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2016年11月 5日 (土)

ポレンタあちこち

朝食のメニューカードに、「POLENTA」とあった。
キター、ポレンタだ。

6月にイタリアの山に登ったとき、下の山小屋で同行の方が昼食にオーダーしていたのがポレンタ。聞いたことも食べたこともなかく、初めてみたけれど、あとあと知るに南ヨーロッパや東ヨーロッパではポピュラーな料理であり、ことイタリアの山岳地域では名物料理のようだった。

ポレンタを注文した彼は、かつて南米の山に通っていた時に、クライミングパートナーの友人がよく作ってくれて、それが美味しかったと話していた。しかし、出てきたそれは、どうも友人が作ってくれたものとは少々違うようでもあった。
そのパートナーというのは、私もかつて一度だけ原稿依頼をしたことがあり、また彼の死後、何度か取材を重ねたことがあった。その彼の得意料理ポレンタということで、どんな味なんだろうと、心の底では興味深々だった。
そんな下心がばれたのか、一口分けてくれた。
トウモロコシの粉をおかゆのようにして、(このお皿の場合)チーズをのせて焼いたもので、まんなかにローズマリーがちょこんと載っていた。とてもシンプルで味わい深かった。美味しいけれど、一皿食べるのはちょっと飽きそうだなあと、自分がリゾットを頼んだことは、やっぱり正解だったと、これまた心のなかで思った。

そんなポレンタと再会。はたして、ネパールのポレンタはどんな味なんだろう? と口にすると、メニューカードから想像できる通りの味だった。岩塩がほんの少しだけ効いているけれど、ほとんど味はしない。私は、一緒に出されていた(クレープのような)パンケーキ(とメニューカードに書いてあった)に載せて、クルクルと巻いて食べてみた。
隣のマークが微笑みながら蜂蜜の瓶を取ってくれた。これをかけろってコトかしら。たしかになにか味を付けたほうがよさそう。

そんな朝食が終わってから、ポレンタをおかわりして食べていたマークに尋ねてみた。彼は、昨日来たポーランド人。優しい微笑みを絶やさない人で、かけてくれる言葉のひとつひとつが親切心にみちていて、こんな人ならば、遠慮なく聞いても答えてくれそうだと思ったのだ。つたない英語でも。

はたしてマークが言うには、ポーランドではほとんど食べないけれど、南ヨーロッパではポピュラーだよと。そして、味付けはチーズだったり、塩コショウだったり、スパイスだったり、肉料理の付け合わせになりそのソースと一緒に食べたり、そのときどき、と。
マークのお好みのポレンタを聞くと、塩味でシンプルに作ったあとに型に入れて冷やす。その後にスライスして、なにがしかのチーズ(ブルーチーズがベストらしい)を載せて焼いたのが、美味しかったと。
写真がないので、もはやその冷やしてスライスしたポレンタというのは、私のアタマのなかでは栗の水ようかんのような形状だけれど、家に帰ったら、やってみよう。
旅先で覚えた料理、味わった料理って、心に残るものだ。

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