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2016年6月 3日 (金)

マルティン・チャンビ


ちょっと前のこと、ペルー大使館で開催されていたペルー人の写真家、マルティン・チャンビの展覧会を見てきた。
東京に住んでいる利点をあまり見いだせずにいるけれど、こうやって写真展や美術展、映画や音楽など文化的なものに、多く気軽に触れられるのは大きな利点だと思う。その割に、その利点を活かしきれていないけれど。

チャンビの写真は、インクジェットでよみがえらせた作品もあったけれど、やがて彼のアシスタントになる二女がガラス乾板からプリントしたものもあった。
「光の詩人」が描く1920年頃から30年ほどのペルーの世界が、まさに時空を超えてやってきた感。
9年も前の『風の旅人』(2007年12月)で初めて知った写真家。なんとなく印象だけが残っていたのだ。

閉館まで2時間近く長居をしたら、この展覧会の主催のおひとりだというHさんという方がいらっしゃって、写真の解説をしてくださった。企画者である白根全さんと一緒に、10年以上前からチャンビの写真を日本で!とあちこちに働きかけていたという。...
チャンビの写真展のなかでは規模最大級の(おそらく展示数はMoMAよりも多い?)リオの展覧会の図録が、会場入り口にあるが、そのなかには、当時パリに住んでいた藤田嗣治夫妻がインカにあるチャンビの写真館を訪れ、記念撮影に収まっている写真が載っている。これも、Hさんに教えていただいた。

展示されているものは、優しく柔らかな写真が多いけれど、よくよく見つめていくと、歴史や民俗など深く読み取れるもので、あらためて写真表現の可能性に打ちのめされる。チャンビ自身、フォトグラフィックがもっとも説得力があるというのだから。
もっとも彼には、激しいほどの自分たち民族の誇りもあったのだろう。

私より2週間ほど早くチャンビの写真を観に行った方が、いつかインカの写真館でチャンビの写真を観たいとおっしゃっていた。なるほど、それは最高なことではないだろうか。

Hさん曰く、いつか日本でもMoMAやリオの展覧会規模で、チャンビの写真を見せたいと。20,000点以上残されているというので、いつの日かもまた、楽しみだ。

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