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現在発売中の『Mountain Trip八ヶ岳』、表紙が素敵です。
八ヶ岳への愛情たっぷりの仕上がりになっています。
幾本か記事を書きました。
「八ヶ岳ってどんな山?」は、QAになっています。
山麓で八ヶ岳の書籍に出会える場所として、北杜市の日野春アルプ美術館とたかね図書館を紹介しました。オススメです。
先日、たかね図書館のポストに書籍返却したところ、自分の本も入れてしまったようで……翌朝、「きっと柏さんの本だと思います」とご丁寧な電話がありました。
近いうちに、取りにいかねば。
八ヶ岳Loversとして雨宮節さんと林恭子さんにインタビューもしました。
八ヶ岳について、永らく八ヶ岳に通った方に語ってもらおうと考えたとき、ぜひ登山家の雨宮節さんに語っていただきたいと思いました。
登山体系のエッセイが心に沁みたからです。
私にとっては、21年ぶりのインタビュー。山の大先輩に、渾身語っていただき、胸がいっぱいです。
林恭子さんは、かつて通った山がホームとなり、時間の流れ方や接し方、存在に変容があったというストーリーです。
初めてお話しましたが、とっても素敵な方でした。
彼女の登山の原点に、国際山岳ガイドのアスピランである天野和明さんがいらっしゃるようで、天野さんの話がたびたび出てきました。
最近インタビューする方々の話に、天野さんが出てくることが続きました。
けっして、自分の多くを語る人でもありませんので、私も知らないことがたくさんありますが、こんなにも多くの人にギフトを届けているのかと、感銘を受けました。
そして、林さんのお話は、雨宮さんのお話に相通ずるものがありました。
赤岳鉱泉ベースの登山の記事では、最近知った小さな物語を2つ書きました。
ひとつは当主の柳沢太貴さんと登った時に教えてもらったこと。もうひとつは登山家の雨宮節さんに教わった先代・柳沢太平さんのお話。
充実の一冊、ぜひご覧ください。
4月29日は、甲府にある登山道具店エルクで開催されていた、伊藤哲哉さんの写真展「SEASONS北岳」の最終日だった。
この日は、開店前から、エルクで仕事をする予定で9時には店入りをした。
ショップスタッフ達は、ゴールデンウィークに向けた売り場作りを始め、私は店の片隅で仕事を開始した。
その合間に、伊藤さんの写真展を拝見。
エルクの吹き抜け2階にあるスペースは、写真展や絵画展などに使われることが多い。
冬に、青山のnine galleryで拝見していた者としては、正直にいうと今回はどんな展開になるのかドキドキしていた。
エルクは、賑やかなお店であり、その吹き抜け2階でやるからには、写真の世界をどう作りだすのかなあと、思っていた。
一方で、nine galleryは、私も大好きな装丁家であり、アートディレクターの三村漢さんがプロデュースしており、伊藤さんの写真展についても、ディレクションしていた。写真の配置もサイズも、ライティングもすべて演出が整っていて、このなかで見る伊藤さんの作品は、かっこよかった。
いざ、エルクの階段を上っていくと、だんだんと見えてくるのが、北岳を正面からとらえた大きく焼いた作品だった。いわゆる山岳写真。
そして、伊藤さんの世界へ入っていくという演出になっていた。
一度拝見した作品ばかりだったが、心なしか、青山のときと表情が違った。
夕方、来客がはけたころ、もう一度階段を上がっていき、伊藤さんと話をした。
伊藤さんは、「写真も山梨にやってきて、山が近づいたから喜んでいるんですよ」と。
なるほど、そうだったのか。
朝の静けさのなかで観たときと同じような印象が、夕方の賑わう店内で観ても感じられたのは、山が近いからか。
おもしろいコトを言うなあ。
三村さんからも、色んなアドバイスをもらい、写真位置を入れ替えたりしながら、配置したという。
写真は、見る人の心象が反映するときもあるけれど、その場の雰囲気にも影響を受けるのかもしれない。
青山と甲府エルク、それぞれよかった。
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「山岳ガイドという生き方」第4回 江本悠滋さん/書評「アグルーカの行方 ~129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」角幡唯介: 山と渓谷 2013年 02月号 [雑誌]
「お気に入りのギアを紹介」: PEAKS特別編集 MOUNTAIN GEAR BOOK (マウンテンギアブック) (エイムック 2460)
「山岳ガイドとして、クライマーとして語る・いかに山を覚えるか/ENSA教官・ブリューノ・シューザックさん来日」: 山と渓谷 2012年 07月号 [雑誌]
「良書との出会い」鈴木とも子さん/山登りはじめました2/ひとり登山へようこそ!: ワンダーフォーゲル 2012年 06月号 [雑誌]
①登山で活かすウィルダネス・ファーストエイド ②書評『エベレスト登頂請負業』(村口徳行著) ③サバイバルナイト1by Hitsuji Project レポート: 山と溪谷2011年 6月号
①山ごはんレシピ:ハンバーグのオンレンジジュース煮 ②書評:『雪崩リスク軽減の手引き』 ③山での「ケガ」「病気」、その実際:心疾患: 『山と溪谷』11年3月号
座談会:プロフェッショナルに聞きました「登山のカナメ、考えるチカラ」遭難防止のためのリスクマネジメント 村越真×加藤美樹×黒田誠×柏澄子: 別冊PEAKS 山岳遭難最新エマージェンシーBOOK
文=柏澄子 マイク・リベッキ―が語るマウンテンハードウェアは私の守護神: PEAKS (ピークス) 2010年 12月号 [雑誌]
構成+文=柏澄子 第2特集「脱・私を山に連れてって」-加藤美樹・林智加子・谷口けいインタビュー+「彼女たちが山スカートを脱ぐとき」: 岳人 2010年 11月号
①「日本登山医学会開催認定山岳医制度スタート」 ②「『初代竹内洋岳に聞く』書籍紹介」 ③「山での「ケガ」「病気」、その実際」(柏澄子): 山と溪谷2010年7月号
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