mountaineering

2019年8月20日 (火)

ガイドツアー/薬師岳~黒部ダム縦走

8/9~12 折立~薬師岳~五色ヶ原~黒部ダム・テント泊縦走(ガイド)

 

ちょうど1週間前に静岡駅で別れた森ちゃんと教ちゃんと富山で再会、成ちゃんが加わって、チーム「り」。
前回の南ア南部に比べれば余裕さ、というふたりと、心身共に元気さキープの成ちゃん。ボリュームあるコースですが、足並みがそろっています。

 

槍穂がやがて遠くなり、剱岳がどんどん近づいてきて、裏銀座や水晶・赤牛の稜線、後立山連峰が見渡せる毎日。薬師岳って、北アルプスのほとんどの山が望めるんだな。

 

「秀峰」は、人それぞれだろうけれど、私にとって、薬師岳は秀峰。北アルプスでいうと、薬師や笠は、登ってほしい山。いつか、ほかの山から眺めたとき、この日のことを思い出すだろうなって思う。薬師岳のピークは南北に長いので、雲ノ平あたりから見るとどーんと屏風のようであり、剱や弥陀ヶ原方面からだと、しゅんと引き締まった姿。いずれも重量感があり、好み。

 

4日のあいだに、月が膨らみ、空の雲が少しずつ変わっていった。今回の台風が去ると、山の空気が入れ替わるかなあ。今年最後の夏山だったかもしれない。
ご参加の皆さん、いい時間を、ありがとうございました。

 

68717432_10217892754924205_2832459652434

 

68300185_10217892755924230_8338490215601

 

67827327_10217892754764201_2458433971650

 

 

『大雪山から育まれる文献書誌集 第4集』(北海道・東川町発行)

『大雪山から育まれる文献書誌集 第4集』(北海道・東川町発行)。
第1~3集をまとめたもの。
表紙は、東川町在住の写真家大塚友記憲さん。裾合平のチングルマ群生。

 

私も第2集に寄稿させてもらったら、同業の林拓郎さんが、真逆のことを書いているのが、面白かった!

 

好きになって通った土地は、ふと歴史を紐解くと、多くの先人たちが通った土地だったと知った。田部重治、大島亮吉、田淵行男、、中谷宇吉郎、北穂を愛した足立源一郎など。いまよりもずっとずっと大雪が遠かった時代に。
雄大で多様な自然と、山麓の暮らし、自然科学の学者たちが魅せられる貴重な自然現象、文学や写真など表現の世界。
底知れぬ豊かさが湧き出るような土地だと思っている。
本書は、こういった膨大な文献の目録になっている。
これを、町が編集・発行するのだから、すごい。

 

東川町は、ちょっとファンキーな町政であり、それを垣間見る仕事をさせてもらったのも、ありがたい。
そして、これだけ旭岳に通ったのは、最初の出会いの影響が大きい。故・春菜則秀さんのおかげ。彼の寄稿文のタイトルは「大雪山に抱かれて」。まさに、抱かれたまま、神々の庭で遊んでいるはず。
旭岳山麓は「勇駒別」といい、アイヌ語で湯に向かう川という意味。豊富な湯が沸き出る土地が秘めるパワーは、力強い次世代に引き継がれていくのだなあと、思います。

 

これからも、微力ながら、この大好きな土地でなにがしかの活動をしていきたいと思います。
ありがとうございます!
ココから読めます。
第1集 →> 
第2集 →
> 

 

67286687_10217754333543757_7163630198435

ガイドツアー/Team Good Jobの夏山

Team Good Job(命名は農鳥小屋ご主人)、白峰三山、仙塩尾根と続き、今夏は三伏峠から聖岳まで4泊5日のテント縦走をしてきました。昨年下山した三伏峠からのリスタートです。
三伏峠~荒川前岳までの空白を歩き、これにてザックさんは南北中央アルプスの主稜線を全部歩いたことになるそうです。

 

難しいセクションや失敗が許されないところが続いたり、逃げ道が少ないルートでありながら、全体的に体力を要し、最終日の聖沢下山まで気が抜けませんでした。皆さん、元気に確実に歩いてくださり、無事縦走を終えることができました。

 

南アルプスは、やっぱりいい!山が大きくて、谷が深くて、緑が濃くて、静かな山歩きができます。
ガイドに参加してくださるお客様それぞれの、山の楽しみ方やセンスに触れながら、今年も、かけがえのない夏の時間をいただきました。

 

個人的には、学生時代に幾つもの思い出のある赤石岳、聖岳に登れたことや、久しぶりに間近で大好きな聖岳東尾根を眺めたなど、貴重な時間になりました。

 

また、日本の山岳地帯の自然環境、山小屋を含めた登山社会の現状を、この山域でも目の当たりにし、考えることも多かったです。

 

67447715_10217799297947839_3574807980333

 

68305014_10217799314748259_4021657129428

霧ケ峰@毎日新聞連載

毎日新聞の月イチ連載、8月は霧ケ峰。
webはコチラです(有料)→https://mainichi.jp/articles/20190805/ddm/014/070/049000c

 

夏休みにぴったりの山で、家族で訪れても、友人と登っても楽しい山。しかしそれだけではなく、歴史や自然環境も興味深く、四季折々楽しめる山であることを、ご紹介しました。
こういう山歩きを知るようになったのは、10数年前からFRCC(がん体験者の山岳会)の山行リーダーを務め、毎月低山を歩くようになったり、登山ガイドの仕事を始めてから。なかでも霧ケ峰は、季節を変えて繰り返し登った山。

 

ところで、ここしばらく、北杜市の友人宅に滞在。甲斐駒ヶ岳と鳳凰山山が正面に望めて、背後には八ヶ岳連峰。夏休みのため、観光客も増えてきて、皆さん楽しそう。私も、友人の子どもたちとにぎやかに山登りしたり、花火をしたり、スイカを食べたり。そんな時間にもぴったりなのが、霧ケ峰。

 

67698059_10217824553339208_8429079485420

 

 

2019年8月13日 (火)

ガイドツアー/徳本峠~蝶ヶ岳縦走レポート

7/13~15 大正池→上高地から徳本峠、中村新道を蝶ヶ岳へ縦走

 

梅雨時のなか、じつにラッキーだったのは、お天気とコースのマッチング。
13日、大正池から歩きはじめ、上高地のあちこちを巡ったあと、徳本峠ともご縁の深い嘉門次小屋の上條久枝さんに見送られて、峠へ。
曇り空ながら、明神岳も西穂の稜線も見渡せ、徳本峠らしい景色。
じゃが芋のお味噌汁が美味しい徳本峠小屋は、とっても楽しいところでした。

 

14日、中村新道を歩いて、大滝山、蝶ヶ岳へ。
緑濃い静かな稜線歩き。雨量はごくわずかなうえ、樹林に守られ、雨風の影響をほとんど受けずに、お花を楽しみながら。
この日は、蝶ヶ岳山荘脇のサイトでテントを張って、わいわい共同生活。

 

15日、展望を期待して、横尾に降りることに。槍穂こそ見えなかったけれど、青空と屏風岩を眺めて下山。
横尾山荘で山田直さんに、「じわじわと蝶ヶ岳へ登っていく稜線歩きだったね」と言われ、上高地へ。
今回は、偶然にもおふたりともLOWA。オーソドックスで頑強で歩きやすい良質な登山靴。私も履いてくれば、よかった!
旅のお茶菓子は、地元開運堂の「徳本峠・胡桃餅」「ウェストンクッキー」、お菓子先生のお菓子。その山域に縁あるものや手作りの行動食は、贅沢。

 

「ああ、この山に登ってよかった」「このルートを歩いてよかった」と思えるような―それにはいろんな意味があったり、後々に思い起こすのでもよいのだけれど―登山を、これからもご一緒できるように努めたいです。

 

今後のガイド山行、以下に空席あり。ご関心ある方、お問い合わせください。
8/31~9/1 大日三山縦走 (山小屋泊)
9/13~16・9/21~23 白馬岳~朝日岳縦走 (山小屋泊)

 

67313669_10217667950944246_6173961341347

 

67220099_10217667951944271_2950926627258

 

67140285_10217667952624288_2250848246500

 

67097652_10217667952024273_9010841086360

 

 

2019年8月 5日 (月)

「東北の高校生の富士登山」MJリンク応援ツアー

田部井淳子さんが遺したもののひとつ、「東北の高校生の富士登山」、8年目にしてやっと、”現場”での参加が実現できました。MJリンクの応援富士登山ツアーです。

高校生たちが明るく可愛らしく、8年間色んなプロフェッショナル達が関わり続けてきたことを見ることができました。
このプロジェクトを引き継いだ長男の進也さんが、1班の高校生達と一緒にノリノリで山頂の鳥居をくぐってきたかと思いきや、下っていき、最後の9班と一緒にまたまたノリノリで上がってきました。Qちゃんさながら。

ひとことでいえば、参加して、とってもよかったです。
そして、田部井さんは、とんでもなく大きなものを遺してくださったのだと思いました。
来年もぜひ続けたいと思います。
MJリンクがスタートして、今年で10年になります。
10年目のなにかを考えたいですね。
昨日今日とMJリンクサポーターの方々(菅野由起子さん、大久保由美子さん)と一緒に行動し、7人の参加者の皆さんと山に登り、手前味噌ながら、MJリンクは、やっぱりいいな!と思いました。贅沢な時間でした。

 

*なお、MJリンクでは、今秋、二度目の台湾ツアーを企画しています。詳細はココ。ぜひご参加を!

 

66928831_10217736459256911_8479662590870

 

67222852_10217736459016905_5203238800477

 

67080452_10217736463817025_309570360107567501217_10217736472857251_1194478379802

2019年8月 3日 (土)

古巣の北穂へ

先月中旬のこと。古巣の北穂高小屋へ届け物と、みんなに会いに。
もちろん往復とも、横尾谷にあるナベさんの岩で定点撮影をして。

 

タイミングよく、入下山には降られなかったけれど、滞在中は雨、雨、雨、展望なし。
けれどその分、静かな時間をもて、小屋のみんなと積もる話をたくさんできた。

 

お客様の夕食にお出ししている豚の生姜焼きは、昭和50年頃からと聞く。40年以上変わらないことが、すごい。
来館の皆さんに心地よく過ごしてもらうために、目に触れないところで、従業員がどんなことをしているのか、それを言うのは野暮だけれど、掃除の仕方、食器の扱い、調理のときの心配り、配膳、どれもこれも、ずっと変わらない。いずれもまっとうな配慮。
こういった仕事のひとつひとつを手伝わせてもらうと、こちらの心も整う。

たとえば、春がやってくると桜が咲く。
桜には誰かを励まそうとか責めるとか、咲き誇ろうとかそんなことは全くなく、ただただ毎春花を咲かせ、散っていく。
同じように、北穂高岳も北穂高小屋も、時を超えて、変わらずそこにある。
それに、登山者は安らぎや勇気をもらったり、何かを期待したり、憧れたりするけれど、それを、泰然と受け止めているようにみえる。

最初の取材は編集部からの依頼だった。20年以上前のこと。その後、明文化するのは難しい動機付けで(ほぼ感覚的な理由で)、通い連載させてもらった。
20年経っても、また書きたいと思わせてくれ、20歳としを重ねてたいまだったら、もっと書けると思わせてくれる存在に感謝。
北穂高小屋のシンボルであるイワツメクサをはじめ、高山植物がたくさん咲いていました。

67320688_10217710237881393_7740681014820

 

67067994_10217710201120474_7715467130136

 

67360536_10217710211520734_2440506687963

 

2019年7月 8日 (月)

ガイドツアー/会津駒ケ岳レポート

あいにくの空模様だった先週末、ガイドツアーで参加の皆さんと会津駒ケ岳へ。
当初、1週早い企画だったところを、諸般の事情で予定変更したため、満員御礼から私を入れて4人の静かな山の旅になりました。

 

土曜は降られずに、山頂まで。駒の小屋にてお泊り。
私が親しく思って通っている富山県朝日町住民やそこにそびえる朝日岳の関係の方々がふたりも宿泊中であったりして、夜はみなで持ち寄った食糧で料理をし合い、私達も、皆さんからたくさんご馳走になって、賑やかに過ごしました。

 

翌朝は小降りのうちにスタート。ご参加の皆さんは健脚ぞろいでしたが、天候悪化の兆しがあり、稜線は風も強かったので縦走は諦め。滝沢の登山口に舞い戻り。本格的に降雨量が増す前に、下山できました。
雨に濡れたブナとミズナラ、アオモリトドマツがとっても綺麗でした。
雪解けの間際からイワカガミやショウジョウバカマが咲き始めていました。

 

いつ、どんな季節に登っても、気持ちよい山。名山です。
下山後は、山麓の桧枝岐村を遊んで、帰路へ。

 

7~8月のガイドプラン、空席があるのは次の4本です。
ご関心ある方、お問合せ下さい。
7/13-15 上高地周遊+徳本峠~蝶ヶ岳 
7/23-24 高校生富士山応援登山(MJリンク)
8/9-12 薬師岳~黒部テント泊縦走
8/31-9/1 立山・奥大日岳小屋泊縦走

 

 

Photo_20190708020701

 

Photo_20190708020602

 

Photo_20190708020601

 

4

 

5

 

2019年6月26日 (水)

旅に連れて行きたい本3冊@『ランドネ』

現在発売中の『ランドネ』(枻出版)に、一人旅に携えたい本を3冊紹介しました。

 

『風の瞑想ヒマラヤ』(根深誠)
書くことを生業にする意味と覚悟、書くという行為について、最初に教えてもらった根深誠さんの著作。
旅先で友人を見送るのは難しい……そんなとき、いつもこの本のあるシーンを思い出します。
雑誌には、入手しやすく旅に携帯しやすい中公文庫の書影を載せましたが、立風書房の単行本(↓)を見つけることができたら、ぜひ手に取ってみてください。故・田村義也氏の装丁が味わい深いです。

*「旅立ちの見送り」

 

『日の名残り』(カズオ・イシグロ)
私にとってカズオ・イシグロの一冊目、15年以上前にチョ・オユーABCで読みました。
ラサを出るとき、親しくなった中国人の友人が、「記念になにか欲しい」と言い出し、汗まみれになった毛糸の帽子を指すので、それだけでは忍びないと思い、日本語は読まないだろうに、この本を差し出しました。
良質な小説が、旅には必要だと思います。
私がなぜ、カズオ・イシグロを好きか、書いてみました。

 

『ゴリラの森に暮らす』(山極寿一)
山極寿一・京都大学学長が40代で書いた本です。
山極さんの生き方や研究者としての姿勢に大いに感化され、それは旅へのインスピレーションにもなりました。
ご本人に失礼承知で、率直なこと、書かせてもらいました。
最近は電子書籍で持ち歩く人も増え、それは便利だけれど、最大の弱みは旅先で友人と本の交換ができないこと、旅先に本を置いてくることができないこと。ちょっと、楽しみが減ります。

 

ランドネの読者の平均年齢は34歳、男女比は4:6程度だそうですが、今回の文章、それ以外の方々にも読んでもらいたいです。
50代男性とか、10代女性とか、どなたにでも。

Blog61114046_10217255166544894_810203920

 

続きを読む "旅に連れて行きたい本3冊@『ランドネ』" »

2019年6月 9日 (日)

甲斐駒ヶ岳@毎日新聞

本日の「わくわく山歩き」@毎日新聞は、甲斐駒ヶ岳です。
よかったら、ご覧ください。

6/5-6と、梅雨入り前の最後の晴れの日に、黒戸尾根を登ってきました。久しぶりに山頂まで。
3週間前と比すると、ツツジやオウレンが終わりかけ、ミネザクラやコイワカガミが綺麗でした。
9合目近くに差しかかると、なんとなく夏山の匂いがしてきて、つぎの季節が始まる予感がしました。
色んな心持ちのときがありますが、黒戸尾根は、いつ登っても、心が鎮まります。

この連載、自分とその山の関わりあいも含めたエッセイを書いていますが、甲斐駒ヶ岳については、黒戸尾根の清々しさを書きたいと思いました。

今日も先ほど、笹子トンネルを抜けました。松本行きのあずさ。もちろんD席です。
梅雨空、ざんねんながら、甲斐駒ヶ岳の姿はありません。

cf*小屋番の夏ひる飯

F9e183109449443389aa037754c9aac4

A3c2e3a1b308453998c46b7849b9aa14

72c7e1e1a6de4836bf7105020a7cd7d0

より以前の記事一覧

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Information

  • ✾登山ガイドについて✾
    現在、MJリンクのサポーターなどで活動しておりますが、このほかに個人ガイドをご希望の方は、下記「メール送信」をクリックの上、お問い合わせください。2019年6~11月のガイドカレンダーをお送りします。ほか、オーダーメイドも承っておりますので行き先や内容など、ご相談ください。

Magazines