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2017年9月27日 (水)

山の仲間

9月中旬を過ぎて、ガイドや山の取材が一段落し、ようやく自分の山に時間をつぎ込めるかなってなったとき。
パートナーがいる休日は、ことごとく天気に恵まれず、敗退、転戦、中止など。ざんねんだけれど、天気ばかりはどうしようもない。

先日、パートナーはいないけれど仕事を休めそうで、そして天気がよい2日間がやってきた。
ロープを使わず、ひとりで歩けるところへ行こうと、早月尾根へ。
今年は、黒戸尾根に3度登る機会があり、4度目の前に早月に登ってみようと思い立ったのだ。
 
ちょっと、いやかなり前のGWに下降したことしかなく、無雪期のルート状況はわからない。
最近は、ルートガイドブックだけでなく、動画とか事細かな情報がwebに載っているのだという。別山尾根のカニの横ばいはどちらの脚からおろした方がよいか、とか。
もちろん、そんなものはほしくないので、地形図と過去の記憶を頼りに、歩き始めてみた。あとは、現場で判断すればよいのだ。別段とくべつなことではなく。

山小屋に泊まった翌朝は、ヘッドランプをつけて出発。どんなルートが待っているのだろうとドキドキなワクワク感。
やがて別山尾根と合わさり、傾斜を落としながら山頂が近づいてくると、なんだか嬉しかった。久しぶりの剱岳だから。
登山を続けていれば、きっと剱で過ごした時間、経験、思いは、それぞれが持っていて、それはなにものにも代えがたいような貴重なものだったりするはず―そういう人は大勢いるだろう。
私も僅かかもしれないけれど、そんな経験や記憶がよみがえってくる山だ。
 
無風快晴、360度の展望。
けれど、やっぱり剱岳は仲間と登る山だと思った。ひとりというのは、なにかが欠けている。
ちょうど前日、山小屋で山岳雑誌のバックナンバーを読み、友人が山の仲間やパートナーについて書いていた文章が、いたく心に残っていたからか。
剱岳にまた登れるよう、山を登り続けたいと思うし、いい仲間を大切にできるよう、登り続けたいと思った日。
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