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2017年10月 3日 (火)

ホンモノ

先日、編集者が10年も前にロクスノに書いた記事をたとえに出して、「あの時の記事を覚えているんですよね、ああいうトーンがいいなあと思うんです」と。
なんだっけ?と思いながら、メールに書いてあったバックナンバーを本棚から取り出して読み直してみた。
 
故新井裕己さんが、不帰Ⅰ峰北壁を初滑降したときのもの。
当時の担当でもなかった編集者が、この記事を覚えてくれていたのはありがたいし、
現在進行中の仕事について「あの時の記事のように」という意図もわかる。
だがしかし、読み直してみて、あんまりの文章の酷さに驚いた。
 
これをインタビューしたのはどこだっただろうか。
当時彼がよくいた白馬村だったか、あるいは東大のキャンパスに停めていた軽自動車の脇だったか。思い出せない。
そんなにたくさんの接点があったわけではなく、最後の記憶は葬儀と五竜がよく望める温泉宿でご家族も交えて一晩中、友人知人仲間たちでどんちゃん騒ぎしたときのことだ。
いまアライユーキが生きていたら、どんな風になっていたのかと思うし、周囲はどんな風に彼を囲んでいたのかと思う。
 
まったくひどい文章にがっくりきたけれど、そこに書かれている人がホンモノであれば、ちっとも色あせない。というか、時代がやっと彼に追いついてきたような感すらある。
普遍であり、新鮮であり、心に響く。
おまけに、この記事を大切に保管してくれている人がいることも知り、ありがたかった。
 
 次にいただいたありがたい仕事は、もう少しマシな文章で描けるよう努力しよう。
 
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