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2023年2月26日 (日)

17days to 彼女たちの山‗小山さやかさん

【17days to 彼女たちの山】
もうひとり「大学山岳部」の項でインタビューしたのは、小山(現:増本)さやかさんです。
さやかちゃんは、平成の中盤に立教大学山岳部で活動していました。インタビューしたのは、まださやかちゃんのお腹が大きかった頃。コロナもあったのでインタビューに行くことを相談したら、「大丈夫」と。お宅にお邪魔しました。

夫の増本亮さんは、生まれてくる子のために家を増改築中でした。そんな大工仕事の音を聞きながら、さやかちゃんをインタビューしました。
増本邸は時々遊びに行くことがあり、その前は「コロナで出かけられなくなったから、鶏を飼うことにした」と卵をもらいました。私はどうも鶏が苦手なんですが、増本邸の鶏小屋には入ることができて、少し楽しかったです。

さやかちゃんの話のなかに、学生の時に同世代で山で命を落とした方々の名前が幾人か出てきました。一方で、「好美」と彼女が繰り返し話に出す加藤(現:浦部)好美さんについては、好美さんと好美さんが産んだ命のことなど話してくれました。

さやかちゃんは、学生時代の写真は全部実家ということで、Facebookのこちらは、好美さんがリーダーでさやかちゃんがサブリーダーで登ったパンバリ・ヒマール(6887m)の写真を、JAC年報『山岳』から接写したものです。色んな大学山岳部から集まったメンバーでの遠征。先輩たちから見守られることはあっても、強靭な先輩リーダーがいるわけではなく、同じような力と経験の者同士が自分たちの力だけで登った経験は、かけがえのないものだと思います。彼らの初めてのヒマラヤが、そんな形だったことは、とっても仕合せな経験だと思いました。「初めて」は、その人にとってたった1回しかないことだから。
→パンバリ・ヒマールのレポートはコチラで読んでいただけます。
http://jac.or.jp/sangakuhensyuu/2007optimisation.pdf#page=79
さやかちゃんの最近のクライミングについては、別の項でも触れています。
大学山岳部での話は、「命」の話だったと思います。そして、大学山岳部で始まった登山の経験が、いまの生活の根幹にあるということ。
本書は、平成期の日本人女性の登山の記録を記したものというよりも、ひとりひとりの物語を書いた本になりました。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html...

 

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