馬のバルーンと曇り空
お別れにもいけない。葬儀に参列できないことと、故人との思い出や繋がりは無関係かもしれない。しかしお別れできないと、ほんとうに死が実感できないときもある。
ある友人があるとき、「ねえさんは、ちゃんと死に顔拝んできな」と私に言ったことがあったが、それはそういう意味だったんだなあと思う。
悲しみは、それを理解してくれる相手がいたり、甘えられる相手がいるときに、わいてくるときもあるけれど、ひとりにならないと実感できないときもある。
そしてその馬は、国境の駅まで、私と同じ電車に乗ってきてくれた。
今日は下見に行ってきた。晴れてくれるかなあと思っていたけれど、いまにも雨粒が零れ落ちてきそうな曇り空。それでいて、最後まで降られることはなかった。
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