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2017年6月13日 (火)

いちばん好きなクライマーは?

数日前の夜。「三次会」でのことだった。三次会といえども、二次会までは「仕事」だったので、お酒は入っているものの、あまり酔ってはいない。同じ登山の業界で働く3人が残って、あと一杯と。

ひとりが、「いちばん好きなクライマーは誰ですか?」と突然。いや、「好き」って表現ではなかったかな。「ファン」とか、「絶対的スター」とか、そういった意味のことを、彼は最初投げかけてきた。
当の本人が何の迷いもなく、「平山ユージさん」と答える。
もうひとりも、「戸高雅史さん」と断言した。
ユージさんは間違いなく、スターであり歴史に名の残る、クライミングのアイコンでもある。
戸高さんを思うあたりが、どんな真意があるのかと尋ねると。
その人は、私も一緒におこなった20年近く前の取材のことを話始めた。
その時、戸高さんが発したある言葉が心に残り、一気にファンになったのだという。
 
「柏さんは?」と聞かれ、答えられなかった。
同じ時代を生きる、世界に名を残したクライマーもいる。大好きだ、一緒に登っていても楽しい。そして、すばらしいクライマーだ。けれど彼の名だけを、いまこの時点で、挙げるのでよいのだろうか。
昔から、すごく好きになる芸能人もいなかったし、誰かの熱烈ファンになったこともない。
そんな性格だから答えられないのか、自分で自分について考え込んだ。
 
その末、ひとりの同世代のクライマーの名前を挙げた。
この歳になると、アルパインクライミングも上り坂は越えたのか。いや、海外の40~50代、そして60になるクライマー達の活躍を見れば、そんなことは言わなくてもよいのかもしれない。
けれど、歳を重ねながらも、その情熱を途切れさすことなく、山に向かう。今シーズンは、いよいよのトライを控えている。となれば、心が揺さぶられるのは、自分自身がこんな歳になったからか。

三次会が終わって、トボトボとひとり部屋に帰る途中、もうひとりの同世代クライマーにも思い至った。まさに、あきらめることなく、ずっと上を見続け、登り続けている人。いま大きな試練にあい、これからどうやって復帰していくか、正念場だろうけれど、「きっと、また登る」人であることは、間違いない、彼女。
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