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2017年3月16日 (木)

親父の一番長い日

今日は、親父の一番長い日。
今年で12歳になる、友人夫妻の息子が生まれた前夜になる。
この日になると、夫のケンちゃんが、かならずfacebookに、当時の日記をUPする。
ブログで残っているそうで、それは長文だ。
毎年リアルタイムで、このケンちゃんの日記を読めるわけではないけれど、読めるときは、私はかならず読んでいる。
そうそう、ミヤはこうやって産気づいて、病院に向かったんだった。そして、こうやって生まれてきたんだった。周囲はこんなに喜んだんだったよねって、読み進めながら毎年思い返す。
思わず読み入ってしまうところ、心に残る一節、涙ぐみそうになる文章、毎年毎年少しずつ変化していたり、する。自分の心を表すようであるし、いまさらオトナながらであるけれど、少しは成長できて、なにかを感じられるのかもしれない。

まさに、さだまさしの「親父の一番長い日」。

数年前、ネパールの山奥である日、この曲を聞いた。
天気が悪くて、なにもできない昼下がり、バッティのダイニングにメンバーがたちが集まり、思い思いに読書している時間だった。
私よりずっと若いのにさだまさしが好きってなに?という年齢の友人が、この曲を流し始めた。のちに、このことを、ほぼ同い年の共通の友人に話すと、「そうそう、あの年齢の人たち、さだまさしが好きって言うよね。オヤジくさいわ」ってオヤジとおばはんで話した。

何気なく聴いていたその曲が、ある一節にさしかかったとき、どばーって堰が切れたように、私は泣いてしまった。自分の経験と重なり、思い出すことがあったからであるけれど、自分で自分にびっくり。
友人のふたりはあっけにとられるように口を開けて、それから声を出して笑った。
私も笑い転げた。以来、私は涙もろいというレッテルが貼られ、安心して二人の前では涙できるようになった。
 
昔の曲を繰り返し聞くように、ケンちゃんの毎年のこの日のfacebookも、そのときどき、心に沁みて、いいものだ。
ケンちゃんの夫としての父としての覚悟をもった誠実さを、そして母になるミヤの逞しさを感じる文章。

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