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2018年5月 1日 (火)

台割

書籍や雑誌を作るにあたって、「台割」というのがある。
「台割を決める」とか「台割を作る」というが、一冊の内容とその展開をすべて決めることであり、ここは重労働になる。
 
台割は、一冊分の全ページが表になっている。
横軸は、1ページにつき1行ずつのマス目がある。
たとえば、128ページある本であれば、128行ある(実際には表1、表2などがあるので+アルファ)。
それに対し、縦軸は左から、「折りの数」「ページ数」「タイトル(記事や章ごとの見出し)」の項目がある。
続いて、担当者の項目が幾つか。編集、執筆、デザインなど各担当者の名前がある。
その次に、スケジュールを書き込む欄がある。「レイアウト」「写真」「イラスト」」「地図」「原稿」「DTP」「色校」「校了」など、大まかなスケジュールを書き込んでいく欄だ。
エクセルなどで作られているが、はたして、エクセルがない時代、台割はどうやって作っていたんだっけ。
 
いずれにしても、一冊に関わる全員が、この台割を共有し、作業を進めていく。
編集者、ライター、デザイナー、印刷業者さんなどが、これを手元に置いて、作業をするのだ。
 
今回、主たるライターとして関わっているものが3人いる。偶然にも私たちは、同い年だった。
編集者から、ライターの顔ぶれが決まったと連絡をもらったそのあとの打ち合わせの時、彼女に、「3人、同い年なんですよ」と言うと、「ええ、ほかのおふたりも、そう言っていました」と。
しかも、3人そろって、老眼の話題を口にするのだとか。
 
まったく……なんだか、恥ずかしい。以前は、こんなこともあった。
 
あるメーカーのテスト品のフィードバックレポートを提出した際、今回のおふたりのうちのひとりと、私のレポートがほとんど同じ内容だったそうで(テスト品は複数あったのに)、「ふたり、相談でもした?」とメーカー広報担当者に言われた。相談なんて、するわけがない。
しかし、オールドスクールというのは、そういうことになるのか……と、ちょっとうなだれた。
 
台割の「原稿」の欄を、入稿した順に蛍光マーカーで塗りつぶしていく。
今日もいくつかのページを塗りつぶしたが、ちょっと先は長い。
 
山で筍が採れたから、筍御飯を作った。山椒もたくさんあったので筍御飯に載せたり、炊きあがった白米にパンパン叩いた山椒をまぶし、山椒御飯や山椒おむすびも作った。
それらがたくさん、冷凍庫にあるというのに、カレーが作りたくなった。
だいたい、仕事が立て込んでいるときこそ、こういうややこしいことを、やりたくなる。
 
友達が作った、杏子のソースとすりおろし林檎にブーケガルニを入れて煮込み、スパイスを入れてからはサッと仕上げたら、見た目よりずっと美味しく出来上がった。
 
しかし、問題は残った。筍御飯や山椒御飯を差し置いて、玄米ご飯をさらに炊いてしまったし、カレーが寸胴鍋いっぱいだ。
まるで合宿飯のよう。
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