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2018年3月

2018年3月26日 (月)

走りながら考える~ヒマラヤキャンプ壮行会へ

ホワイトデーというのは、日本だけの習慣だろうか?
バレンタインになにもプレゼントした覚えのない友人から、「今日はホワイトデーでしょ」ともらった、その中味が奈良漬だったのには、笑った。
保冷袋に入っていたから、生チョコかなナマキャラメルかなと楽しみにしながら、帰宅後、袋を開けたら、粕にまみれたモノが……。
その手作りの奈良漬をくれたのには、彼なりの優しい理由があったことには、あとで気づくわけで、「じーちゃん、ばーちゃん、茶飲み友達かっ」と突っ込んでしまった。

そんな日に(奈良漬の話とはまったく関係ないのだが)、花谷泰広さんが主宰するヒマラヤキャンプの壮行会があった。
今回で3回目。回を重ねるごとに、いい方向へと、彼が目指した方向へと向かうようになってきたなあと、実感した。
とくに今回は、大きく舵をきった。

「走りながら考える」。
私が参加し、何本かの記事を書いたキャンプの1回目は、まさにそんな感じだったと思う。
最後に書いた『ウィルダネス』(エイ出版)の「孤軍奮闘、未来をみつめ「ヒマラヤキャンプ」を作る人 花谷泰広」は、ほんとうに好き勝手に書かせてもらった。
早々に本人から「原稿は見せてくれなくていいよ。掲載を楽しみにしている」とプレッシャーをかけられた。原稿確認不要の意図は計りかねたけれど、まさに、好きに書かせてもらった。
のちに記事を読んだ本人は、「愛情のある応援だと思っている」と、言ってはいたが。

初回から3年が経ち、走りながら考え進んでいくということは、いいことなんだって思う。
何事もそうであるが、すべてを整えてから始めるのでは、いつまでたっても始まらない。まずはやってみる。それは短絡的な行為というのではなく、そのとき出来うるベストを尽くしながら、考えていく。

3回目は、来月上旬カトマンズ集合。

*初回の様子を、当時、甲府にある登山道具店「エルク」で写真展をしました。その時の様子が、この写真展を支え、多大なるサポートをしてくださった方のブログに載っています。→コチラ

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2018年3月24日 (土)

山岳遭難エマージェンシーBOOK 座談会「登山のカナメ、考えるチカラ

『山岳遭難エマージェンシーBOOK』(枻出版)
③座談会「登山のカナメ、考えるチカラ」

このタイトルで座談会するのも3回目。メンバーは毎回少しずつ変わっています。
今回は、黒田誠さん(国際山岳ガイド、写真家)、中村富士美さん(国際山岳看護師、WMAJ医療アドバイザー、山岳遭難行方不明者捜索をサポートする民間団体代表)、羽根田治さん(ライター)、柏澄子(司会)。

皆さんの発言は、ぜひ本文を読んでいただきたいのですが、キャッチに掲載した言葉を、ご紹介します。
「どんな事故にも教訓があり、そこには人の心の問題も深く関わる」(羽根田)
「失敗に寛容な社会でありたい。山は自由でなければおもしろくない」(黒田)
「登山者として自立すること、自分で考え判断できるのが大切」(中村)
「死んではすべてが終わってしまうが、そうではない失敗はしてもよい」(柏)
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山岳遭難エマージェンシーBOOK 山好き女子のあれこれお悩み相談室

『山岳遭難エマージェンシーBOOK』(枻出版)
②山好女子のあれこれお悩み相談室

「女性特有」と言われている悩みについて。けれど、じつはどれも男性も基本的には同じコトだと思います。
また、生理など女性特有の悩みについても、男性の山仲間にも知ってもらえれば、もっと相互理解が深まりそうです。

数年前、長期でヒマラヤ登山に行く前に、婦人科系の病気にかかり、症状がひどくなったことがありました。高所で登山をするには影響も大きかったため、病気の進行具合や症状、困っていることなど、チームのリーダーと幸運にもチーム内にいた婦人科ドクターに、病院の帰りにすぐに電話して相談したことが、ありました。ドクターはセカンドオピニオン含め色んなアドバイスをくれたし、リーダーの彼も、国内の準備山行の時から、私の体調に、さらに気を配ってくれました。
そんな風に、女性側も男性に理解してもらえるよう努めるのも大切だと思います。

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山岳遭難エマージェンシーBOOK. エマージェンシーキット

今回で3冊目になる『山岳遭難エマージェンシーBOOK』(枻出版)、3本の記事を書きました。
①達人たちのキット拝見
ファーストエイド、エマージェンシーキットの中味をお見せしますコーナー。日帰りハイキングを想定しました。
何を、どれだけ持っていくかは、行先、日数、季節、スタイル、そして登山者それぞれによって異なりますが、なぜそれをその量持っていくのか、考えて決めることが重要なんだと、あらためて思いました。

ファーストエイドキットを入れる赤いバッグ(ファーストエイドバッグ S)は、モンベルがこの春発売するもの。サンプルで使わせてもらいましたが、このようにトレイ型に開けるものは、処置の最中に道具をトレイの上に並べて置けるので、土などで汚れにくく便利でした。
少々大掛かりなので、ガイド登山を中心に使う予定です。
明日からの長期個人ツアースキーには、もっと簡易的なバッグに入れて、小型化+軽量化を図る予定。

ほかに、同業のホーボージュンさん、高橋庄太郎さん、森山伸也さんのキットが紹介されています。

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2018年3月22日 (木)

積み重ね

先週、あるクライマー達に声をかけてもらって、美味しいお昼ご飯を食べながら、彼らが撮影した映像をみせてもらった。
彼らが去年登った山が、無事成功して帰ってこられたというお祝いもかねた小さな集まり。
本人たちと、その家族と、ゆかりある人達が数人。久しぶりにお会いできた方々もいて、いい時間だった。
 
「柏さんも、最後に一言ください」と言われた。
なにも考えていなかったけれど、咄嗟に出たのは、、「(彼らが)これまでにどれだけ登ってきたのか、登りこんできたのか、想像した」という言葉だった。
氷雪と岩のミックス壁にラインを引き、切り拓いていく様子や、アンカーを構築する様、色んな判断をする瞬間、フォローする側も力強く、標高を上げてもしぶとく登っていく様。そんなシーンを、色んな映像素材から見せてもらって、ふたりは、ここにいたるまで長年、どれだけ登りこんできたのか、考えた。
 
メディアに出るのは、成功したときだけ。
それは極々一部であり、点のような、ほんの一瞬のことでしかない。
綿々と登り続けていることこそが、彼らの力であり、素晴らしい。
そして、そういう綿々とした時間のなかにこそ、喜びや充溢感があることを、私も登山者のひとりとして知っている。
 
さらには、そういう姿を年月重ねながら見せてもらえることが、ライターとしても、また友人としても、心から感謝した日だった。
彼らがクライミングを積み重ねるように、私も彼らを書くことを積み重ねられたら、それはとても嬉しい。

 
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MJサロン~田部井政伸さんを迎えて

3月11日、第11回MJサロン~田部井政伸さんをお迎えしました。

 

谷川岳やヨーロッパでの登攀、50ccバイクでロス→NY、バハ1000の話など。人生の極意について、最後にさらっとお話されていました。

 

事前に古い岩雪と岳人を探したけれど、政伸さん達の記録が見つけられなかったところ、「俺、ほとんど記録書かなかったから」と。
けれどもちろん、幽ノ沢中央壁左方ルンゼ初登攀については、登山体系に載っていました。これを読んで、さぞ気持ちよかったのだろうなあって想像したところ、この初登攀について、ある登山家とまったく同じことを、政伸さんは語っていました。

 

私がいつもワクワクしながら聞く政伸さんの話を、皆さんにお伝えできたのか、とても心配だけれど、参加の方々から昨日の感想をいただき、その心配はおこがましかったって思いました。皆さんそれぞれが、政伸さんの生き方の色んなところを感じ取ってくださった様子。ありがとうございました。

 

後日、MJリンクブログに参加者からのレポートを掲載します。
写真は、レショ氷河からグランドジョラス北壁へ。撮影が政伸さん、後姿はパートナーの方。

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2018年3月21日 (水)

春雪のなか、春遊びの準備を

日めくりカレンダーめくったら、「春遊びの準備を」と。まさにそんな日。
仕事が重なり、テープ起こしや原稿書きが山積みであるけれど、今日は春遊びの準備を。
 
この冬、あちこちで色んな人たちと一緒に滑ったり、登ったりした。
この週末は、イワオさんに頼み込んで、もう一度ご一緒させてもらって、まさにそんな冬を締めくくるような日となり、冬のあいだにご一緒したみんなを思い出し、感謝した。
イワオさんとは、1シーズンに1回、ご一緒できることがあるかどうか……というところだったけれど、この冬は「トレーニング、お願いします」と、3日間もご一緒した。
 
「え? 柏さん、滑りに好みがあるの? ウケるわー。オレは好み?」って。
誰だって、滑りに好みがあるでしょう。スキーは、骨格や体格、その人のもつパワーだけでなく、性格、性質のようなものも出ると思っている。もちろん、技術次第なところもあるが。
とくに、テレマークスキーは自由度が大きいので、より個性が出る。
 
イワオさんのスキーはともかく上手い。メチャクチャ上手い。
ある映像作家さんに、「どんな滑り手を撮りたいの?」と尋ねたら、色いろあるだろうなかで「スキーが上手な人」と即答したことがあった。それと同じかもしれない。とにもかくにも上手くて、板が走っていて、気持ちよさそうで、格好いいん。メチャクチャ好みだわ。
 
山の終わりに、段々畑が出てきたときも、ぴゅんぴゅん飛んでいった。「小さい時は、こういうところを滑っていたんですね?」と聞くと、「そうだ。ゲレンデなんて行かないしね」と。
そんなやんちゃさも顔を出す。
 
山ではとてもついていけないけれど、ゲレンデでトレインさせてもらえると、ものすごく幸せな気分になる。
というか、勝手にトレインで追いかける。ついてきていることがわかると、色んなターンを盛り込んだり、荒れたところにも入っていく。うっかり調子に乗ると、飛ばされたり。
 
週末はそんなだったけれど、それ以外にも、冬のあいだは、雪の上で色んな人たちと色んなことがあった。
1月の引きこもりから、ナントカ外に出られるようにまで元気づけてくれた友人達もいた。
 
どんな春遊びになるかわからないけれど、じつはひょっとしたら、それはそれであって、それにいたるまでの、こんな冬のことが、とっても大切な宝物だったりする。
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2018年3月10日 (土)

正方形の故郷

編集者の小島一郎さんからいただいた写真展のご案内。
釣りの雑誌から山岳雑誌の編集に移り、一緒に仕事をするご縁ができた。
お名前は釣りの雑誌の頃こそ聞いていたけれど、初めてご一緒するときに思わず、「小島一郎ですか!」と言ってしまった。津軽の小島一郎と同姓同名。
 
仕事をご一緒した方々の展覧会はなるべく足を運びたいと思っている。
彼らが、いつもの仕事の場ではみせない顔、表現をみせてくれる場に。
どんだけ、それに注力したのか。
 
だというのに、小島さんの「正方形の故郷」には行きそびれてしまった。
お詫びのメールを書きながら、あらためてご案内の葉書を見入った。
いったい、「正方形の故郷」ってどういう意味だろう。正方形にしか故郷はないのか。この背景の建物はどこだろう。なぜマスクをかぶっているのか。
そうこうしているうちに、ひょんなことから、舞台が横浜の寿町だということを知った。そして、まったくの後悔をした。
 
前職で通った、故大沢敏郎さんの寿識字学校。私はここで、言葉の意味や文章
を書くことを、大沢さんから、寿町の在日韓国人たちから、教わったと思っている。
自分の仕事において、原点に立ち返るとしたら、ここしかないと。
 
そんな寿町をテーマにした小島さんの写真展は、このあと大阪ニコンへと。
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2018年3月 1日 (木)

そして、春雷

明け方、雨の降る音で目が覚めた。
雪ではなく、雨。
そして、雷がなんども彼方此方で、轟いた。
春雷。突然の春の訪れ。
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桃の節句を前に、届いたお菓子「桃カステラ」

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