避難小屋で語る人間性
避難小屋にて。外のビュービュー吹き荒れるさまが、どんどんひどくなるなか。
言動や業績ではなく、その人となり、つまるところ人間性に惹かれるのだ、という話に。
私が、「じゃ、その人間性って、なんだろう?」とつぶやくと、先輩は、長い企業人経験を踏まえて、気を配りながら仕事をしている内容を幾つか聞かせてくれた。具体的な話も。まったく同意することだった。
それは、公明正大な姿勢、誠実さにも通づるもの。道徳心のある者であれば、当然のことかもしれないが、それを仕事に限らず日々のなかで保ち続けるのは、じつは難しい。
けれど、それを貫く先に、人から信頼される人間性が形成されるのだなあと、話を聞きながら思った。
先輩は、人間性というのは、後天的であり、技術的なことでもあるとも。それにも、同意する。
でも、私たち、どこでそんなことを習ったんだっけ?とも思った。
教育だけから学ぶものでもない。
識字率の低い国、教育水準の低い国にも、品格ある人間性をもつ人物はたくさんいる。
その人間性を支えるのは、知性や品性のように思う。では、それはどうやって培われるのか。
次の、吹雪の夜に、また先輩に尋ねてみようかな。
写真は、富士山頂を踏んだあとの下山の一風景。
先輩が好きな場所だってことで、ゆったり休憩した。
半月からふっくら膨らんだ月が出ていた。
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