白馬に住む友人が作っている、藍の畑の刈り取りとこなしの手伝いをしたく、立ち寄った。
土いじりをしたり、植物や樹木をいじるのは大好きなので、作業量が多かろうと苦ではない。といっても、四季を通じて藍にかかわっている友人とは違って、私はこの2日間だけのことだけれど。
野良で作業をするときには、ふたつの時間の流れがあると思う。
ひとつは、集まってきた人たちとわいわい話をしながら、楽しくやる時間。
初日は、藍の持ち主の彼女たちカップルと3人で作業した。
彼らと過ごす時間は、いつも楽しい。彼の抜群にユーモアが効いた話は、ほんとうに愉快だし、カップルでいるときに見せる彼女の可愛らしい表情や仕草にほんわかする。
本人たちには何度も言ったが、こんな素敵なカップルは、そういないと私は思っている。
翌朝、いつも声をかけてくれながら、ちっとも立ち寄れずにいる近くの住人にメッセージを入れたところ、「仕事前にコーヒーをもっていく」と。炎天下の作業中に、熱い美味しいコーヒーをいただく贅沢さ。すっと身体が涼しくなった。
もうひとり、仕事前の1時間ほどの作業を手伝うとやってきた女性もいた。
こうやって、いろんな人たちが集まって、たわいない……いやそれだけではない、時々はピリリとするような会話をしながら、手を動かす。こんな場だからこそ、話題にのぼったり、話がしやすいのかもしれない。
それもまた、人が集まって手作業をする場を形成するひとつの要素のように思える。
一方で、黙々と作業をすることもある。
私はこんな単調な時間も好きだ。
白馬から少し離れた笹川にも、藍を育てている友人がいるなあ、彼女の畑もあとひと畝残っていると言っていたが、無事刈り取りは終わっただろうか。ひとり黙々とやっているだろうけれど、元気かな、と考えたり。
先日の仕事仲間との会話は、なんであんなにかみ合わなかったのだろうと思い起したり。年齢の差もあるのか、私が彼ぐらい若かったころはどうだったっけ? と思い出そうとして、思い出せなかったり。
そんな考え事もしなくなり、無心になるときもある。そんな瞬間も、一歩まえに歩を出し、生きていくには必要なのかもしれない。
またあるときは、前日にあった小さな嬉しい出来事を思い出して、ハッピーな気分になったりもした。それもまた、単純作業というシンプルな時間のなかにあるからこそ、ほんの短い時間の嬉しい出来事を、大切に思い出し味わえるのだろうと思うと、こういう時間がいとおしくなる。
ブログは、原稿書き前の準備体操だったり、仕事の合間の気分転換だったりする。
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どんな方々が来てくださっているのか、わからないけれど、ブログに書くことに、嘘はない。
本心を書くことをためらったり、心の底のことまでは書けないこともあるけれど、それは仕方がないかな。本人に尋ねてくれれば、応えられるだろう。
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