旅に連れて行きたい本3冊@『ランドネ』
現在発売中の『ランドネ』(枻出版)に、一人旅に携えたい本を3冊紹介しました。
『風の瞑想ヒマラヤ』(根深誠)
書くことを生業にする意味と覚悟、書くという行為について、最初に教えてもらった根深誠さんの著作。
旅先で友人を見送るのは難しい……そんなとき、いつもこの本のあるシーンを思い出します。
雑誌には、入手しやすく旅に携帯しやすい中公文庫の書影を載せましたが、立風書房の単行本(↓)を見つけることができたら、ぜひ手に取ってみてください。故・田村義也氏の装丁が味わい深いです。
*「旅立ちの見送り」→
『日の名残り』(カズオ・イシグロ)
私にとってカズオ・イシグロの一冊目、15年以上前にチョ・オユーABCで読みました。
ラサを出るとき、親しくなった中国人の友人が、「記念になにか欲しい」と言い出し、汗まみれになった毛糸の帽子を指すので、それだけでは忍びないと思い、日本語は読まないだろうに、この本を差し出しました。
良質な小説が、旅には必要だと思います。
私がなぜ、カズオ・イシグロを好きか、書いてみました。
『ゴリラの森に暮らす』(山極寿一)
山極寿一・京都大学学長が40代で書いた本です。
山極さんの生き方や研究者としての姿勢に大いに感化され、それは旅へのインスピレーションにもなりました。
ご本人に失礼承知で、率直なこと、書かせてもらいました。
最近は電子書籍で持ち歩く人も増え、それは便利だけれど、最大の弱みは旅先で友人と本の交換ができないこと、旅先に本を置いてくることができないこと。ちょっと、楽しみが減ります。
ランドネの読者の平均年齢は34歳、男女比は4:6程度だそうですが、今回の文章、それ以外の方々にも読んでもらいたいです。
50代男性とか、10代女性とか、どなたにでも。
*追記(2019/6/24)*
下記に、訂正とお詫びを掲載させていただきました。
尊敬する山極寿一さんのお名前の漢字に誤りがありました。
本来は、壽一さんですが、この著作にならって寿一さんを使わせていただいています。今回の誤りは、苗字です。
お詫びして、訂正いたします。
→こちら、です。
« 甲斐駒ヶ岳@毎日新聞 | トップページ | 音読とオーディオブック »
度々失礼します。
ご指摘いただいたのは、苗字についても、だったのですね。先ほど、気づきました。
まったくの変換ミスで、たいへんな失礼をいたしました。
お詫びのご連絡をしようと思います。
ご指摘、ありがとうございます。
追記*
ブログとfacebookについては、修正させていただきました。
投稿: 柏澄子 | 2019年6月19日 (水) 23:17
読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、この著作の紹介であり、の著者名の記述にそろえることになりました(雑誌記事についても)。
それ以外のときは、山際壽一さんという表記を使わせていただいております。
ご指摘、ありがとうございます。
投稿: 柏澄子 | 2019年6月 9日 (日) 20:37
いつも拝見しています。山極壽一さん、お名前の漢字がほぼ違っていて気になりました。
投稿: inoda | 2019年6月 7日 (金) 10:25