mountaineering

2018年8月 7日 (火)

ヤマケイオンライン連載「雨の山を楽しむ」Vol.4~mont-bell・ストームクルーザー

連載「GORE-TEX 雨の山を楽しむ」第4回は、モンベルの看板商品ストームクルーザーについて。
初代Mr.ストクルと二代目Mr.ストクル(と呼ばせてもらいました)である、真崎文明顧問と三枝弘士企画部課長にインタビューをしました。

なかでも、三枝さんの最後の言葉が印象的でした。
それは、平松葉子が「老舗」について書いていたことを思い起こすような言葉でした。老舗というのは、結果。私たちが老舗に抱く信頼感は、今日までたゆまず怠らず努力し続けてきた過程に対して抱く感情。
三枝さんに、今後のストクルについて尋ねると、驚くほどあっさりした答えが返ってきました。ただただ、目の前にあることをやるだけ、小さかろうが一歩ずつ前に進むだけ
それが、ストクルを形づくっているのだと思いました。

真崎顧問が、ストクル誕生をかけてアメリカのゴア社に通ったエピソードもご覧ください。

にしても、真崎顧問も三枝さんも、よく笑う笑う。満面の笑みの写真ばかり。その中にも、これまで真剣に仕事をし、キャリアを重ねてきた方の表情がうかがわれました。
そんな素敵なポートレートを撮ってくださったのは、杉木よしみさんです。
記事はコチラ

バックナンバー
Vol3    TNF大坪岳人さんに聞く クライムライトジャケット開発にかけた思い → コチラ 
Vol.2  GORE-TEXの歩みとフロントランナーとしての信頼性 → コチラ
Vol.1  横尾山荘:山田直さんインタビュー → コチラ
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2018年7月26日 (木)

テントむし2年目の白馬岳

7/14~15は、テントむし山旅プロジェクト(Adventure Divas)で、白馬大池に2泊して白馬岳へ。入山は栂池から、3日目に蓮華温泉に下山して、温泉を楽しむというプラン。

昨夏も、同じ内容のもので実施したけれど、肝心の2日目の天候がすぐれず、三国境で引き返し。
ある程度の心づもりをして出発するわけだけれど、いざ、「ここまで。引き返します」と言ったとき、参加のみんなは何て言うかなあ、と思った。けれど、「無理する必要なし」「次が楽しみ」と言ってくれた。次が楽しみ、というのは嬉しかった。山は逃げないというのはウソで、山は逃げると思うけれど、でも無事帰れば、次はある。
無理ない範囲での、雨の稜線歩きは、ぜったいに濡らしてはならないものを守ることなど、いい経験にもなったようだ。

今年は、昨年参加の方々が早々に申し込んでくれ、キャンセル待ちになっていたし、これで晴れなったらどうしようと、思い悩む日々……いや、悩んでもどうにもならないことは、悩まない。
結果的には、これ以上ないというほどの快晴に恵まれ、夕立や雷もなく、3日間が終わった。
無事、元気に白馬岳に登れたし、展望も抜群。剱岳はカッコよく、笠ヶ岳は美しかった。鹿島槍を眺めては、ああ、雪がついたらさぞカッコいい姿になるのだなあと思ったり。昨冬滑った、山々をの眺めたり。

参加の皆さんも、それぞれの思いが山頂にあったようだ。
かつて縦走した山並みをずっと眺めていた方や、私よりもはるかに登山歴の長い方に、これまでの白馬岳について伺ったり。

3日間を終えた後、大池のテント場で仰ぎ見ていた上弦の月を、山麓から眺めた。ちょっと遠くに白馬三山も見えて、お月さまは、変わりなかった。
たった3日間の山の旅で、その後はそれぞれの日常に戻り、参加のみんなは、今晩、月夜を見上げるときはあったのかなあと思ったり、あんがい、登れなかった山登りも心に残るものだと、昨年を振り返ったり。


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2018年7月21日 (土)

ポートレート

ご一緒するのは、二度目。
前回は、30代前半のクライマーのポートレートを撮って下さった。
9月終わり、暑さが残るボルダーでのインタビュー。
本人は、インタビュー中に「いつまでも20代の気分」と語っていた。
彼が学生の頃から面識があるけれど、たしかに初対面の頃と変わらないフレッシュさがある。
けれど、インタビューを終えた日の夜、写真家から送られてきたアタリを100枚近く見ると、そこには、確実に歳を重ねた33歳の素顔があり、ハッとさせられた。

今回は、25年来の親友をインタビューした。
インタビューの場は騒がしく、人通りも多く、さぞ撮りにくかっただろうと思ったけれど、編集者がDorpboxに入れてきた写真は、そんなことは、まったくなく、鮮やかな作品ばかりだった。
それどころか、次々と写真を見るにつれて、なぜだか、泣けてきた。
ほんとうに、泣けてきた。

インタビューの内容は、友人のモノづくりについて。最後の言葉が心に残った。
もはや、彼らが作るものは「老舗」のそれだろうが、老舗だとか、ロングセラーだからとか、考えて作っているわけではない。日々、ただただ、よりよいものにしていこうと作っているだけ。毎日のその積み重ねが、ロングセラーとなる。

知り合ったのは、友人が学校を卒業し、いまの会社に入社したとき。四半世紀以上前。
その間、毎日毎日積み重ねてきたのだということを、インタビューで知り、そしてすっかり「おじさん」になった彼の顔に、その積み重ねがあらわれていて、それをリアルに写してくれた写真ばかりが、並んでいた。
だから、泣けてきた。

親友が親友をインタビューし、普段知らない彼の仕事ぶりに触れ、岩場でも山でも酒場でも見せない顔を見せた。初対面の写真家は、見たことなかったであろう、彼が積み重ねてきたものを写しとる。
だから、泣けてくる。

いったい、どんな感性で私のつたないインタビューを聞き、インタビュイーの表情を見ていたのだろう。すごい写真家さんだなあ、と思った。
感謝。
下の写真は、撮影いただいたものをパソコンの画面に映したときのもの。
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2018年7月20日 (金)

平出和也「バックパックの容量は、ひとつの覚悟」@ドイター

ドイターの輸入代理店である、イワタニ・プリムスのwebサイトに平出和也さんインタビューを書きました。タイトルは、「バックパックの容量は、ひとつの覚悟」。

ドイターとの出会いなど、バックパックのことを中心にお話いただいています。


本音を言うと、日ごろ、ガイドや執筆の仕事で、装備について尋ねられ、飽きてしまうことがあります。適した道具を選ぶことは大切であり当然だけれど、道具で山を登るわけではなく、道具は道具、それ以上でも以下でもない。そんなことを常々思うのですが、同じようなことを、平出さんも語ってくれました。
さらには、道具に宿る魂や、道具開発と自分自身の登山の関わりあいについても。

ミュンヘン郊外にあるドイター本社と密なるコミュニケーションをし、道具をもって登山家をサポートし続けてきた加茂卓也さんも登場します。

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2018年7月19日 (木)

ヤマケイオンライン連載「雨の山を楽しむ」Vol.3

連載「雨の山を楽しむ」。第3回は、ザ・ノース・フェイス(TNF)の大坪岳人さんをインタビューし、TNFの主軸アイテムである「クライムライトジャケット」の開発についてお聞きしました。

2015年に日本で開発された、GORE-TEXのC-KNIT™。これを搭載したウエアは、TNFとmont-bellが先駆けで開発・販売しました。その記者会見でお会いしたのが初めてでしたが、昨夏は、雪倉岳が望める登山道でも行き交いました。

登山のウエア開発に関わり続け12年。テストを重ね、現場からのフィードバックを吸い上げ、試行錯誤を繰り返しながら作っていく、その過程、周囲の方々とのコミュニケーションの話が、興味深かったです。

インタビュー記事は、コチラからどうぞ。

*クライムライトジャケットは、マイクログリッドパッカー搭載です*

バックナンバー

Vol.2  GORE-TEXの歩みとフロントランナーとしての信頼性 → コチラ
Vol.1 横尾山荘:山田直さんインタビュー → コチラ


Vol.4は、約2週間後、どうぞお楽しみに。

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山と山のはざまで

白馬岳周辺でのガイド登山を終え、翌日の大菩薩でのロケに備えて。

北アルプス山麓で、一晩過ごす。
のんびりするわけにもいかず、ガイド仕事の後片付けと、翌日の仕事の準備をする合間に、焼きそばととれたての夏野菜という贅沢なご飯を作ってもらって、共に食べながら、互いの話を。

病床にあるそれぞれの母親のことなど。時間はどんどん流れ、いまは過去になっていく。
難しいこともたくさんあるけれど、迷っていても仕方がなく、次へ次へとステップを踏み出す。
そんな友人の姿をみて、清々しいなあと思ったり。

デッキに出て、夜風に当たっていると、空に三日月が浮かんでいた。
昨晩まで、テントサイトで参加者のみんなと仰いだ月。
ガイド中のあれこれを、思い起こした。

参加のある一人が、「私にとっては、誰(←ガイド)と登るのかが、重要なんです」と言うのを聞いて、ハッとした。

登山ガイドの仕事をしているなかで、いただいたよろこびのひとつは、顧客に恵まれ、彼らからたくさんのことを教わったり、いい思いをさせてもらったり、色んなことを分けてもらうことだ。
けれど、考えてみると、友達を作りたくて山に登るのではなく、山が好きで山に登りたく続けてきたなかで、仲間ができた、というのと同じように、ガイドの仕事をしたくガイドを続けるなかで、結果的に顧客に恵まれ、彼らといい関係を築けるようなった、ということなのかと思う。

「私にとって、どのガイドと登るのかが重要」、ハッとさせられた一言だった。
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2018年7月 4日 (水)

ヤマケイオンライン連載「雨の山を楽しむ」Vol2

ヤマケイオンライン連載「雨の山を楽しむ」Vol.2
GORE-TEXの歩みとフロントランナーとしての信頼

 
山に登る人であれば誰もが知っているGORE-TEX。防水・透湿・防風性を兼ね備えたメンブレンとして、パイオニアでありそしてフロントランナー。揺るぎない信頼を得てきた理由、そのひとつは厳格なテストやアスリートたちからの細かなフィードバックにある、という話です。どうぞ。
 
Vol.2 → コチラ
Vol.1 横尾山荘:山田直さんインタビュー → コチラ

Vol.3は、ふたたびインタビューを予定しています。
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2018年7月 1日 (日)

山麓で迎える夏の始まり

毎年、ああ、夏になった。空気が入れ替わって、まさに今日から夏だ、と感じる日がある。
それをいつどこで感じたか、だいたい覚えているものだ。

あちこち出かけることが多いので、定点観測にはならず、だからその土地に住む人にとっては、「いいえ違う、この日よりも前に、季節が変わったんだ」「確実に空気が入れ替わったのは、その数日後」などあるかもしれない。
けれど、感覚は自分自身にしかなく、自分にとって、今年の夏が始まるのが、このとき、ということだ。

去年は、7月下旬、安曇野で過ごした日の明け方に、「いよいよ夏だ」と思った。
一昨年は、夏至のシャモニーの夜に思ったけれど、その数日後、イタリアに向けて移動する朝、「今日こそ」と思い直した。
その前の年は、小暑の朝の通勤路で「ああ、夏だ」と思った。

夜、夕食後に庭先に出ると、白馬三山は雲のなかだったけれど、満月から少しかけた月の周りに彩雲があり、日中よりもほんの少しだけ空気が乾き、「ああ、夏がやってくる」と思った。
短い山歩きだったけれど、久しぶりに北アルプスの尾根を登り、雪渓を渡りあがってくる風に、夏山の匂いがあった。
夕暮れ時、デッキのベンチに座り、山を眺めると、山にはまだ雪が残っていて、けれど緑も潤っていて、1年ぶりに夏の山に帰ってきたことが、とっても嬉しくなった。
田んぼからカエルの鳴き声が続き、涼しい風が部屋を通り、夏掛けの布団で眠る心地よさ。
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2018年6月28日 (木)

テントむし山旅@硫黄岳(6/23-24)

6/23-24は、テントむし@硫黄岳でした。
スタッフは、ハリーさん+柏。参加者は13人。
ばっちこと樺澤秀近さんがオブザーバー参加。

夕方からは冷え込み、調理中のガスボンベに霜がついたり、翌日稜線に出ると霜が降りていましたが、見事な晴れ、最高の展望。雪解けも花期も早いけれど、ダケカンバの芽がまだ柔らかかったり、ナナカマドの白い花が始まったばかりだったり、春の気配も残っていました。

テントむしがチカラを入れている山のご飯、夕食はポーリンのリクエストで(本人はアドベンチャーレース参戦中で不参加)、参鶏湯風ポトフ。

これは、私がテキトーに考えたレシピですが、あくまで参鶏湯「風」。
鶏肉、じゃが芋、人参などの野菜、もち米が入って、にんにく、ナツメ、クコの実、松の実も入れたお鍋。それぞれの出汁や風味に加えて、塩コショウ、鶏ガラスープで味付け。

朝食は、ハリーズベーカリーとドライフール本舗ハリーによる、ベーグルと手作りドライフルーツ。なかでもメロンは、感激の味だった。

かばっちは、Adventure Divasのトレランを担当していて、世界各地の砂漠や秘境と呼ばれる地域のトレランやアドベンチャーレースを巡っているひと。

忘年会の頃から、テントむしなどほかの種目のイベントにも参加したいと意思表示していたことを実現してくれて感謝。そして、大した話はできなかったけれど、彼の感想を読むなかで、色んな気づきや今後のことを考える機会を貰いました。異文化交流、いいね。

山登りにはたいへんなコト、慣れてもらうコトも多いけれど、テントむしでは、登る楽しさや歓びも共有していけたら、いいなと思います。

今回もまた、講習会場など、赤岳鉱泉にたいへんお世話になりました。大賑わいの週末に、ご丁寧に対応いただいて、ありがとうございます。

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『Family』(FUJITUSファミリ会)インタビュー連載

FUJITSUファミリ会の機関誌『Family』のインタビュー連載、1月から始まりこれにて終了。
富士通製情報通信システムのユーザー団体に配布されるもので、富士通の情報通信システムを使っている会社経営者が主な読者だそう。
「HUMAN HUMAN」という、人生が豊かに彩られるような趣味や文化、芸術、スポーツについて紹介するコーナーで、登山について。
 
経営者のなかには、日ごろのストレスや都会生活とは真逆にある山のなかで寛ぎたい人や、USでは以前から流行のセブンサミッツをコレクトする登山など、なにかと話題のよう。
どうであれ、また経営者に限らず、それが趣味と言えるものではなくても、なんでも、人生のうちで山に接する機会があったら、それはいいコトだと思う。

難しい条件もあり迷った仕事だったけれど、富士通と聞いてお引き受けした。前職のとき、故山本卓眞会長に、とてもとてもお世話になったからだ。

年に数回お会するだけだったけれど、釣り好きの彼が語る渓流の話は、いつも面白かった。道志の山間の流れを釣り上げたときのことや、鮎宿の話……清々しい風が吹いているような、そんな印象が残っている。
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  • ✾登山ガイドについて✾
    現在、MJリンクのサポーターやテントむし山旅プロジェクトbyAdventureDivasのガイドなどで活動しておりますが、このほかに個人ガイドをご希望の方は、下記「メール送信」をクリックの上、お問い合わせください。内容など、ご相談の上、実施したいと思います。

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