シャモニーからグリンデルへと移動する電車のなかで。
編集者と、LINEでやり取り。
不思議なもので、陸続きの隣国だというのに、国境を越えると、色んなことが変わる。
地形も徐々に変わってきて、牧草地の上に氷河で削られた雪と岩の山々がそびえるようになってくる。
スイスは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語が公用語となるので、車内の表示やアナウンスは、地域によって違う。けれどこれもものの見事、ドイツ語圏に入ると、ドイツ語になった。スイス・ドイツ語は、いわゆる「Hochdeutsch」とはかなりかけ離れているので、使うには苦労するけれど、それでもまったくわからないフランス語圏を抜け出すと、ホッとする。
むろん、鉄道職員も変わるし、ユーロからスイスフランになる。
そんな風に耳や目をあちこちに傾けながら、仕事。
編集者のアタマのなかというのは、面白い。
こちら書き手は、アイディアや考えをポンポン投げるのだけれど、それをどうやって誌面に落とし込むか、整理して具体化し、目に見えるようにしてくれる。いわゆるラフを引き、示してくれるのだ。
書き手でも、ラフは書くけれど、やっぱりこのあたりは編集者が本業とするところ。
任せておいた方がよいことが多い、と思う。
ところで、もう一題、電車の話題に戻ると。
合計5回の乗り換えを繰り返して、グリンデルにたどり着くのだが、そのすべての時に、周囲の人たちが、荷物の持ち運びを手伝ってくれた。
たしかに重たいけれど、自力で動かさなければならず、それができないわけではない。荷物が重たい分、乗り換えに多めに時間を用意したりもしていた。
けれど、背の低いアジア人が、明らかに重たそうに荷物を引いていると、手伝ってくれる。そのなかには男性も女性もいたし、いろんな人種の人たちがいた。
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