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2023年4月23日 (日)

Today is 彼女たちの山/本日発売_山野井妙子さん

【Today is 彼女たちの山/本日発売】
『彼女たちの山』は、山野井妙子さんのストーリーから始まります。ヤマケイ連載のときもトップでした(連載時より大幅加筆)。

インタビューは、彼らが伊豆に引っ越す直前、奥多摩の家で。1泊2日をかけて、10時間近く録音を回しています。けれど、妙子さんは過去の登山にそれほどこだわりがなく、忘れていることも多いので、「えー」とか「うー」とか言っている時間も長く、正味はどれほどなのか。
横で泰史さんが、「妙子、あの時のことだよ」と促してくれます。けれどそれでも埒が明かなくなり、とうとうこれまでのパスポートを全部出してもらいました。
パスポートを見ながら、海外登山の履歴を追っていきます。

ふたりともモノにもこだわりがないので、引っ越しの際にあれこれ捨てるのだと言いだし、「〇〇と◇◇、それと▽▽も必ず取っておいて」と言ったものです。

本書の校正のうち最後の2回は、ヤマケイに行き、編集の大武美緒子さんと版元編集の神谷浩之さんと3人で、それぞれ丸一日かけて行いました。神谷さんがゲラを指さし、「わかりづらい」というのです。
妙子さん達がギャチュンカンから命からがら下山し、カトマンズに帰るときの国境越えのシーンです。
チベット側がダム、ネパール側がコダリという町で、友好橋という橋がかかっています。私はココを越えたこともあるし、チベットで登山をするときに国境まで荷物を取りに行ったことがあるので、まざまざと景色が目に浮かびます。
けれど読者の多くは知らないだろうし、神谷さんの疑問は小さいながら、確かに……と思うものでした。
そうなると解決するためには、妙子さんに細部を聴きなおさなければなりません。すぐに電話をかけます。
そんな作業を繰り返していました。

妙子さん夫妻と友人づきあいが始まったのは、ギャチュンカンの少し前からでした。同じタイミングで、私がギャチュンカンの隣の山に登りに行ったのも、きっかけだったかもしれません。ギャチュンカン後は、多くの時間を共に過ごしました。その時のことはほとんど書かなかったけれど、妙子さんの人柄を知った時間でもあります。
友人の人生を本に書こうと思ったことは、これまで一度もなかったけれど、ヤマケイの勧めで連載のトップにし、思いのほか妙子さんが取材を快諾してくれ、とんとんと進みました。

SNSの写真、妙子さんが写っているのはご本人から預かりました。本書に載せられなかった2枚です。それ以外は私が撮ったもの。ひよこ岩の写真自体も私が撮りましたが、テントの中の二人を撮ったのはクルティカだそうです。

チョ・オユー南西壁スイス・ポーランドルート第2登は、まちがいなく世界的な記録です。
けれど読者の皆さんにはそれだけではなく、妙子さんの言動に共感したり身近に感じたり、自分の胸の中に大切にしまうものがあることを、願っています。

本書に登場いただいたのは50人余り。その倍以上の方々に取材にご協力いただきました。ありがとうございました。
小さな本にまとめ、書けなかったこと、人がたくさんです。
そんなまだ見ぬ人たちに出会いに、この先も執筆を続けようと思います。

20日前から始めた連投に、お付き合いいただきありがとうございました。日めくり投稿は、これにて終了です。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

いま気づきました。3年前の今日、妙子さんの記事を書いた(連載)と投稿していました。本にするのに3年もかかってしまいました。
http://kashisumi.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-3d8b4e.html
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3days to 彼女たちの山_谷口けいさん

【3days to 彼女たちの山】
谷口けいさんです。
けいさんの親友でありクライミングパートナーでもある大石明弘さんの『太陽のかけら』は、ずっと手元にありながら読まずにいました。大石くんのような一冊の本ではないけれど、書き終わってから読もうと、先々月、脱稿したあとにやっと手に取りました。そして大石くんにゲラを送って、報告しました。

以前、日本山岳会会報「山」から依頼を受けて、けいさんの一生を書いたときの原稿をベースに、まずは当時取材できなかった平出和也さんにインタビュー。「山」はけいさんが亡くなった2ヶ月後発行であり、私としても平出くんにはとてもインタビューができませんでした。
鈴木啓紀さんは、「山」に続いて再インタビュー。高校からの親友水上由貴さんはじめ学生時代の友人達、和田淳二さんは「山」でインタビューしたものを基に書きました。

けいさんの話からはそれますが、鈴木くんのインタビューはいつも興味深いのです。誠実に言語化しようと努め、何度も言葉を選びなおし、言い直すのです。こんな人、ほかに出会ったことありません。言葉の重みを知っているのだと思うし、言葉に対して誠実なのだと思います。そんな鈴木くんのある言葉を、今回も最後に使わせてもらいました。

生前、平出くんと登った山はほとんどインタビューしているけれど、どうしても平出くん寄りになっていました。平出くんが計画立案したもので、登山は計画立案にこそ面白さがあるとも思っていたから。けれど、その計画にひょいと乗るけいさんのことを、今回は書きました。
けいさんは筆まめ、連絡まめであり、旅先から送ってくれる絵葉書や、隙間時間にくれるメッセにほろりと本音が書いてあり、文章にはしなかったけれど、そんなけいさんの人柄を思い出しながら書きました。

執筆中に、ふと黒田誠さんが見せてくれた写真を2枚、SNS用にお借りしました。大学生対象の登山研修所の講習中のものですね。けいさんらしい顔をしているなあ。写真って、何が写っているかとか、そこに写っている人の表情が大切なんだと思います。この写真は、けいさんやここに写っている加藤さん、ジャンボさん達と撮り手の黒田さんみんなの関係をよく表しているなって思います。

瑞穂ちゃんとゆっきーと4人で写っている写真を撮ったのはふっしーです。けいさんが、あの北海道へと旅立つ前夜、私たち、けいさんちに泊まっていましたね。最後に会った時の写真です。
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『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)

https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html
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2023年2月26日 (日)

19days to 彼女たちの山_内野麻衣子さん+渡邉佳苗さん

【19days to 彼女たちの山】
テーマ別に書いた第2章には、「大学山岳部」があります。「わざわざ大学山岳部を取材?」って思う方もいるかもしれませんが、大学山岳部というのは色んな意味でひとつの文化だと思っています(話すと長くなるので割愛💦)。

今回、平成期に大学山岳部で過ごした女性たち40人がアンケートにご協力くださいました。ありがとうございます。
私自身、昭和の終わりに大学山岳部に入り、平成初期に卒業しました。アンケートの声は、「わかる、わかる」って首がちぎれそうなぐらいうなづいて共感するものもあれば、そんなことを考え感じていたのかと、切なくなるものもありました。

写真は、内野(現:𦚰坂)麻衣子さん(学習院山岳部主将)と、渡邉(現:柴崎)佳苗さん(早稲田大学山岳部主将)。
同じ時期に大学山岳部で過ごしたふたりは、大親友でありソウルメイト。
私が、ふたりと初めて会ったのは、四半世紀ほどは前。彼女たちが学生の頃です。以来、ずっとお付き合いが続いています。
麻衣ちゃんは、山岳雑誌や書籍の編集者だった時代もあり、そんなお付き合いもあり。佳苗ちゃんとも色々あったなー。MJリンクのサポーターに誘ったら、快く引き受けてくれて。赤岳鉱泉手前の台地で佳苗ちゃんチームが休んでいるところで、田部井さんが「いい人を紹介してくれて、ありがとう」と耳打ちしてくれました。

今回の取材は、最初は3人でzoom。まるで飲み会のように和気あいあい進みました。その後にもう一度一人ずつ取材をお願いしました。
あらためて二人の話を聞き、私は彼女たちと友人であることをとても誇りに思いました。
わずか20歳ほどのときに、とても聡明な判断と行動をします。部員たちを率いる中で(学習院は女性部員だけになり、早稲田は佳苗ちゃんのほかは全員男性)、強がらず、自分を大きく見せず、ありのままを受け入れ、そして立派にリーダーシップをとっていきます。

SNS投稿には、「どんな写真を載せてもいいよー」と言ってくれた太っ腹で寛容なふたり。当時も今もめんこいふたりを見てください。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
コチラをご覧ください。

 

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2023年2月19日 (日)

『What’s Next?』平出和也さんサイン会

長年の友人であり仕事仲間でもある平出和也さんの新著『What's Next?』のサイン会に行ってきました!

別れ際に、「辛口のコメント、聞かせてください」と言われ、「すぐに読むね」と応えた通り、帰宅途中のカフェで一気に読み終えました。けれど、辛口コメントが思い浮かばない……。

まるで彼の声が聞こえてきそうな文体でした。あんなに繰り返しインタビューしたのに、私の知らないことも載っていました。
ここ数年本人は、いわゆる「43歳」を気にかけていたけれど、それも越えこうやって第一線で長く登り続けるのは、フィジカルだけでなく、それを支えるメンタルの要素が大きいと以前にも書きました。メンタルというのは、登るという強い意思だけでなく、山や自然、山のある国の人々や家族や周囲の仲間達への思いやりもです。そういったことを、平出くんは若いころからずっと大切にしているんです。本書を読むと、よくわかると思います。

それとかねてから思っていたことです。
平出くんのようにカメラマンと二足の草鞋の登山家-中島健郎さんや三戸呂拓也さんもですが、彼らは自分の登山だけでなく、ファインダーの向こうの人物の人生を見続けています。いつも自分が主人公なわけではない。平出流に言う「特等席から、その人の人生を記録する」という行為が、彼ら自身の登山や人生をより豊かなものにしているのではないかな、と思うことがあります。視野が広く、高座からの視点があるのです。たとえば、デナリでの佐々木大輔さんと平出くんの友情、昨夏のTJARでの望月将悟さんと平出くんの触れあいをみても、そう思います。

「登山家」という存在についても考えます。平出くんは今回の著書で自分自身をアルパインクライマーと名乗っていますが、登山家でもあると思っています。
ことカールン・コーのあと、ヨーロッパを巡り、アルパインクライミングの本場でアルパインクライミングについて語り続けた。多くの聴衆にクライミングの魅了を伝え、勇気を与えてきたと思っています。こういう行為を経て、本当に平出くんは登山家になったんだなあと思いました。すごいな。

私にとって直近のインタビューは、昨年10月のカールン・コー。帰り道、健郎とふたりでご馳走をしてくれました。ワインを飲みながら3人でピザをつついたのですが、ふたりのその気持ちがものすごく嬉しく涙が出そうでした。
結局のところ、私が長く平出くんを書いている、これからも書きたいと思うのは、彼が持つ記録やタイトルではなく、平出くんのハートに触れることができたからなのだと思います。

書籍の脚注にQRコードがあり、平出くんらが撮影したお宝映像が見れるとは聞いていましたが、QRコードはものすごくたくさんあります!「びっくりだよ」というと「出し惜しみしていません」と。

今日のサイン会では、来場者ひとりひとりと丁寧に話をし、一緒に写真を撮り過ごしていました。私もふたりで写真を撮ったことなんてないねと言いながら、撮ってもらいました。
本人はタイトル通り、「次の本のこと、次の山のことを考えている」と話していました。

 

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2022年12月19日 (月)

陀峯山/毎日新聞「わくわく山歩き」

今朝の毎日新聞「わくわく山歩き」は陀峯山です。
webでも読めます(有料)。
https://mainichi.jp/articles/20221219/ddm/013/070/017000c
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陀峯山は、広島県江田島市の能美島にあります。
先月4日間、広島に滞在しました。
その間、天応烏帽子岩、陀峯山、宮島の弥山(ちょっぴり長いコース)に登りました。
共通点は花崗岩、照葉樹林、林床にシダ、それと瀬戸内海の眺望です。
記事は、当初ガイドに多く出てくる山を登ろうと計画したけれど、広島の岳人・吉村千春さんのお誘いで、迷うことなく陀峯山に変えたという話です。地元で長く深く登り続けていらっしゃる方の提案がいちばんです!
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終盤、少し暗めのトーンになりましたが、最近私自身が大きな別れをしたからであり、陀峯山の思い出とは関係ありません。
けれどいつも、海をはしる船を見ると、宮本輝の『別れの船』を思いだすのは、ホントです。
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さて、随分前のことになりますが、広島滞在はそれはそれは愉しかったです。日本山岳会のYouthClub(若手会員)が各地から集まるという企画。正直はっきり端的にいうと、日本山岳会に入会して20余年。こんな若者達の集まりに接したのは初めてです。
気持ちよい人たちばかりで、日ごろの登山の話や、広島のアマ・ダブラムやトシさんのマナスル+アマ・ダブラムのファストマウンテニアリング(FKT)の話も聴けて、夜も大いに盛り上がりました。次なる計画も出てきました。
今回は、先輩の松原さんが企画してくれたものに乗っかっただけですが、こんな集まりが継続できるようにこれからは自主的に関わっていきたいと思いました。みんな、ありがとう!
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*陀峯山は、岩稜歩きセクションが多いです。ワンスリップでアウトのミスが許されない箇所もあります。踏み跡不明瞭で、探しながら歩くところもありました。これから登られる方、ご準備を。

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2022年10月 8日 (土)

甲斐駒ケ岳閉山祭

10月1日は、雲ひとつない青空でした。
中央道笹子トンネルを抜けて、甲府盆地に下りていく頃、南アルプスが一気に見渡せて、その右端に甲斐駒ヶ岳。
閉山祭の日にふさわしいお天気でした。
開山祭が7月1日なので、たった3ヶ月。けれど二年目のその間には、本当にいろんなことがありました。
時代やときの流れを強く味わったり、変容のときが続いたり。

今橋宮司は「えにし」という言葉を教えてくださったけれど、人生はすべて人と人とのつながりなんだと、改めて思いました。


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2022年6月19日 (日)

甲斐駒ヶ岳登拝@『山と溪谷』7月号

『山と溪谷』7月号(6/15発売)に、甲斐駒ヶ岳登拝の記事を書きました。

北杜市白州町横手にある駒ヶ嶽神社から黒戸尾根を登り、本社のある御山頂(東峰)を経て、登山者が山頂と呼ぶ西峰、さらには摩利支天への道。
山岳信仰は、登るという行為で信仰を重ねるわけですが、今回の記事では、甲斐駒ヶ岳の登拝はどんな様子なのか、どうやって続いてきたのか、ほんの少しですが書きました。

かつて七丈小屋の手伝いで幾度となく往復した黒戸尾根に、昨年夏の登拝に同行する機会を得て登ってみると、それはまったく初めて登る山のようでした。その新鮮さに、ともかく驚きました。心が救われるような出来事でした。
なにをおいても、こんな貴重な経験に誘い出してくれた友人の堀内美津子さんに感謝です。
七丈小屋が現在の体制になった当初から、勤務している方です。
堀内さんは私に、「山小屋も登山者も時代と共に変わっていく。けれど唯一変わらないのが登拝。それを見てほしい」と言いました。その彼女、登拝でびっくりする潔い姿を見せたのですが、それは、次の機会の記事に書きます。

夏の次は、秋の登拝をし、毎月1日の月次祭と鳴動護摩、閉山祭、大祓、正月の神事と武芸奉納、筒粥神事、例大祭に参列。
先日は、五合目の石碑の整理作業をしました(2019年の台風19号で流出したものもあり、とりもなおさず置いてあったため、あるものを確認し、並べ直し整理する作業)。
たった1年、駒ヶ嶽神社に関わっただけでは、とても書けない内容。最初は自分史上最悪の原稿になり、編集担当の辻拓朗さんのおかげで、そこからなんとか1ミリ程度這い上がっただけです。

けれど、写真が素晴らしいので、ぜひご覧ください。
秋の登拝に、国際山岳ガイドであり写真家の黒田誠さんに同行してもらいました。
今日、メッセージの履歴をさかのぼったら、夏の登拝の直後(しかも、自分の誕生日!)に、黒田さんに依頼し、まずは日程だけ空けてもらいました。
宮司から明確な承諾を得る前、媒体は全く決まっていなかったのだから、我ながらいい度胸をしています。けれど、撮ってもらうとしたら黒田さん以外考えられなかったのです。
いざご一緒したら、私が知っていたよりも、想像していたよりもずっとずっと、黒戸尾根と縁の深い方でした。

1年間ご一緒いただいた、今橋武宮司、小百合さん、堀内さん、大野正一さん、津島隆雄さん、伊与久大吾さん、敦子さん、真澄さん、三好妙心さん、林多映子さん、春日玄さん、それとお世話になった七丈小屋に、特別な感謝の気持ちを表したいと思います。

そして、開山から始まり200余年、これまで登拝を支えてきた遠藤先達をはじめとした多くの方々があってこその、いまであることを実感しています。
トビラの写真は、摩利支天に向かう登拝の一行が写っています。赤石沢から湧き上がる雲が、稜線で止まり、太陽が摩利支天を照らしていました。
さて、今年の夏も始まります。
その前に、横手道の草刈りや整備に行ってきます。

**********
痛恨の誤字があります。
小見出しの「横尾道」は「横手道」です。
お詫びして、訂正いたします。
blogの写真は私が撮ったもの。
登拝メンバーの皆さん、撮影中の黒田さんです。

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2022年6月12日 (日)

カンチュンナップ北西壁初登攀@ロクスノ

6月6日に発売された『Rock & Snow』に、山田利行さん+谷剛士さんのカンチュンナップ北西壁初登攀を載せました。
山田さんの珠玉の原稿とふたりの写真で構成。

タイトル通り、彼らの日常であるカナディアンロッキーからヒマラヤ6000m峰の壁へとたどった道のりと、今回の登攀について書いてあります。ふたりの考え方や有益な情報も載っています。

ほとんど編集仕事はしないのですが、今回超久しぶりにこのような仕事がやってきて、昨年12月の山田さん、谷さん登壇のウェビナーから始まり、素晴らしいクライマーでありとっても魅力的なふたりとご一緒できたことが、すっごく嬉しく楽しく、宝物になりました。
ウェビナーの打ち合わせのときも、カナダから久しぶりに日本に戻ってきてお会いしたときも、下山後にネパールで原稿を書いてもらいながらやり取りをしているときも、いざネパールから日本に帰ってきて記事の最後の仕上げをしているときも、とても気持ちよいふたりであり、そしてたくさん勉強もさせてもらいました。

そんなタニ+トシがカナダに帰国して、なんだか寂しくなった感すらある今日この頃ですが、これからのふたりのそれぞれの活動に心からの敬意を表して!再会を楽しみにします。

カンチュンナップのひとつ前の記事は、上田幸雄さんと山本太貴さん、伊藤勇介さんの黒部横断です。ご縁あって(笑)、3人の出発前に話をして、明日は下山できるっていう日と馬場島に下山してすぐに連絡をくれたこともあり、私にとっても思い出深い時間でした。
揺れ動く18日間を勇介くんが書いています。
ひとつ後ろは、東北の和田淳二さんと千葉栄一さん、須田誠さんによる鳥海山の白糸の滝。これも読みごたえがありました。

ぜひご一読くださいませ。

https://www.yamakei.co.jp/products/2822907520.html

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2022年2月21日 (月)

阿蘇の烏帽子岳・杵島岳@わくわく山歩き

2月21日の「わくわく山歩き」@毎日新聞は、阿蘇の烏帽子岳と杵島岳です。
ふたつの山を書いたのは、ふたついっぺんに登るのがちょうどよいサイズだったから。
登山が目的の旅もあれば、旅の空でひょっこり登る山もいいですね。
今回は後者。蓼科山荘・双子池ヒュッテを、夫の友基さんと営む米川佳子さんとふたりで登りました。

ふたりとも阿蘇の山は初めて。あまりにも雄大な眺めに驚きました。雄大というのは、景色の広がりと時空を超えた広がり。これまでの造山の歴史が手に取るようにわかる眺めでした。
突然の立ち寄りにも快くアドバイスくださったモンベル南阿蘇店さん、道すがら何度かお会いしたマムートを着た女性の方、ありがとうございました。

主役の「いきなり団子」のよい写真がありません。
いきなりの来客にも出せるような、小麦粉の皮とふかしたサツマイモ入りの団子。熊本の郷土菓子だそう。道の駅などには手作りが売っています。

この時の登山の様子は、佳子さんの投稿もご覧ください!
いきなり団子の写真もあります😊
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1979903382195076&id=618207751697986

今回の記事は、コチラでも読めます(有料)https://mainichi.jp/articles/20220221/ddm/013/070/025000c

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2021年12月27日 (月)

御嶽山@わくわく山歩き/毎日新聞

今朝のわくわく山歩き@毎日新聞は、御嶽山です。
なかなか足が向かなかった御嶽山に、この秋やっと登りました。

 

いちど登っただけですが、思いがけない再会があり、新聞に書こうと思いいたりました。
新聞に書いてもよいかお尋ねするために葉書を出しました。返信が届いたのが1週間後で、互いに山にも出かけるので、なかなか連絡が取れず。電話番号もいただいていたのですが、彼女からはいつもお便りをいただくので、今回も葉書にしました。
最後、熊本の空港を発つとき、やっと直接電話で話せました。
Xmas寒波の折に北陸の山に向かうとおっしゃっていたけれど、どうされているか……今日、連絡してみようと思います。

web版はコチラでお読みいただけます(有料)。
→コチラ

 

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