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2023年4月 8日 (土)

10days to 彼女たちの山_松澤寿子さん/船窪小屋

【10days to 彼女たちの山】
山小屋の章に、船窪小屋の「おかあさん」、松澤寿子(としこ)さんに登場いただきました。
古い写真は、MJサロン(MJリンク主催の先輩女性の話を聞く会)のときにいただいたものです。あのときは、おとうさんと一緒に来てくださいました。

船窪小屋のこと、おとうさんとおかあさんのことは、これまでも何度か書かせてもらいました。最初は日経新聞でした。20年位前のことです。私のことを紹介するときに、いつまでもこの時のことを、おかあさんは紹介する相手に話してくれます。
その後はヤマケイに針ノ木谷の古道のことを、毎日新聞の連載にも書かせてもらいました。まだ書きたいことがありますので、この先も考えていきます。

本書では、寿子さんが山小屋に戻ったきっかけ、寿子さんたちが用意してくださる文字通りのご馳走のことなどを書いています。おかあさんが娘のように思うという、船窪小屋で働いていた中村しのぶさん(当時:伊藤)にも登場いただきました(ヤマケイ連載のときにも、登場してくれましたね)。
みんなのおかあさん、いつまでもお元気でいてください!
船窪小屋→ https://funakubogoya.net/ 

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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2023年3月16日 (木)

12days to 彼女たちの山_遠藤由加さん

【12days to 彼女たちの山】
1章に登場いただいたのは、クライマーの遠藤由加さんです。
今日は、由加さんの自著を紹介したくご本人ではなく本の写真を載せます。

由加さんは「SNSには好きなように書いて」と言ってくれたけれど、言葉になりません。
初めてお会いしたのは、三つ峠での取材。1990年代後半だったか?
由加さんが懇意にしていた木村東吉さんと三つ峠の岩場を登るのを、編集とカメラを兼任したのが故敷島悦朗さん(私の大好きな先輩でした)、私がふたりのやり取りを文章で収録。
随分経ってから由加さんが、「あのときキュロット履いてきたでしょー。女の子やなー」みたいなコトを言っていたのですが、私……キュロットって持っていないし、膝丈短パンというヤツでしょうか?由加さんが思うほど、オトメではなく。

四川の山を一緒に登りに行く機会もありました。
言葉にならないのは、私が由加さんを好きすぎて、強い憧れがあり、彼女からもらったものを私はまだ自分の血肉にしきれていないからという結論に至りました。

最近も由加さんをインタビューしました。
国立登山研修の年報「登山研修vpl.33」(2018)の研修所50周年特集に「女性の登山指導者にまつわること」に登場いただいたとき。
→ココで読んでいただけます!
https://www.jpnsport.go.jp/Portals/0/tozan_vol33.pdf
ちなみにこの時も今回もインタビュー場所は同じ、パン2の休憩室です。

今回は、由加さんが妙子さんと登ったチョ・オユー南西壁スイス・ポーランドルートのあと、ヒマラヤには区切りをつけフリークライミングへ没頭していくことを書きました。
けれど、とても由加さんのことを書ききれなかったなあと思っています。それで本人の著書を出すのは、書き手として卑怯な気もします。でも、やっぱり描き切れませんでした。
繰返し原稿のやり取りをするなかで、由加さんはいつも自分のことを「変人だ」と言うのですが、変人なのでしょうか……至極まっとうな人間のように思うのです。
それはクライマーとしてもまっとう、社会人としてもまっとうということです。
自分の描くクライミングを目指して進む姿勢はクライマーとしてまっとう、社会で働き自立心のある生活をしている姿は社会人としてまっとう。
これ以上のまっとうはあるのだろうか?とすら思います。
そして、本書の帯に由加さんの言葉を載せました。
「ここまで好きなものがある私の人生は、幸せだと思っています」(遠藤由加)

由加さんの著書はこちら。古本屋さんやネットにもありますよ!
『青春のヒマラヤ―ナンガパルバットへの道 』(1989)
『きっと、また登る』(1998)
『ロッククライミング・タクティクス50』(1998)
遠藤由加クライミングスクール→ http://yukajira.com/

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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13days to 彼女たちの山_木崎乃理恵さん

【13days to 彼女たちの山】
山岳ガイド3人目は、国際山岳ガイドの木崎乃理恵さん(写真右)です。
コロラド在住ですが、この冬は日本にいる時間も長いので、どこかでお会いになった方もいるのではないでしょうか。

一昨年秋、アメリカンアルパインクラブのInstagramに、国際山岳ガイドになった人たちにガイドの証であるバッジを授け、仲間がお祝いしている様子が載っていました。よく見ると、日本人女性が一人写っていて、タグ付けの先に飛ぶと、木崎さんのアカウントがありました。その時の雰囲気がとっても温かくて、いい仲間に囲まれているのだなという印象を持ちました。それが木崎さんにインタビューしようと思い立った理由です(国際山岳ガイドというタイトルよりも、仲間達との様子です)。

コロラドの木崎さんとzoomでつなぎインタビューしました。彼女のガイド生活のキーは、やっぱり仲間でした。とくに彼女のメンターであるアンジェラ・ワイス(写真左)との話が興味深かったです。アンジェラといえば、アメリカの名ガイド。AMGA(アメリカ山岳ガイド協会)の会長であり、IFMGA(国際山岳ガイド連盟)の理事でもある方。
木崎さんから聞く話は、目から鱗、悩める日本の女性のガイド達にも一緒に聞いてほしいという内容ばかりでした。
女性は、身体的に考えると必ずしもガイド業に有利ではありません。けれど、それをどう克服していくか。アンジェラから木崎さんが教わった話、木崎さんとアンジェラで考えた話は、とても参考になりました。

昨年末、国際山岳ガイドの加藤直之さんがIFMGAの総会から帰国したとき、アンジェラのほかにも、ジュリアナ(エクアドルの会長でもある)もIFMGAの理事であり、シルビア(カナダ)などガイド協会の会長が女性である国は多いと教えてくれました。ガイドとしての実力も、また人間的にも尊敬できる人達だと。

木崎さんは、国際山岳ガイドを受験中にママになります。そんな話も、もっとたくさん書きたかったです。
いずれ彼女の物語の続きを書きたいと思っています。
norie kizaki→ http://www.noriekizaki.com/

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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14days to 彼女たちの山_高月弘子さん

【14days to 彼女たちの山】
山岳ガイド二人目は、ガイドカンパニー「冒険小屋」を率いて、自分自身もガイドし、さらにはゲストハウスも営む高月弘子さん。
http://www.boukengoya.com/

弘ちゃんと初めて会ったのは、17年前。
スイスのグルンドの駐車場でした。私は2ヶ月ほどグリンデルワルトに滞在しており、近藤謙司さんのガイドツアーに混ぜてもらいメンヒに向かう日。弘ちゃんは夫の故高月泰治くんと登りに来ていて、抜きつ抜かれつしながら1日を共にしました。

弘ちゃんは、遊ぶことが大好きです。
探検部出身で、陸だけではありません。ラフティング、パックラフトも。宿の女将業とガイド、カンパニーのマネジメント、さぞ大変なことだと思います。
冬になると大きなゲストハウスの除雪作業だけでもひと苦労です。
それらを一人で背負ってやっているのだから、すごいです。
そんな多忙な生活だけれど、「遊ぶ」ことは忘れません。

滑りにしても、アルペン、テレマーク、スノーボードと器用にこなしますが、それも雪の上で長い時間を過ごした証だと思います。

ガイドはどれだけ自分の山を登っているか、というのが重要だと思いますが、その理由はいろいろ。
自分のスタイルや喜びを持っていることは、お客様にも伝えるものが幅広くあります。
遊びを通じて自分の限界や実力を知っているのも重要。

1枚目の写真は、秋の鉱山道(北アルプス北部)へ入る手前。この後、錦色の木々がまっていて、綺麗、綺麗を連呼してまったく前に進みませんでした。

初めて出会った頃は互いに30代。それから歳を重ねて、弘ちゃんが変容してきたことも少しは書けたかな……と思います。
弘ちゃんはガイドをしているときも、遊びで山に登っているときも、とても楽しそうです!

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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2023年2月26日 (日)

18days to t彼女たちの山_高井野乃子さん

【18days to 彼女たちの山】
「大学山岳部」の項では、アンケートから幾つかエピソードや言葉を紹介したほか、5人にインタビューしています。3人目(順不同)は、平成の終わりに信州大学山岳会で活動した、高井野乃子さんです。
高井さんのことは、数年前の冬に森光さんと富士山に登った時、避難小屋の中で聞きました。森さんは山の業界きっての敏腕で、いまはザ・ノース・フェイス/ゴールドウインの役員ですが、信大山岳会のOBです。
下山後さっそく、友人のシオ(塩谷晃司さん)に相談したら、「後輩です」と紹介してくれました。

高井さんのインタビューが実現したのは、彼女が大学を卒業し岡山で働くようになって少し経ってから。麻衣ちゃんと佳苗ちゃんが平成前半(の少し後ろの方)の山岳部員、もうひとりが平成中盤、高井さんは終盤。
時代に合わせた話が出てくるかな、と思ったのですが、高井さんはとことん平成でした、なんなら昭和。
スマホというバックアップはあるけれど、電源は切っている。ザックはガッシャのまま。冬靴がベガでした……私だって履いていたよ、ベガ。初代プラはコフラックだけれどね。まだ製造販売していたのかという驚き。ただその選択理由は想像の通りで、納得しました。

このエピソードはモノによることですが、モノだけでなく魂や感性の部分でも、平成も昭和も令和も、ひょっとしたら大正や明治も変わらないんじゃないかなと思うことが、この本の取材を通してありました。
高井さんとは初対面だし、親子ほどの年が離れていますが、普通に「わかりますよね、この感覚」「わかりますよね、このときのこと」という感じで、大学山岳部のシーンを話してくれ、私も手に取るようにわかったので、ある意味、大学山岳部は、ひいては登山というのは普遍的なのかもしれません。

高井さんは5年かけて大学を卒業しますが、その理由が潔いです。4年の時にはリーダーを務めます。
とても聡明で美しい人ですが、送られてくる写真がどれも……傷だらけや虫刺されの顔や、むくんだ顔ばかりで。
またまたシオに助けを求めたところ、「映える写真はありませんねー」と送ってくれました。
人生に映えは不要。
『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

 

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19days to 彼女たちの山_内野麻衣子さん+渡邉佳苗さん

【19days to 彼女たちの山】
テーマ別に書いた第2章には、「大学山岳部」があります。「わざわざ大学山岳部を取材?」って思う方もいるかもしれませんが、大学山岳部というのは色んな意味でひとつの文化だと思っています(話すと長くなるので割愛💦)。

今回、平成期に大学山岳部で過ごした女性たち40人がアンケートにご協力くださいました。ありがとうございます。
私自身、昭和の終わりに大学山岳部に入り、平成初期に卒業しました。アンケートの声は、「わかる、わかる」って首がちぎれそうなぐらいうなづいて共感するものもあれば、そんなことを考え感じていたのかと、切なくなるものもありました。

写真は、内野(現:𦚰坂)麻衣子さん(学習院山岳部主将)と、渡邉(現:柴崎)佳苗さん(早稲田大学山岳部主将)。
同じ時期に大学山岳部で過ごしたふたりは、大親友でありソウルメイト。
私が、ふたりと初めて会ったのは、四半世紀ほどは前。彼女たちが学生の頃です。以来、ずっとお付き合いが続いています。
麻衣ちゃんは、山岳雑誌や書籍の編集者だった時代もあり、そんなお付き合いもあり。佳苗ちゃんとも色々あったなー。MJリンクのサポーターに誘ったら、快く引き受けてくれて。赤岳鉱泉手前の台地で佳苗ちゃんチームが休んでいるところで、田部井さんが「いい人を紹介してくれて、ありがとう」と耳打ちしてくれました。

今回の取材は、最初は3人でzoom。まるで飲み会のように和気あいあい進みました。その後にもう一度一人ずつ取材をお願いしました。
あらためて二人の話を聞き、私は彼女たちと友人であることをとても誇りに思いました。
わずか20歳ほどのときに、とても聡明な判断と行動をします。部員たちを率いる中で(学習院は女性部員だけになり、早稲田は佳苗ちゃんのほかは全員男性)、強がらず、自分を大きく見せず、ありのままを受け入れ、そして立派にリーダーシップをとっていきます。

SNS投稿には、「どんな写真を載せてもいいよー」と言ってくれた太っ腹で寛容なふたり。当時も今もめんこいふたりを見てください。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
コチラをご覧ください。

 

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2023年2月22日 (水)

20Days to 彼女たちの山_柿崎サラさん

【20Days to 彼女たちの山】
昨日、校了しました。
来月14日のホワイトデーに『彼女たちの山 平成の時代、女性は同山を登ったか』を出版します。
今日から14日まで、SNSを使って本の紹介をしていきます。
取材のあれこれ、本書には描き切れなかったことなど。
.
初回は表紙の絵を紹介します。
描いてくださったのは柿崎サラさん。
https://sarakakizaki.jimdofree.com/ 最初は編集者のスマホ画面でしか見ていなかったのですが、今月に入って、ゲラを送ってもらいました。
歓喜の声と共に、柿崎さんの絵にふさわしい内容にできるよう、残りの時間をがんばらなければと思いました。
本書は、2020年のヤマケイの連載後から新たな取材を繰返し大幅加筆したもので、出版までに3年以上かかってしまいました。実力不足を痛感しておりますが、いまは開き直って「ジャケ買いしてください」と言っています。

1章と2章から構成されています。
1章は山野井妙子さん、田部井淳子さん、谷口けいさん、野口啓代さん、遠藤由加さんについて書きました。
2章はテーマ別になっており、山ガール、山小屋で働く女性たち、山岳ガイド、大学山岳部に情熱をつぎ込んだ彼女たちのこと、スポーツクライミング、アルパインクライミングです。

柿崎さんの絵は、よく見ると雪渓や岩や紅葉した草などの山肌や、樹木や山小屋、それと登山している人たちがものすごく細かなタッチで描かれているんです。それが浮かび上がって目に飛び込んできます。躍動感があります。
ご本人に聞くと、「書籍に登場する女性達のようにキラキラと輝く絵を描きたい、プリズムのような色をイメージした」と。
じつは、好きなビールのラベル(伊勢角屋麦酒)も柿崎さんが描いていたことをあとで知り……重版できたらそのビールでお祝いしようと思っています。

書籍は色んな人の手にかかって出来上がります。柿崎さんの絵は装丁・デザインをしてくださった朝倉久美子さんや編集の神谷浩之さん、大武美緒子さんの手によってカバーになりました。
ご予約いただけます🙇‍♀️
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

 

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2023年2月19日 (日)

『What’s Next?』平出和也さんサイン会

長年の友人であり仕事仲間でもある平出和也さんの新著『What's Next?』のサイン会に行ってきました!

別れ際に、「辛口のコメント、聞かせてください」と言われ、「すぐに読むね」と応えた通り、帰宅途中のカフェで一気に読み終えました。けれど、辛口コメントが思い浮かばない……。

まるで彼の声が聞こえてきそうな文体でした。あんなに繰り返しインタビューしたのに、私の知らないことも載っていました。
ここ数年本人は、いわゆる「43歳」を気にかけていたけれど、それも越えこうやって第一線で長く登り続けるのは、フィジカルだけでなく、それを支えるメンタルの要素が大きいと以前にも書きました。メンタルというのは、登るという強い意思だけでなく、山や自然、山のある国の人々や家族や周囲の仲間達への思いやりもです。そういったことを、平出くんは若いころからずっと大切にしているんです。本書を読むと、よくわかると思います。

それとかねてから思っていたことです。
平出くんのようにカメラマンと二足の草鞋の登山家-中島健郎さんや三戸呂拓也さんもですが、彼らは自分の登山だけでなく、ファインダーの向こうの人物の人生を見続けています。いつも自分が主人公なわけではない。平出流に言う「特等席から、その人の人生を記録する」という行為が、彼ら自身の登山や人生をより豊かなものにしているのではないかな、と思うことがあります。視野が広く、高座からの視点があるのです。たとえば、デナリでの佐々木大輔さんと平出くんの友情、昨夏のTJARでの望月将悟さんと平出くんの触れあいをみても、そう思います。

「登山家」という存在についても考えます。平出くんは今回の著書で自分自身をアルパインクライマーと名乗っていますが、登山家でもあると思っています。
ことカールン・コーのあと、ヨーロッパを巡り、アルパインクライミングの本場でアルパインクライミングについて語り続けた。多くの聴衆にクライミングの魅了を伝え、勇気を与えてきたと思っています。こういう行為を経て、本当に平出くんは登山家になったんだなあと思いました。すごいな。

私にとって直近のインタビューは、昨年10月のカールン・コー。帰り道、健郎とふたりでご馳走をしてくれました。ワインを飲みながら3人でピザをつついたのですが、ふたりのその気持ちがものすごく嬉しく涙が出そうでした。
結局のところ、私が長く平出くんを書いている、これからも書きたいと思うのは、彼が持つ記録やタイトルではなく、平出くんのハートに触れることができたからなのだと思います。

書籍の脚注にQRコードがあり、平出くんらが撮影したお宝映像が見れるとは聞いていましたが、QRコードはものすごくたくさんあります!「びっくりだよ」というと「出し惜しみしていません」と。

今日のサイン会では、来場者ひとりひとりと丁寧に話をし、一緒に写真を撮り過ごしていました。私もふたりで写真を撮ったことなんてないねと言いながら、撮ってもらいました。
本人はタイトル通り、「次の本のこと、次の山のことを考えている」と話していました。

 

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2022年12月17日 (土)

今月の本棚『山とハワイ』@ヤマケイ

発売中の『山と溪谷』1月号の「今月の本棚」に、コミックエッセイスト鈴木ともこさんの大作『山とハワイ』の書評を書きました。
『山登りはじめました』の時も書かせてもらい、続いて2回目。嬉しいです。

どんな本であるか、どんなことを感じたか、ぜひ記事をご覧ください。
そして、『山とハワイ』を手に取ってください。
鈴木家のみんなが32日間かけてハワイの島々を旅した物語です。
ともこさんの果てしなく豊かな世界が広がり、ハワイの大自然が描かれています。

本書に、先日噴火したマウナ・ロアに登った様子が出てきます。火山の女神ペレも登場します。スーパーわがままで嫉妬深く困った人なのですが、なぜか許せちゃうから不思議。
マウナ・ロアの噴火についてともこさんが語ったことが、「デイリー新潮」に載っています。これを読んで、私はちっともともこさんのことを描ききれなかったなあと思いました。

 

『山と溪谷』   →ココ
『山とハワイ』  →ココ
「デイリー新潮」 →ココ

 

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2022年2月 8日 (火)

『日本人とエベレスト』出版

『日本人とエベレスト 植村直己から栗城史多まで』、書店に並び始めました。
Amazonは12日発送ですが、Kindleはお読みいただけます。

世界最高峰ゆえのドラマと呪縛。
江本嘉伸さん、大石明弘さん、神長幹雄さん、谷山宏典さん、柏澄子が執筆。

10章「日本人の公募隊」と終章「これからのエベレスト」を執筆しました。
10章では、日本のエベレストガイド登山を牽引してきた倉岡裕之さんと近藤謙司さん、謙司隊で登頂した川崎久美子さんをインタビュー。倉岡さんと謙司さんが築いてきたヒマラヤのガイディングがとても大きく、どうやって次世代に継承されていくのかが気がかりです。なかでも他国のガイド達との信頼関係。これは一朝一夕で作れるものではなく。
終章は、『山と溪谷』に書いたふたつの記事に加筆。
ニルマル・プルジャの登山にも触れました。本書テーマから外れますが、彼らのK2冬季初登頂がピオレドール委員会でどのように評価されたかも数行書きました。欧米の登山社会での評価を掘り下げていくと、色んな歴史や側面が見えてくるはずです。決して単純構造ではないと、思っています。

重廣恒夫さん、川村晴一さん、貫田宗男さん、山田淳さん、倉岡裕之さんのインタビューは山本修二さん。人選が秀逸。なかでも、川村晴一さんについて、再び読むことができる日が来るとは。

けっしてスラスラ読める本ではありませんが、かみしめていただけると幸いです。
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172100.html

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    現在、MJリンクのサポーターなどで活動しておりますが、このほかに個人ガイドをご希望の方は、下記「メール送信」をクリックの上、お問い合わせください。2019年6~11月のガイドカレンダーをお送りします。ほか、オーダーメイドも承っておりますので行き先や内容など、ご相談ください。

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