今年で70年を迎える『現代用語基礎知識』。2014年版(13年発売)に、初めて【登山】という項目が登場しました。今回で5年目。
14~16年版は、冒頭コラムを田部井淳子さん、用語解説を私が執筆しました。
昨年は、コラムも解説も私が執筆し、田部井さんにも原稿をお目通しいただきました。これが彼女と最後にご一緒した仕事でした。
今年の冒頭コラムは、竹内洋岳さんにインタビューして作りました。
人選は、編集部と私の意見が一致したところで、竹内さんのインタビューは個性豊かで刺激的でした。もっと言えば20年近く仕事をご一緒してきたけれど、いつも新鮮な風を吹き込んでくれるところが彼らしさです。
掲載用語の選択は大きな課題です。
今年は「田部井淳子」も取り上げました。彼女の人生を350字余りにまとめるのは難しかったですが、最後の3行がそのすべてだと思って書きました。
ほか新たに取り上げたのは「山岳医」と「冬山/春山」。後者は編集部の提案ですが、那須の雪崩事故の際に登山の季節についてニュースで語られることが多かったからと。
「フリークライミング」は以前からある項目ですが、ここには「ボルダリング」「スポーツクライミング」「エイドクライミング」(対となる言葉として)なども含めて解説しています。
眼に優しい大きめ文字の版と携帯しやすい版がありますので、ぜひご覧ください。
『現代用語の基礎知識』は、現在のニュースを読み解くヒントとなる解説をしたり、世相を表す言葉を取り上げたり、この本を読むだけでその分野の現在がわかるような内容にしたりと、お役目は多岐にわたります。
難しい仕事ですが、今後も続けていきたいと、私自身は思っています。
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