12days to 彼女たちの山_遠藤由加さん
【12days to 彼女たちの山】
1章に登場いただいたのは、クライマーの遠藤由加さんです。
今日は、由加さんの自著を紹介したくご本人ではなく本の写真を載せます。
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由加さんは「SNSには好きなように書いて」と言ってくれたけれど、言葉になりません。
初めてお会いしたのは、三つ峠での取材。1990年代後半だったか?
由加さんが懇意にしていた木村東吉さんと三つ峠の岩場を登るのを、編集とカメラを兼任したのが故敷島悦朗さん(私の大好きな先輩でした)、私がふたりのやり取りを文章で収録。
随分経ってから由加さんが、「あのときキュロット履いてきたでしょー。女の子やなー」みたいなコトを言っていたのですが、私……キュロットって持っていないし、膝丈短パンというヤツでしょうか?由加さんが思うほど、オトメではなく。
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四川の山を一緒に登りに行く機会もありました。
言葉にならないのは、私が由加さんを好きすぎて、強い憧れがあり、彼女からもらったものを私はまだ自分の血肉にしきれていないからという結論に至りました。
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最近も由加さんをインタビューしました。
国立登山研修の年報「登山研修vpl.33」(2018)の研修所50周年特集に「女性の登山指導者にまつわること」に登場いただいたとき。
→ココで読んでいただけます!
https://www.jpnsport.go.jp/Portals/0/tozan_vol33.pdf
ちなみにこの時も今回もインタビュー場所は同じ、パン2の休憩室です。
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今回は、由加さんが妙子さんと登ったチョ・オユー南西壁スイス・ポーランドルートのあと、ヒマラヤには区切りをつけフリークライミングへ没頭していくことを書きました。
けれど、とても由加さんのことを書ききれなかったなあと思っています。それで本人の著書を出すのは、書き手として卑怯な気もします。でも、やっぱり描き切れませんでした。
繰返し原稿のやり取りをするなかで、由加さんはいつも自分のことを「変人だ」と言うのですが、変人なのでしょうか……至極まっとうな人間のように思うのです。
それはクライマーとしてもまっとう、社会人としてもまっとうということです。
自分の描くクライミングを目指して進む姿勢はクライマーとしてまっとう、社会で働き自立心のある生活をしている姿は社会人としてまっとう。
これ以上のまっとうはあるのだろうか?とすら思います。
そして、本書の帯に由加さんの言葉を載せました。
「ここまで好きなものがある私の人生は、幸せだと思っています」(遠藤由加)
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由加さんの著書はこちら。古本屋さんやネットにもありますよ!
『青春のヒマラヤ―ナンガパルバットへの道 』(1989)
『きっと、また登る』(1998)
『ロッククライミング・タクティクス50』(1998)
遠藤由加クライミングスクール→ http://yukajira.com/
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『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html
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