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2017年3月31日 (金)

しっくり

東京に戻ると、家の裏の桜並木の花がほころんでいた。
桜は、花が開く前の遠くから並木をみると、ぼわーっと一面ピンク色が漂っているような頃と、 美しすぎて恐ろしさすら感じる満開の夜と、葉桜が好き。
今日は曇り空だったけれど、もう寒さはなく、薄いセーターの上に軽いコートを羽織るだけで充分だった。もう、ウールのコートはおしまいだな。
「残念」という言葉は、「念」が「残る」と書く。
文字通り、心残りなほど、残念だった。しっくりこないというか、なんだかなあと思ったり、残念な時間だった。
時間は戻ってこないし、次の機会があるのかわからないし、なんだか残念だった。

けれど今日、徹夜のホタルイカ漁がこたえたのか、短い昼寝をして起きると、友人からメッセージが入っていた。彼女も短い昼寝をしたそうで、その時みた夢について書いてあった。
亡くなってしまった共通の友人の夢。
彼女の言葉を借りれば「足るを知る人」だった。
不思議だなあと思うのは、軽やかで、その風のような軽やかさは、亡くなったあとも変わらないけれど、風のようでありながら、大切なものを大事にしていて、彼のことが大切だった私たちの心のなかに、今でも生きている。
軽やかだけれど、確か。確かだけれど、目に見えるわけえはない、けれど大切。
 
夢について連絡をくれた彼女が、「ワインがどうとかって言っていたから、乾杯してね」と。
偶然にも、今日の仕事帰り、ワインを買ってきた。もう春だけれど、もう少しの間、重みのあるものを飲もうと、オーストラリアのシラー。ホントは、夢の友人が暮らしたNZのワインを買いたかったのだけれど、予算オーバーにてお隣の国。

私の昼寝の夢には出てきてくれなかったけれど、ワインはもたらしてくれた。
今朝までずっと、残念な気持ち、しっくりこない気持ちは残っていたけれど、ワインを飲みながら、夢の中の友人のことを思い出し、そうか、ものごとに執着してはいけないって軽やかな気持ちになれそうだ。
しっくり、ものごとを落ち着けるのは、無理やりではだめ。なにかのタイミングで、きっとそれは自分自身の心の持ちようで、しっくりと落ち着くのだ。

 

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コメント

こんにちは!コメントありがとうございます。
田部井さんが夢に出てきたなんて、いいなあ。
私はどうも、故人が夢に出てくることって少ないんです。
お会いできてよかったですね♪
残雪の山は、躍動感あって、そして明るくて好きです!
山に行く時間ができると、いいですね。

ご無沙汰してます。
時折こちらにお邪魔して拝読してます。

「夢」ということでコメントさせていただきます。
昨夜、夢をみました。
どうやらMJリンクで登山(残雪)をしているのです。
田部井さんが変わらず(ちょっとやつれたお顔でしたが)皆に「ほら!向こうに○○(おそらく北ア)が見えるよ!!」と元気な声をかけているのです。

最近煮詰まっている自分に「たまには山に行きなさい」とでも言ってくれたのでしょうか。
「時間ができたら」なんて言ってないで、「時間はつくるもの」ですね。

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