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2017年3月21日 (火)

フラット

先週のコト。
大学山岳部の1年ときの主将だった、尚之さんと有楽町の大衆居酒屋へ。
いまどきの居酒屋は外国人客が多く、2階はなんと禁煙になっていた。
「タラの卵煮」というのは、タラの身が卵とじになっているのかと思いオーダーしたところ、でっかいタラの卵の煮つけだった。大ぶりの小鉢にてんこ盛りになっていて、とてもふたりでは食べきれなかった。
 
さて、大学山岳部1年ときの主将というのは、大概の人にとって在籍中に受けた影響、世話になった度合が大きな存在のはずだ。私も例外ではない。
高校山岳部というのはかわいらしい場所だったけれど、大学に入ってしっかりと登山を始めようと考えたとき、山岳部に入るか社会人山岳会に入るか考えた。
キャンパスに友人がいた方がよいと思い、最初に山岳部の部室に行った。そこで、尚さんに会った。

彼が説明する、部活の様子や活動内容もさることながら、話しぶりからして、「この人は、平等に人を見てくれるんだ」って、直感的に思って、入部を決めた。
大学1年生、まだまだ親に守られた立場。ほんとうの人生の辛酸をなめるとか、男女の差別とか味わうのは、私の場合社会人になってからだった。人生のことなんて、まだまだ何もわからず、のんきで平和で、だから直感的といっても、それが何だったのか、得体は知れない。
けれど、この歳になるまで、何度もあの日々のことを振り返るが、その直感は正しかったと、いまも思っている。
 
いつのときも、いつの場も、誰に対してもフラットでいられるという人は、そう多くはないのかもしれない。けれど、それはとても重要なことで、その人となりを、私はいつも尊敬するし、それに救われることも多々ある。
 
親愛なるオーシャンアスリートでありライターの岡崎友子さん が書いていた「海で生きるために、私が選択してきたこと」 に、「つまり初めからみそっかすみたいなもの」とあった。
友子さんのフィールドである海も、私が活動する山も、自然環境は男女関係なくふりそそぐ。身体能力の差は確実にあるけれど、そのなかで、どうやって劣っている部分を克服していくか、できないことはできないと受け入れて、できないことを正しく認識して、工夫や努力を重ねていくか。
世界トップクラスのウィンドサーファーまでのぼりつめ、ウィンド、カイト、サーフィンと波にあった道具で毎日、海に出ている友子さんが、歩んできた道のりについても書いてあった。
そうだ、友子さんはいつ会っても、誰に対しても、フラットな人だと、思い出した。彼女がこんな歩みを経験しているからこそ、フラットでいるのかもしれない、と思った。
 
もう1本の記事。登山の雑誌『PEAKS』4月号のインタビュー連載「Because it is there」に取り上げられている山岳ガイドさん。昨年は夏と冬にご一緒する機会があったが、この彼も、どんな時もぶれずにフラットな人だった。
それまでも、何度か仕事で一緒になる機会があったけれど、それをよりはっきりと感じられる時間を共にできたことは、私にとって嬉しかった。
いったい、フラットな人柄というのはどうやって形成されるのだろうか。人間の資質なのかもしれないし、人生経験なのかもしれない。
フラットな人というのは、心から優しくて、そしてしなやかに強い人であり、周囲を温かくしてくれる。

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