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2018年10月 7日 (日)

テントむし、6年ぶりの唐松岳

夏のガイド山行を振り返って。

山の日に八方尾根から唐松岳かあ……。
激混み間違いないし、どうなることやら、と思っていたが、天候がいまひとつだったためか、思いのほか、空いていた。
それでも、尾根上のすれ違いは多く、神経を使う上り下りだった。
山荘直下のトラバース道が崩壊しており、稜線上のラインを辿ったが、しっかり整備されており、安心して歩けた。小屋に着いたとき、常駐隊に知った顔の方々がいたので聞いてみたところ、整備の様子を教えてくれた。

テントむし、6年ぶりの唐松岳。
二日目の朝、山頂へ向かおうと、早朝に集合したが、空模様がいまひとつ。テント場から山荘まで上がって、白馬側の空を見ても、全然ダメだったので、いちど解散し、1時間後に再集合。
ちょっとだけ明るみの出てきた空の下を歩き、山頂へ。
おかげで、お盆の時期だというのに、山頂は私たちだけ。
展望はなかったけれど、小さくけれど絶妙に積み上げられたケルンをみて、「ジェンカができそう」と笑いながら、みんなでひとつひとつ積み足した。
こんな空模様でも、笑顔で、そしてやがて次の登山者が来たら、「そろそろ、この
静かな山頂を、つぎの方に譲りましょう」と言えるみんなは、温かいなあ思った。

テント場近くなると、「再集合するまでにテントに入ったら、雨が降ってきたでしょう。テントのなかだと、雨音はあんな風に聞こえるんですね。楽しかった」と、ある女性。
環境の変化に柔軟に対応し、その場を楽しめるポジティブさは、ホント登山向き。

今回もまた、参加の皆さんといい山登りをさせてもらった。


本題から話はそれるが。
初日の夕ご飯前、みんなで集まっておしゃべりしていると、背後から、「カシワ―」と呼ぶ声が。最近、こんな風に呼ぶ人は少ないので、いったい誰?と振り返ると、大学山岳部時代のひとつ上の先輩である、孝弘さんだった。
唐松から白馬への稜線を歩いたことがなかったというので、ひとりでやってきたと。
「え?そうだっけ?」そういえば、あの夏、孝弘さんはいなかったなあ。ケガして手術していたんだったかな。
夕食前、ハリーさんが「先輩を呼んできたら」と言ってくれ、テントへ行くと、喜んでやってきた。
就寝前、またテント場ですれ違った。夕暮れ時、黒部側の山肌がのぞいてきたときだった。
「山が見えてきたね」「そうですね」
なんてことない一言を交わして、それぞれのテントへ。
かつて、こんな言葉を、数えきれないぐらい交わしたなあと、思いながら。


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