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2017年10月 4日 (水)

インタビューの涙

やっと、インタビューのテープ起こしを終えた。ちょっと時間をかけすぎてしまった。
インタビューを聴き直して、そのインタビューが満足いくものだったことは、あまりない。
なんで、ココをもっと聞かなかったのだろう、突っ込んで話さなかったのだろうという点が幾つもある。
状況が許せば、聞きなおすこともあるけれど、それがかなわないことだって多い。
 
何年も前、ある山岳ガイドをインタビューしていたとき。
この先、このまま話を進めたら、共通の友人の死にたどり着き、きっと彼も私も泣いてしまうと予感した。その手前で、私は話題を変えた。
その時は、インタビュイーの気持ちや思いを理解したと感じて、これ以上この話をする必要はないな、と区切ったのだった。
けれど、テープ起こしされた文章を読み、愕然とした。私はちっとも彼のことをわかっていないではないか、と。
理解したつもりになっていたのは、勘違いであり、その場面の重圧感に耐えられなくなって逃げだしたようなものだったのだと、振り返って気づいた。
 
今回のインタビューでは、ずっと泣きそうだった。
あるひとつの登攀記録を聞きにいったのに、まさかそんな話になるとは予想だにせず。
彼も涙が流れそうだっただろうけれど、私もこらえるのが必死だった。
まったく涙もろい私が、よくも2時間耐えたと、我ながら褒めたい思いで、喫茶店を後にした。
 
しかしそれでも、テープ起こしを終えると、もっと突っ込んでいくべきだったと思う点がある。テープ起こしは、半ば第三者的に聞くことができるから、そう思えるのかもしれない。
 
ところで、インタビュー中に泣いてしまってもよいのだろうか。
プライベートではかなり涙もろい私だが、インタビュー中に泣くのは、ルール違反のように思え、必死にこらえる。こらえきれずともこらえる。
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