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2018年6月25日 (月)

「ライフスタイルとしての山登りのすすめ」(花谷泰広)

10日ほど前のこと。

patagoniaアンバサダーが順繰りに繰り広げるスピーカーシリーズ、花谷泰広さんの「ライフスタイルとしての山登りのすすめ」へ行ってきた。


ヒマラヤキャンプ、七丈小屋経営、これらをツールとして今後、どのような「山」を登っていきたいか、という話。ここ数年ずっとぶれることなく、彼が突き進んでいる道について。

ポジティブな性格ゆえ、いつも明るく、順風満帆に見えるかもしれないが、本人は必死なのだと思う。あるいは、死にもの狂いとでも、言うか。


ヒマラヤキャンプの写真に、冬虫夏草採りが通ったカルカに向かう道中のものがあった。潤う緑の向こうに白いヒマルチュリとピーク29が連なる景色。メンバー達がヒマラヤの氷雪嶺を眺めている後姿が、シルエットになって写っていた。

BCを撤収し、アプローチする氷河を変えて、ハイキャンプに向かう途中の写真だそう。


この日は、ヒマラヤキャンプの次なるステージとして、老若男女誰もに向けたものを示していたが、その話の通り、一番若い聴衆はみどりちゃんだった。友人のお子さんで、小学生。

春にネパールのトレイルを歩いたばかりだから、「ネパール、おもしろかった?」と聞いたら、シェルパ語で1から10まで数えてくれた。お父さんが「ネパール語じゃなくてシェルパ語覚えちゃったんだ」と笑っていたけれど、シェルパ語は彼女になにか響くものがあったのかなあ、と想像。


色んな人に色んなインスピ―レーションがわきおこり、色んなきっかけになるのかなあと、そんな夜。

めったに弱音ははかないし、言い訳は絶対にしない。行動者は、いつでも潔い。


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2018年5月29日 (火)

森林インストラクター養成講習スタート

今年も、(一社)森林レクリエーション協会の仕事が始まった。
秋までかけて、森林インストラクターを志している方々に向けて、「山の安全」という内容で講習などを行なう。

高校山岳部顧問を務めている男性が、休憩時間に質問があると声をかけてきた。質問には答えたが、高校生を山に引率するというのが、どれだけ大変な任務かと考えると、自分自身も高校山岳部で先生に彼方此方連れて行ってもらった身としては、応援せずにはいられない気持ちになった。

かつてガイドに来てくださった方も受講していた。勉強をしていらっしゃるのだと。

今年は、私のコマのあとに、橋谷晃さんの「企画の立て方」という講習があり、久しぶりにお会いできた。
かつて一緒に本を書いたり、何度かインタビューさせてもらったけれど、ここ数年はご無沙汰していた。

「田部井さんのお別れ会のとき、見かけたけれど、あの日はたいへんだったものね。話しかけずに帰ってきたよ」とおっしゃっていた。
ひとしきり、田部井さんの話をしたあと、「実は僕、会ったことがなかったんだよ」と。
NHK教育テレビの登山関連の番組では、田部井さんが講師のときも、橋谷さんになっても、テキストは私が書いていたが、まるでバトンを受け取るかのように橋谷さんに引き継がれていったので、てっきり面識があるのだと思っていた。
ついで、ほかの方の話もしながら、「こんな狭い業界だから、いつか会えると思っていると会いそこねちゃうね。柏さんはちゃんと会いたい人には、会いに行った方がいいよ」と助言くださった。

会いたいとか、ここに書いた記事は、じつは心の底ではこの方に読んでもらいたかったんだ、だから手紙を書いてみようとか、そんなことを考えながら実行していないことは幾つかある。

2018年1月10日 (水)

トレイルランニングレースの救護体制についてスピーチ

先日、日本トレイルランナーズ協会主催の「トレイルランニングフォーラム2018」へ、午後だけ参加した。
会場で会う人会う人に、「どうしたの~?」「なんの取材~?」と言われたけれど、私自身に垣根はない、おなじフィールドを楽しむ者同士。
 
2本のシンポジウムの合間にあった、稲垣泰斗さん(救急救命医)によるショートスピーチ「トレイルランニングレースの救護体制について知っておきたいこと」が、とても印象的だった。
・そもそもトレイルランニングは安全ではない
・レースの救護体制は脆弱
・参加ランナーもレースの安全を確立する役を担っている
・傷病者発生の際には、最低限の正しい評価と情報伝達ができるようであってほしい
ことを、前提として話していた。
そして、レースを作る時点から「救護の視点」を組み込むことが重要であるとも。
 
ある意味、当然の内容にも感じるけれど、これまでの経験から痛感していることだと思うし、またレース現場でどのような体制を組んでいるか具体的な紹介もあり、興味深かった。
トレイルランナーや登山者が自分たちで山に行くときに使える手法もたくさんあった。
 
泰斗さんは、ウィルダネス メディカル アソシエーツ ジャパン(WMAJ)の医療アドバイザーを務めるなど、野外医療に詳しく、関心も強い方。改めてプロフィールを拝見したが、医療アドバイザー、救護班として関わったトレイルランニングのレースの数は、とても数えきれなかった。
 
スピーチ後、複数の方々が彼のところに集まり質問しているなかで、「自分たちが企画しているレースにも救護班として来てくれないか」という話が何度かあった。そのたびに、泰斗さんは、「まずは地域の病院や消防にかけあって、トレイルランニングや山が好きな医師を探してみては」、と答えていた。なるほど、彼らが日本全国のこと全部はできないし、こういった動きを広げていくという意味でも、それはいい答えだなあと思って、横で聞いていました。
 
写真は、奥山賢治さんからいただきました。
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2017年12月 9日 (土)

チャーミングなふたり

二夜連続。

【デナリカシンリッジ登攀+南西壁滑降 】
by 佐々木大輔×加藤直之 @エルク(甲府)
【STEEPでDEEPな話〜原点回帰編】
by 加藤直之  @パタゴニア 横浜・関内
 
デナリは、急きょ白馬に聞きに行ったので2度目だった。2度目だったけれど、当初から予定していた甲府にも。
大輔さんの人間の大きさにあらためて触れて、そして加藤さんの言葉のひとつひとつに(両日とも)、彼がフェアバンクスで学生生活を送ったときにアラスカの山々に登ったことが血肉になっているのだなあということが伺いしれ、とてもよい機会だった。
 
チャーミングなふたりの真剣な話。
あることを突き詰めている人、抜きんでた人というのは、みなチャーミングだなあと思う
 
合間に、エルクの土曜朝活にて、湯村山ハイキング+温泉朝ご飯も。
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2017年10月17日 (火)

長崎県勤労者山岳連盟50周年

長崎県勤労者山岳連盟50周年にお招きいただき、仕事を通じて眺め出会ってきた山、登山について話をしてきた。
 
長崎は中学校2年生のときに、夜行列車に乗ってオーケストラの全国大会に行ったとき以来。今回は、飛行機でやむを得ず日帰り。
ANAのラジオでドリカムの「LAT.43゜N」を聞きながら到着した長崎空港は、N32`548。大村市にあった。
大学卒業してすぐに就職した会社の同期、原ちゃんの故郷。原ちゃんに会って、世の中にはこんなすんごい美人がいるのかと感激した。ひとつ上の先輩の池ちゃんも同じぐらい美人だった。私の中の超美人は、原ちゃんと池ちゃん。あんな綺麗な人はいないわ……なんてことを思いながら、市内行きのバスに乗り、車窓を流れる景色を眺めていた。
けれど、中学2年のときの訪問を、まったく思い出せない。ホールの舞台の様子やパート練習、ゲネプロと本番のことは覚えているけれど、街のこと、観光したはずの平和記念公園やグラバー邸のことは思い出せない。
 
あちこちの土地に講演で呼んでいただけるのはありがたく、なるべくその土地の山に登ってきたいと思っている。
講演をするだけの一方的な関係ではなく、色んな土地の山のことを知りたいし、そこに根を下ろして登っている方々とも交流したいと考えるからだ。
日本は広いし、自然環境も多様。それぞれの土地にそれぞれの山と登山がある。
今回の日帰りはやむを得なかったが、短い時間であっても、長崎で登山を続けている方々と言葉を交わせたことはとてもありがたかった。
 
長崎県労山の創立は1967年10月22日だという。私と同い年。この日付、同級生の誕生日だわなんて思ったけれど、人の50年と団体の50年はまた意味合いも道のりも違だろう。
長崎県労山では、毎夏、平和を祈願した登山をしており、原爆投下の際に避難した壕を巡る山歩きも企画されているそうだ。
会場では、こんなポスターも拝見。小西政継、今井通子、安川茂雄各氏。
小西さんは、エベレスト南西壁試登を終え、冬期グランドジョラス北壁を登った年。精悍な顔立ちの写真も展示されていた。
そしてこの3人のなかでさすがにお会いしたことのない安川茂雄さん、同業というのははばかれる大先輩であるけれど、彼の仕事ぶりをじかに聞く機会があったなんて、なんて貴重なんだろう。
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