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2021年4月16日 (金)

21年ぶりのインタビュー

昨日、21年ぶりに雨宮節さんをインタビューした。東京雲稜会であり、イエティ同人の雨宮さん。
雨宮さんにインタビューを、と思い立ったのは、『日本登山体系』を読み直していたときのことだった。
長い年月が経ち、こうやってまたご一緒できたことが、なによりも嬉しかった。
21年前、雨宮さんがチョ•オユーにスキーを持って向かうというその前に、インタビューした記事を今朝やっと見つけて、読み直しインタビューに臨んだ。

 

この日、雨宮さんのあとは、初対面の林恭子さんをインタビューした。

 

先月は、インタビューに限ればこれまた20年ぶりぐらいである、友人の柴崎佳苗さんと脇坂麻衣子さんを。
初回は佳苗ちゃんと麻衣ちゃんと3人で。各々の飲み物を持ってzoomの前に集合。まるで、飲み会のようだった。私達を知っている方々であれば、その様子が目に浮かび、笑うと思う。後日、ふたりそれぞれを再度インタビューした。

 

執筆先も内容もそれぞれだし、雨宮さん、林さん、佳苗ちゃんに麻衣ちゃん、年代も志した山もそれぞれだけれど、 4人が全く同じ話をしたことが印象的だった。
それは、富山の登山家である酒井秀光さんが、ある結婚式で述べた祝辞「幸せは求めるものではなく、感じるもの」にも、通ずること。
こんなことがあるから、この仕事がやめられない。

 

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2021年4月 1日 (木)

ヤマケイ新書『ドキュメント 山小屋とコロナ禍』 お詫びと訂正

先々月発売になった『ドキュメント 山小屋とコロナ禍』に、team KOIと私個人で50ページ以上書いております。
年明けに見本が届いてすぐに気づいたことですが、修正依頼をした箇所のなかに、正されていないところが多数ありました。
版元に問い合わせ、その経緯などは説明を受けましたが、まるまる1章修正がされていないこともあり、合計70ヶ所ほどに及びます。

3ヶ月もかかりましたが、本日、山と溪谷社のwebに「お詫びと訂正」が掲載されました。
http://www.yamakei.co.jp/products/2820510680.html

冒頭に「主な訂正箇所を、以下に列記します」とありますが、これ以外の間違いが重要ではないということは、まったくなく、どれも関係者および読者の皆さんにたいへん失礼なことです。
また、数が多く、とても読みづらいです。

書き手としても非常に悔しく、痛恨の書籍になりました。
関係の皆さんへのお詫びは、年明けから重ねておりますが、読者の皆さんにも大変心苦しく、お詫び申し上げます。


なお、上記の件が未解決だったため、本ブログでは本書の紹介をひかえておりました。
以下で、紹介しております。
facebook(本日から全体公開) →コチラ
team KOI note →コチラ

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2021年3月15日 (月)

天岩戸神社に登山家が集う@『山と溪谷』4月号

『山と溪谷』4月号「天岩戸神社に登山家が集う」(P126~)

昨年、宮崎県高千穂町の天岩戸神社のご神体、天岩戸にしめ縄を張る神事が行われました。
集まったのは、竹内洋岳さん、天野和明さん、廣田勇介さん。
なぜ、天岩戸にしめ縄を張ることになったのか。また神話以来誰も立ち入ったことのない神域にどうやってしめ縄を張ったのか。
そこには、皆さんのこれまでの登山の経験と知見がありました。
そして、この神事はこのあとも続いていきます。
今回は、そんなお話です。

カラー4ページにわたって写真を提供してくれたのは、廣田さん。
トップに載せた天岩戸にしめ縄がかかった写真をはじめ、どれも廣田さんだからこそ撮影できたものばかりの貴重な写真です。
ぜひ、ご覧ください。

なお、竹内さんのプロフィールに誤りがあります。
誤)ハニーコーポレーション所属
正)ハニーコミュニケーションズ所属
お詫びして、訂正します。

写真は先日の戸隠山。
天岩戸をふさいだ岩の塊は、天照大神が天岩戸から姿を現したとき、手力男命によって遠く離れた戸隠へと放り投げられたと言われています。

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2021年3月12日 (金)

アルピニズムを継ぐ人々-横山勝丘さん+佐藤裕介さん

「アルピニズムを継ぐ人々」最終回は、横山勝丘さんと佐藤裕介さんです。

 

「アルピニズム」という言葉について考えたことはない、と明言した40代のクライマー。
といえども、ジャンボさんはかつて「30の質問」で、アルピニズムについて応えています。

 

2年前のフィッツ・トラバース後、ときどきは一緒に登ったり話したりするふたりでありますが、長時間にわたって対面して話したのは、初めてのようです(友人同士がインタビューや座談会のようには話しませんよね、普段は)。

 

記事には二人の言葉を書いていますが、話を聞き私自身が感じたこと考えたことは、ものすごく沢山あります。
ジャンボさんは、8年近く前のインタビューや座談の内容をよく覚えてくれていました。裕介さんをインタビューしたのは、初めてです。こうやって話を聞けたのは仕合せであり、時間の流れのなかで、大袈裟ではなくまさに人生を感じました。
そしてそれは、久しぶりに会ったふたりの顔つきにも表れていたなあって思います。

 

インタビューの間に、しばしばふたりの仲間達の名前が沢山上がりました。いまはこの世にいない友人達も。
彼らの名前をひとりひとり挙げることはひかえますが、同じ時を生き、共に山に登り、刺激を与えあい、まさに歓びも悔しさも共有した仲間達のことを、大切に語っていたのも印象的でした。

 

毎回ハンコを彫って似顔絵を添えてくれたのは、あまのさくやさん。彼女の作品が励みとなり、最終回にたどり着きました。
筆者ポートレートを撮ってくださったのは黒田誠さん。アルピニズム本場シャモニのビアホールにて。
ありがとうございました。

 

ぜひ、ご覧下さい。
https://yamahack.com/book/m04_07

 

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2021年1月24日 (日)

アルピニズムを継ぐ人々ー山野井泰史さん

「アルピニズムを継ぐ人々」、第6回は山野井泰史さんです。
「俺は、40数年間、山に発狂し続けている」と言った、彼の言葉をタイトルにしました。

 

天野 咲耶 さんのハンコの山は、バフィン島のトール西壁です。
1988年、泰史さんが23歳のとき単独初登した壁です。
それまでヨセミテやアルプスで登ってきた彼が、大きく「外の世界」へ飛び出していったとき。

 

ギャチュンカンで失ったものは、夢でもなければグレードでもない。クライマーとしての本能的なところにあるものでした。

 

「長い付き合いなんだから、次回は柏さんから見た僕を好きなように書いて」と言ってくれたので、私が知っている、私が書ける泰史さんには限りがあるかもしれませんが、その限界を押し上げるべく、いつかの機会にむけて準備します。
ぜひ読んでいただけませんか。

記事はコチラ→

https://yamahack.com/book/m04_06

 

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あまのさくやさんのハンコ

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photo by Shaohong Zhang

 

 

 

2021年1月17日 (日)

喫茶店

山梨県のクライマー、登山家たちのインタビューが続く。
ハッとするほど成熟した表情、研いだナイフのように尖った発言。

3人目の自宅を訪ねると、近所の方やお父様がいらっしゃって。
「山の友人」と紹介を受ける。「取材に来た人」じゃないんだなあ、と。
私にとっても、仕事だけの関係では、まったくない。
四半世紀近く前に初めて会ったのは、まったくプライベートなことで、衝撃的な場面だった。
この時のことは、一生忘れられない。
以来、仕事もたくさん一緒にしたけれど、インタビューの回数は多くない。
けれど、彼との仕事が舞い込むたびに、それはとても嬉しかった。
思い返すと、いつもユニークな喫茶店に入って話をしてきた気がする、面白い。

この日は、今度一緒に行こうと話していたこちらへ。
クレームブリュレのなかに爽やかな舌触りがあり、その正体がわからなかった。絶品。
友人が食べた豚のリエットのサンドが、とっても美味しそうだった。
珈琲屋さんだけれど、ドルチェが絶品の店。
ライヨールのカトラリーに気分があげあげに⤴

たった2度目の来店だったけれど、友人が漆喰塗りの話をはじめ、マスターから満面の笑みをいただけた。
そしてインタビュー。
四半世紀もの付き合いになるのに、あらためて知る。しみじみ、じわじわ知る山に生活に人生に向き合う、真っ向な姿。

インタビューは、その人の内面を見せてもらう作業であり、壊れやすいガラス細工を扱うようであり、ダイナミックであり、比類なき時間。
読書で、世界や人生を知るのと同じように、私自身の世界をも広げてくれる。

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2021年1月 1日 (金)

谷垣禎一会長インタビュー@全国山の日協議会

2021年元旦、「全国山の日協議会」のページに掲載された谷垣禎一会長のストーリー。
インタビューと執筆を担当しました。

中学・高校、大学山岳部在籍という生粋の山ヤでいらっしゃいますが、谷垣会長の登山の原風景をお聞きしたく、そのもっと前のお父様との山歩きからお聞きしました。

4年前の自転車事故によるケガのあと、考えていらっしゃること。
登山、山を、どうやって文化的に発展させていくのか。
など、お話くださいました。

松涛明の『風雪のビバーク』を諳んじられたのは、予想外であり、ちょっとした驚きでした。
よかったら、ご一読ください。
https://www.yamanohi.net/interview.php

写真は、インタビューと直接関係はありません。
ある時の、登山前のプジャ。ティンポーにて。

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2020年12月12日 (土)

近藤幸夫記者への敬愛こめて、平出和也さんの記事を紹介

先月のこと。山から帰宅した夜。
山関連業界で3本の指に入る弾丸トークの近藤幸夫記者(朝日新聞)から電話。
「読んでくれたんだってー」という第一声。早いな、誰から聞いたんだい?
たしかに数時間前、山から下りて、高速バスに乗る直前に、バス停横のコンビニで買って読んだばかりだった。
後日webで読めることもわかっていたし、いつものように近藤さんから掲載紙が届くような予感もしていたけれど、「とってもいい記事で感動した」と、仕事仲間からLINEが届き、迷わずコンビニに走ったのだ。
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11/14(土)付けの朝日新聞朝刊「Be」のフロントランナーは、平出和也さんでした。
筆は近藤幸夫さん、写真担当の杉本康弘さんは、紛争地を撮影してきた方だそうです(近藤さんより)。
雰囲気のある写真で、平出さんのいい表情をとらえていました。
すごくいい写真でした!
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インタビューをしていると、上がってくる写真にハッとすることがあるんです。自分には見えていなかったインタビュイー表情とか、深層では認識していたけれど言語化できずにいた表情を、カメラマンがおさえてくる、それに泣きそうになる時もあります。
今回の写真も、近藤さんにとって、それぐらいインパクトのある写真だったそうです。
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泊まり込みで2日間かけたインタビュー。
文章に表れるのは、聞き取った話のごく一部であり、またそれ以前に二人の間に積み重ねてきたものがあるからこそ、書けた記事。
近藤さんとは書く人が重複することもあるけれど、「やられたな、そんな言葉、私聞いていないよ」という時もある。
それは、平出さんについて「ひと」に書いたときもそうだった。
そんなことを大先輩前に、生意気に思う。
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今回の記事では、「山岳カメラマンとしても活躍していますね」の応えが、私はいちばん心に残った。
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手元のiPhoneの記録によると弾丸トークは37分。ま、短い方だ。
記事が世に出た後、読んだ方々から色んな声をいただくことがある。
誰からのどんな反応がいちばん嬉しいかというのが、近藤さんと一緒だった。これは書き手によって異なるだろうなあ、と思う。
誕生日が一緒だと、そんなコトも似ちゃうのかなあ……弾丸トークだけは似たくない、なんてことも冗談半分にツラツラ考えた。
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「柏さんに読んでもらえて嬉しいよ、感想を聞かせてもらってほっとしたよ」と繰り返していたのは、案外本音なのかもしれない。
それほど、表現って孤独な作業だから。たとえ大先輩であっても、それは変わらない。
「もう、こんな体力の要る仕事は、年に1回でいいよ」と言っていましたが、もっと書いてください。
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「SNSで記事を宣伝していいよ」って言われたので、とっておきのネタをつかんだはずなのに、一晩寝たら、忘れてしまった。
webでも読むことができます(有料)
→ コチラ → コチラ

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2020年11月 8日 (日)

小山義治油彩画展@安曇野山岳美術館

安曇野山岳美術館へ。
「北穂高小屋を建てた男 小山義治 油彩画展」

 

独特の空気が流れる空間に仕上がっていました。まるで、北穂高小屋に舞い戻ったような錯覚になりました。
久しぶりに直にみた、義治さんの油彩画も迫力がありました。初期のものから、抽象画となる後期のものまで。それと、北岳と甲斐駒ヶ岳・摩利支天を描いたものがありました。
北穂高小屋の看板と山頂の道標は、学芸員の方が忠実に再現したもの。「山頂で、魚拓とったんじゃない?」って冗談を言っていたほど、忠実であることは、北穂をよく知っている方にはよくわかると思います。「三〇一六m」のエムの字にも注目してください。
常設展には、北穂高小屋と縁の深かった足立源一郎さんの作品もあります。足立さんの作品は険しい印象があったのですが、ここに展示されているものは柔らかい画風。
それと、カラコルムを描いた原田達也さんの絵画を見ることができるのも、貴重だと思います。
ものすごくよかったので、できれば会期中に再訪したいと思っています。

 

11/25まで、木曜休館。
安曇野市の北アルプス側を走る、いわゆる「山麓線」を少し入ったところにあります。

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2020年9月28日 (月)

森山憲一さん@ランドネ>バトルインタビューの末に

発売中の『ランドネ』11月号
山に関わる仕事をする50人が登場です。
おふたりインタビューしました。

一人目は、同い年で同業の森山憲一さん
森山さんはかつて、ヤマケイ→枻出版に勤務する版元編集者であり、かれこれ20年以上の付き合いになります。
私の担当編集者であり、そしていまは同業者。
その間、ホントいろんなコトがありました。書籍や雑誌ができる舞台裏を、読者の皆さんに話す必要はないと思いますが、いばらの道も、とんでもなく大変だったことも。
けれど今となっては、笑い飛ばせるコトばかりであり、しみじみ思いだすコトもあり、兎にも角にも、森山さんには感謝しています。
そして、これからも頑張ってもらわなければならんと思っています。もちろん、私も。

なお、「バトルインタビュー」と私は呼んでいましたが、今回は互いにインタビューし合い、森山さんは私のことを書いてくれました。
わかっていたことですが、双方に共通点があると思っています。小さなことから根幹に関わることまで。
そして、バトルインタビューでわかったことは、(今回については)インタビューの仕方が、ふたりは全く違ったことです。
森山さん、私をインタビューしている際に、ものすごくよくご自分のコトを話します。
「うん、うん」と聞きながら、森山さんをインタビューしている気にもなっていましたが、自分について話すことによって、自分を理解してもらい、インタビュイーの心を開くという作用もあるのかなって、あとあと思いました。

ふたりの記事の背景には、共通の仕事仲間である須藤ナオミさんの写真が。ナオミちゃん、ありがとうございます。

もうひとりの同い年ライターであるドビー山本(山本晃市)さんは、望月将悟さんについて書いています。
じつは、レイアウト見本ということで、森山さんの原稿を書く前に、ドビーさんの原稿を読んでいました。
ああ、こうやって書き手の思いを溢れさせてよいのかと、ホッとして、森山さんの原稿に取り組みました。
ドビーさんによる望月さんの記事、最後の3行がものすごくよいです。ぜひ、こちらも。

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