものもあります! また、ランシャール登頂の際に撮影したドラムバオ氷河奥地の写真は、とても貴重ではないでしょうか。こんな標高に長大な氷河が続くこの地を、いつか旅したいなあとも思ったりします。

私は、それぞれの写真に長短いろいろ、文章を書かせてもらいました。
これまでにもいろんな方々の写真や映像に文章を添えさせていただいてきたけれど、いつもなかなか書き上げることができません。

 

写真や映像というのは、それだけで完結した、表現方法だと思いますので、そこに文章を添えても、余計なものでしかない……という悲しさを感じます。私にとっては、写真も映像も、美しく崇高な潔い、憧れの表現方法だからかもしれません。

今回については、どんな出来栄えだったか、自分ではよくわかりませんが、実はほとんど苦労せずに書いてしまいました。
写真を撮ったご本人からは、自分とは違う視点で書いてもらって、気に入っているという言葉をいただきました。撮った本人や写真を少し距離を置いて書くことができたのかもしれません。

ちなみに、写真展タイトルは、花谷さんご自身が考えたものです。

山梨県内の方はもちろん、県外の方も、山の行き帰りにぜひ、お立ち寄りください!

→花谷さんからのメッセージ
https://www.facebook.com/351841854864986/videos/1062835937098904/
→写真展を企画し、写真現像額装をしてくださったDr.さんのブログ
http://blog.goo.ne.jp/ya…/e/835cb559d725d37926f3a928d0936e51

 

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2016年4月30日 (土)

「孤軍奮闘、未来をみつめ「ヒマラヤキャンプ」を作る人 花谷泰広」@『WILDERNESS』

4/26発売の雑誌『WILDERNESS』 (枻出版)に、3本の記事を書きました。
それぞれに気持ちがあるので、ひとつずつご紹介します。



最初は、
「孤軍奮闘、未来をみつめ「ヒマラヤキャンプ」を作る人 花谷泰広」です。
ヒマラヤキャンプを主宰している、花谷泰広さん
の物語です。

早々に本人から「原稿は見せてくれなくていいよ。掲載を楽しみにしている」とプレッシャーをかけられました。
原稿確認不要の意図は計りかねたけれど、好きに書かせてもらいました。


皆さんそれぞれの“花谷像”があると思いますが、私からみた花谷くんは、真面目で前向きで、優しくて素直で繊細。
そのチャーミングな性格が、みんなをその気にさせるのだと思います。

そして最近はとくに、「走り続けながら、考え続けている」。


初めて会ったのは2004年の瑞雨の日。奥多摩の友人宅でした。岩場から帰り、私がギアの整理をしているところに、彼が立ち寄りました。
物おじせずはっきり自分の考えをいう若者で、清々しい印象を残していきました。

ちょうど先日、その旧知の友人宅に数泊し、岩や沢や釣りや山菜採りをして遊んできました。あの日と同じように雨も降ってきました。
10数年前と比べて、私はちっとも成長できずにいるけれど、花谷くんはずいぶんと変容したなあと、改めて思いました。

歳月を経て(まあ、印象もずいぶん変わりましたがw)、近年は仕事を中心に一緒になる機会も多かったです、日本とヒマラヤで。
「2年も続けてヒマラヤに一緒に行くと、家族みたいになる」と言ったのは彼ですが、こうしか書けなかった自分の力不足を、認識しました。

 

*以下の写真は、昨年のヒマラヤキャンプのときに撮ったもの。
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2015年11月 7日 (土)

ベースキャンプでのトランプゲーム  ~“大富豪”と“ナポレオン”編/花谷泰広

誰もが認める安定した強さを見せるのは、カマちゃん。彼は普段から。理知的でそのなかに芸術性のある顔をのぞかせる人間だ。かといってとっつきにくいのではなく、くったくなくよく笑う。

 

 しかし、トランプゲームではそんなあどけなさは、隠れてしまう。手持ちのカードを効率よく組み立て、かつ相手の出方をよく観察し記憶している。まあ、それはゲームの王道であり、私だってそうすればよいことぐらいわかる。けれど人間というのは甘いもので、ついつい「まあどうにかなる」など思い、詰めきれずにいるのだ。

 

 余談になるが、カマちゃんはどことなく、あるひとりのクライマーに似ているというのがハナと私の共通見解だ。ちょっとした所作や表情、くったくなく笑うタイミング。しかしトランプをやってわかった。モノゴトの詰め方も似ている。文章も写真表現も秀逸で、人知れぬシリアスクライミングを実践してきた彼を彷彿させる雰囲気ある。

 

 カマちゃんにはまるで、将棋において鮮やかに駒を詰めたとき、その道筋にあるような柔軟な思考と途切れない集中力と、じわりじわりと攻め寄る姿がある。むろん、登山においても同様。

 

 シオの強さは、また違う。豪快にカードを切っていく。それはまるで山で見せる彼の強さと同じだ。たとえばC1への荷揚げ。圧倒的に他者を引き離していく。「スイッチが入っちゃったんです」と言うが、スイッチを入れるときが違うのではないか、本番でほんとうのスイッチを入れられるのだろうかと心配になるほど、彼の背中はあっという間に小さくなり、彼方へ消えていく。そのスピードとボッカ力は、ちょっと考えられないほどで、私の手元の物差しでは、測りきれなかった。

 

 しかしあるときは、ミョーにおとなしかったりもする。「どうしたの?」と聞くと、「自分のペースにもっていけない」のだという。そういうときは、じっと耐えているしぶとさもある。

 

 出すカードを間違えたときや、読みが甘かったと気づいたときには、「しまった」という顔をして、頭をかき苦笑いする。こっちがハラハラするほど正直だ。これもまた、彼らしい。シオは山に対しても、人間に対しても、まっすぐで濁りがない。

 

 榊原ドクターは、普段、理論性と創造性をもって仕事をしているはずだ。彼の領域は、人の生に直接的に深く関わる。そのなかで理詰めだけでは診察も治療もできまい。想像力とクリエイティブな発想が必要なはずだ。

 

 しかしながら、トランプゲームで起きる些細な出来事は、かえって彼を悩ませるらしい。いつも、「困った」とか「勝てる気がしない」とかため息交じりで手元の札を眺めている。それでも切るカードが、「あれ?」「えっ?」というような驚きに満ちているときがあり、彼の頭の中をのぞいてみたくなる。

 

 私はというと、のらりくらりと。ある程度の定石を踏み、ときにはチャンスとはいえないほどの小さなきっかけをつかみ、大胆になる。

 

 そして最後のひとり。大概、私の左隣に座っている彼だ。「業界一トランプが弱い」というのは、本当だった。弁護の余地はない。

 

 ほかの4人が常に勝っているというわけではなく、彼がいつも大貧民というわけでもない。むしろ、その回数は少ないかもしれない。4人は大富豪になったり富豪になったり、ときに貧民層に落ちたりするのだ。つまり勝つときは勝つのだ。比して彼は、平民と貧民あたりを行ったりきたりしている。容赦なくいえば、そういうのを「弱い」と言うのだと思う。勝てないのだ。

 

 なぜ弱いのか、よくわからない。ときに、びっくりするようなタイミングで強気のカードを出してくるので、こっちが行く先を心配になる。あるとき、私はとっくにあがっていたので、残りのカードをのぞいてみた。絶望的だった。通常、「よーし、いくぞ」と言って切り札を出したあとには、それに続く勝負への方程式が組み立てられているはずだ。勝どころか、負への道筋すら見えないようなカードしか残されていなかった。彼は、「よーし、いくぞ」という言葉の使い方を間違っているのかもしれない、とも考えてみた。あるいはそういうセリフをはいて、周囲をもりあげようという心遣い、またはお祭り気質があるのかもしれないとも。わからない。

 

 だから、あるカード交換のとき、私は飛び切りのカードを彼に渡した。“クローバーの3”ではあるが、絵柄はジャヌーだ。これほどかっこいい山はそうあるまい。そう、このトランプは、松田くんと一緒にナムチェのお土産物屋を訪ねて買ったのだ。ネパールの秀峰の写真が、一枚一枚描かれている。

 

 標高4800メートルのベースキャンプで、圧倒的にほかのメンバーよりもSPO2値も心拍数も好数値だ。頭脳に酸素がいきわたっているはずである。それでも勝てない。

 

 けれど、もういい。

 

 ベース生活はのんびり本を読んだり、音楽を聴いたり、ポカポカ陽が差すなかわずかな水を使って洗髪や洗濯にいそしんだりするのどかな時間だ。しかし、そのレストが続き、天気のサイクルが巡ってこないと、次のタイミングがつかめずに、みながそれぞれ、時間やエネルギーや気持ちの持っていく先を探す。

 

 今日でハイキャンプから戻ってきて、3日目になる。歳を重ね体力が衰えた私ですら、「十分にレストした」「ゴーアップするなら、いまだ」というほど、元気である。若くて果てしないほどの体力がある彼らにとっては、いろんなことがもてあまし気味だろう。その非効率性が、ヒマラヤ登山の一片だとしても。

 

 早くサミットプッシュしたい、登りたい、けれどここで焦ってはだめだ。そんなとき、「まあ、トランプでもやろうよ」と言い出すのは、まぎれもなくチームでいちばんトランプが弱い彼だ。

 

 そして夜が更け、「これをラストゲームにしよう」といって、盛り上がる。しかし最後まで勝敗結果に変わり映えはない。それに私が大笑いすると、やや悔しげに「さ、早く寝よう。帰るよ、帰るよ」と周囲を急かして、ヘッドランプをともしてダイニングテントから出て行く。あとは歯を磨き、お湯の入った魔法瓶を枕元に置いてシュラフにもぐりこむだけだ。

 

 トランプは弱くてもいい。いつまでも、強い山ヤでいてほしい。

 

 

 

追記*

 

 サミットプッシュに出る日を1ずらした昨日は、“ナポレオン”に明け暮れた。メルーのベースでは、朝起きたときからナポレオンが始まっていたというし、「業界一トランプが弱い男」のレッテルを貼られるきっかけになったゲームだろう。

 

 「人のことは言えないよ」とどつかれそうであるが、このゲームでもまた、彼らしさが露呈した。正直すぎるのか、芝居が打てないのか。私がナポレオンで彼が副官のときも、すぐに態度に出た。切る札の内容だけでなく、言葉の端々で、「俺だ、俺が見方だ」と言っているかのようだった。それじゃあ、みんなにもばれちゃうでしょうと私は心中苦笑い。

 

 私の持論だが、一流アスリートというのは共通して、強い信念(自分の才能を信じる力)、飛びぬけた集中力、抜群のバランス能力などと合わせて、繊細でチャーミングな面も持ち合わせている。仕事柄そんな顔を、クライマーはもちろん、ほかの競技者にもみてきた。

 

 トランプゲームのなかでみせる愛らしさも、そんなアスリートの横顔だろうか。

 

 えてして、自信家(よくいえばポジティブ思考の強い人間)といわれがちであるが、じつは繊細な面ももっているのが、花谷泰広だ。

 

 今回、キャラバン中に気管支炎になりナムチェからヘリコプターを手配し、カトマンズに下山し、入院した。入院先のベッドと数えきれないほど電話で話したが、何回か弱気な言葉を吐いた。私は最後、思わず電話口で言った。「なにをいまさら言っているの? もっと図太くなりなよ」と。その私の言葉をどう受け取ったかはわからないが、ほかのメンバーよりも1週間遅れてベースキャンプに入ってきた。それは、「図太くなれ」と言ったのを取り消したいほど、タフな姿だった。

 

 チャーミングで繊細な面は、勝負時に弱みにもなりかねない。けれど、人から愛され、そこに人間性がある。図太さとチャーミングで繊細な顔をもって、山に向かっていきました。

 

 

 

 

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