横尾大橋@『山と溪谷』8月号
充実の『山と溪谷』8月号。特集は「日本アルプス山小屋案内」。
こんな風に実父のことを書けるのかと感慨深い北穂高小屋・小山義秀さん、15年目を迎える薬師沢小屋のやまとけいこさん、松本六九について、槍沢ロッジについて語る4代目穂苅大輔さん。そんな名文が続くなか、恐縮にも横尾大橋について書きました。
横尾山荘3代目の山田直さんにあらためて語ってもらい、久しぶりにガイドの次田経雄さんの声も聞かせてもらいました。
次田さん、「こんなことを実体験もって知っているのは、俺と松本の中村さんぐらいになってしまったね」とおっしゃいながら話してくださいました。
横尾は往来が賑やかなため、降りてくると下界感があるかもしれません。けれど自然が猛威をふるったときに見せる顔は激しいです。梓川の暴れぶり、それをいかに治水してきたかが、横尾山荘の歴史と言っても過言ではありません。
いまの横尾大橋ができたのは、1999年。案外最近のことじゃないかって思うときもあります。
高欄のなかった先代の橋で、父親に手を引かれた男の子が私の前を歩き、橋から落ちそうになり半ば父親にぶら下がりながら歩く後ろ姿を、いまでも時々思い出します。
橋の下のテントサイトも。
ほか、越百に恋をした話、栂海新道50年のものがたりなど。
読み応えあるストーリーが満載の号でした。
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