16days to 彼女たちの山_野口啓代さん
【16days to 彼女たちの山】
1章には5人の登山家、クライマーに登場いただいています。
そのうちのひとり、野口啓代さんはヤマケイ連載の時にも書きました。
連載は、2020年4~12月号の隔月です。
写真は連載の時のページで、啓代さんがグアムで初めてクライミングをしたときのもの。ご自身の著書にも載っている有名な写真ですね。
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連載時はオリンピック前で、啓代さんはトレーニングに集中していたので、なかなか取材の時間が取れませんでした。気持ちを改めて、周囲の方々の取材から始めました。
実家にご両親をお訪ねし、啓代さんのプライベートウォールを見せてもらったり、話を聞いたり。そのプライベートウォールが立ち上がった当初、ルートセットをしていた立木孝明さんに会いに行ったり。日本人初の国際ルートセッターである東秀機さんには啓代さんのことだけでなく、平成のフリークライミング、スポーツクライミングのシーンについて教えてもらいました。
平山ユージさんも快くインタビューに応じてくれました。啓代さんを慕う後輩の伊藤ふたばさんとも話すことができ、だんだんと啓代像が見えてきた頃、ようやく40分の電話インタビューの約束をすることができました。
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けれど、その日は私が北アルプス・朝日小屋にいて、電波が弱いうえに、天気が悪い日で頭を悩ませました。管理人の清水ゆかりさんに「どこがいちばん、電波がよいか?」と尋ね、幾つもの場所をロケハンしました。結局、山小屋の外にある階段の踊り場で電話をかけました。一度途切れたりもしたけれど、啓代さんは持ち前の集中力で、短時間ながらもしっかりとコメントしてくれました。
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書籍にする際には、改めてインタビューをしたけれど、オリンピック後もお忙しく、なにかの受賞式に出席する前の控室で応じてもらいました。艶やかなドレス姿だったことを覚えています。
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平成元年に生まれ、まさに平成を登り続けた啓代さん。不動の女王であり続けることができたのはどうしてか、連載時から大幅に加筆しています。
『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html
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