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2018年10月18日 (木)

プロフィール、そしてキャプションやタイトル、リードは?

今朝、インタビュイーであるスキーヤーさんから、「柏さんがいままで私をみてきて、思ったように好きなようにプロフィールを書いてください」とメールが来た。
最近の情報(たとえば、彼が被写体の写真展があるか、とか、ツアーやレッスンのお報せがあるか、とか)で、(雑誌に掲載する)プロフィールに載せたいものがないかどうか、問い合わせたメールの返信。
これには嬉しくなり、がぜんやる気が出た。

そして、ずっと前にブログに書いた「プロフィール」というタイトルの文章を探し出し、ツィッターに載せてみた(文末に引用)。プロフィールは本人が書くものではなく、編集者、インタビュアーが書くべきものだという話。
それを同業の仕事仲間がリツィートし、こんなコメントを残した。
「同意。プロフィール文を本人が書くっておかしいよ。なぜおかしいか説明しようとしたら字数が足りなくなってしまったので説明はしないけれど、そこを理解できない人とはあまり仕事したくない。そこはわりと致命的な姿勢が表れているようにも思うから」と。

まちがいない。
プロフィールは、その人となりを読者に知ってもらうのが目的であるが、その人選をしたのは編集者や筆者だからだ。


ところで。キャプションはどうだろう。写真に添える文章だ。
プロフィールの件とは、似て非なる話ではあるが。
ある編集部の女性編集者は以前、ずっとキャプションを自分で書いていた。
なるほど、誌面はライターと編集者の共同作業で作られるものであり、全体を見渡したときに、キャプションやリード、タイトルを編集者がつけるということも、アリだと思った。
タイトルを提案してくる編集者は時々いるし、リードを自分で書いてくる人も、まれにいる。
私自身は、タイトルやリード、キャプションを積極的に書いてくる編集者を歓迎する。ライターが書いたものにどうこう言う人は多いが、そうではなく、自分で書き始める編集者。人が出したものに、なにかを言うのは簡単だ。そうではなく、もう一歩踏み込んだコミットメント。

誌面は編集者とライターが共に作り上げるものなのだから。
結果、どのタイトル、リード、キャプションを掲載するかは、その後の話であり、これらを編集者も共に考える、という姿勢。

もちろんそこに、写真家、イラストレーター、デザイナーも関わってくるわけで、それらの人々を束ねるのが、編集者。その束ねる行為、コーディネート部分をまで、ライターに頼ってくる編集者は、ちょっと違うなって思う。
色んな編集者がいるけれど、編集者の仕事の領域というのは、実に曖昧で、へたするとすべてが編集者の仕事のようにもなる。

だけれども、ライターとして、私がやる仕事はひとつ、どんな編集者が相手であっても、本来的には変わらないはず。

****
「プロフィール」 2015年10月4日
    
いつから、著者や筆者(あるいは写真家もかもしれない)のプロフィールを、本人に書かせるようになったのだろう。これは、編集者の怠慢だと思うし、悪しき習慣だとも思う。

書籍に載せる著者のプロフィールは編集者が、雑誌記事に載せる筆者のプロフィールも編集者が、インタビュー記事の場合、インタビュイーのプロフィールはインタビュアーが書くのが、常識ではないだろうか。
というか、それぐらい書かないでどうする。他人(ましてや本人)の手に渡していいのか? とすら思う。

プロフィールは、編集者やインタビュアーから著者や筆者、インタビュイーへの手紙のようなものだ。履歴を並び連ねる場合であっても、そこには取捨選択があるし、言葉遣いもある。だからときには、熱烈ラブレターにもなる。

書くときは、大概、既出のプロフィールを一通り読むだろう。けれど、既出の切り貼りはもってのほか。

随分前になるが、小さな新聞に載せたインタビュー記事のプロフィールについて、悩んだことがあった。「○○の活動に関わる、携わる、○○の活動をリードする」などの表記はすでにあったが、そうではない、と思っていたのだ。そのインタビュイーは、その活動に携わるというようなレベルではなかったのだ。
考えに考えて、「挺身」という言葉を思いついた。「○○の活動に挺身する」だ。

挺身は、類語辞典で引くと、「身を投げ出して一所懸命努力すること」。例文は「社会活動に挺身する」とあった。まさに身を挺して、活動に関わり続けていた彼には合致する言葉だと思った。

こんな風にプロフィールを考える、作文するというのは、作り手の特権、醍醐味のはず。こんな作業をやすやす本人に渡してはならない。

だから、自分の執筆記事に対して「プロフィール、書いてくださいね」と言われると、けっこうがっかりくるし、インタビュイーの方から「プロフィール、書きましょうか」なんて言われてしまうと、それは親切心だろうけれど、ちょっぴり悲しくなったりする。
もちろん、インタビュイーに言われた場合は、丁重にお断りし、自分の手に戻すのだが。

プロフィールを書く時間は、相手に思いを馳せる。これも、大切な時間なのではないかと思う。
***


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