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2016年2月

2016年2月27日 (土)

谷口けいさんの43年 日本山岳会会報

公益社団法人日本山岳会会報「山」2月号に、谷口けいさんの43年の生涯について書きました。

取材から下版まで10日ほどで終えなければならず、不行き届きの点が多々あること、申し訳ございません。ご協力くださったすべての方々に、心からお礼申し上げます。

その人にどんなに近づいたと思っても、その相手がたとえ最愛の人であっても、生涯を共にした相手であっても、ソウルメイトであっても、自分が知りえなかった顔があるんだなあと、人間はそれほど多面性あるのだなあと……そんな話を、この冬、ある作家さんにした覚えがあります。

しかし、それは寂しいことではなく、喜ばしいことなのかもしれません。

もし、この文章のなかに、皆さんが愛したけいさんのまたほかの顔があたったとしたら、それをどうか読んでいただきたいです。
そして、「いいや、彼女はもっと違うんだ」「こういうヤツだったんだ」「なんで、俺のところに話を聞きに来ないんだ!」という言葉、お話、私でよければ、ぜひお聞かせください。 記事は、下記webサイトでも読んでいただけます。

紙媒体でお読みになりたい方、日本山岳会事務局にお問い合わせいただくか、私にDMください。一部150円になります。 http://jac.or.jp/info/iinkai/kaiho/1602YAMAr1.pdf

実家の庭から、彼女が好きだった梅の枝をきってきました。

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2016年2月20日 (土)

海辺の山ヤさん

このあいだの週末、友人がウチの海の家に来てくれた。
住宅街のなかにあり、いったい誰が見つけるの?というようなところにひっそりとたたずむ「舟勝」さんに行くことが、私たちの目的。

ここの料理はほんとうに安くて美味しくて、びっくりする。
数々の友人、仕事仲間が訪れてきたが、みな大いに満足してくれる。

いつもは座敷に上がって食べていたのだけれど、今回は初めてカウンターだった。
私たちの山の話を小耳にはさんだのか、ご主人が山の話を始めた。びっくり。これだけ通って(といっても、年に1度ぐらいだけれど)、いつも山の友人、仕事仲間と来て、山の話をあんなにしていただろうに。

海のことも魚のことも、なんでも知っているであろうご主人が、まさか若いころから山に登り、スキーもする人だったとは。

そして、お母さんが、半端に残った酒を、グラスに注いで出してくれるのも、カウンターの特権か。飲んだ酒のうち、注文したのは三分の二ぐらいだったかもしれない。お隣のお二人組にもご馳走になったし。

舟勝さんの美味しいモノはここにメモしてあります。

翌日は、牧場で3頭の牛を育ててチーズを作っているところに寄ったあと、ウチの実家へ行くことにした。なりすぎで困っている夏みかんと柚子の収穫のため。

昼ご飯を食べそこねていたので、途中、浜寿司に電話をしてみた。幼馴染がお父さんから引き継いだ店で、私が小さなころからある。
電話口で、「じゃ、太巻きでいい?でもそれじゃ足りないと思うよ。かんぴょうとか明太子の細巻きも何種類か作っておくよ」と。
店に立ち寄ると、ちょうど作っている最中で、短い時間だけれどお喋り。こんなにも構えず、気軽に話ができるというのは、やっぱり幼馴染というのは、ほかには代えられない存在なのだ。

フキのとうを採って、柚子をもいで、さて夏みかん。
どれもけっこうな量で、最後は日が暮れた。

こんな穏やかな週末をくれた友人たちみんなに感謝。

2016年2月16日 (火)

ヒマラヤキャンプ@『山と溪谷』3月号

本日発売の『山と溪谷』3月号にヒマラヤキャンプ( http://first-ascent.net/himalaya ) のことを書きました。

 

今回は、若手の参加者3人―松田浩和さん、蒲澤翔さん、塩谷晃司さんに焦点を当てたものです。ぜひ、ご覧ください。

 

なお、ランダックのサミットに向かう前夜に、メンバー達のことを書いた雑文を、ブログにアップしてあります。よかったら、こちらもご覧ください。
「ベースキャンプでのトランプゲーム “大富豪”と“ナポレオン”編」

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2016年2月 9日 (火)

雪国の寺と職人の手

あちこち出歩いて話を聞く旅が続いている。
都心のあちらこちらへ行ったり、泊まりがけで友人夫婦宅を訪ねたり。

こちらの写真は陸奥のある町を訪ねた帰りのもの。
「せっかく遠くまで来たのだから、どこかご案内しますよ」という言葉に甘えて、山寺へ。
1000段ほどある石段は雪が積もり、氷化していた。こんなところよく観光客が歩くなあと思うほど滑りやすかった。登りは40分と書いてあったけれど、私もいちおうは山ヤであり、ご案内くださった方はシリアスなアルパインクライマーなので、15分程であっという間に到着。

そして今日は、ある女性の木工工房を訪ねた。作業着を身にまとい、軽のボックスカーで駅に迎えに来てくれた。マニュアルのギアを巧みに動かしながら、彼女がひとりで仕事をする工房へと案内してくれた。

高校時代からの古いアルバムを何冊も用意し、その頃からの手紙66通を読み直してくださっていて、私のインタビューに応えてくれた。

43年という人生を描くために訪ね歩いているのだけれど、今日お会いした彼女もまた、43歳。ふと目をやると、しっかりとした筋肉がつき、骨ばったごつい手があった。20余年、この仕事をし続けた証し。

それぞれが積み重ねた人生の厚みがある。
登山をテーマに書いてきたけれど、登山というフレームを使って、人の生き様を描けるようになりたいと思う。
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2016年2月 3日 (水)

水越武写真展「真昼の星」第1部「天と地のあいだ 北アルプス」

好きな写真家さんはたくさんいるけれど、彼についてはとても「好き」とは言えず、それを遥か超えたところに。

写真展会場で「自分の写真が恥ずかしくなるよ」とつぶやいた老齢の男性がいたけれど、それどころか自分の生き方が恥ずかしくなる。

モノクロームという表現方法が自身の夢や希望を引き留め、繋げ、そこから堕落して離れていくのを食いとめてくれたという。そして結局は、いちばん好きな自分の作品はモノクロームのなかにあるとも。

水越武さんの写真展「真昼の星」。
第一部「天と地のあいだ日本アルプス」のなかにあった、厳冬の滝谷、雪煙巻き上げる前穂高を描いた表現には、まったく圧倒された。
秋に入手した『真昼の星への旅』という写真集を毎日にように開き、その美しさや豊かな表現にため息をついていたけれど、こうやって実物を見ることができ、改めて心うたれた。

初日ということで、思いがけずご本人にも久しぶりにお会いでき、とても嬉しかった。
「真昼の星」というちょっと不思議なタイトルの所以についても、知ることができた。
4月になったら、第二部「いのちの聖域原生林」も観にこよう。水越さんいわく、「瑞々しい茂った原生林の写真は数点だけ、あとは山火事の跡や倒木などだ」と。

水越武写真展「真昼の星」 http://fujifilmsquare.jp/detail/16020204.html
『真昼の星への旅』 http://www.shinchosha.co.jp/mahirunohoshi/

 

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