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2013年7月12日 (金)

四角友里さん『一歩ずつの山歩き入門』!

本日発売の『一歩ずつの山歩き入門』(枻出版、1200円+税)は、四角友里さんが、2年間苦しみぬいて書き上げた一冊です。
約10年前に登山に出会った友里さん。当時は、山からは程遠いインドア派。ご本人曰く、体力がなく、運動が苦手だと。そんな彼女が、ひょんなことなから山に入り込んでいき、そしてもっともっと山を知りたい、自然に近づきたいと思って歩んできた日々が、凝縮されています。

登山って、山頂に立ったその日だけではありませんよね。
心に不安や期待を抱えながら、準備する時間。
下山後振り返って、心が満たされたり、自分の至らなさに悔しい思いをしたり。
装備の後片付けをしながら、一つ一つの装備に触れながら、山での時間を思い起こしたり、次は装備にこんな工夫をしようと考えたり。

それらすべてをひっくるめて登山をいうように思います。
日常のなかで、山を思い出す時間も、山の本を読む時間も、山の絵を眺める時間も登山を形作っているもの。

友里さんの『一歩ずつの山歩き入門』は、友里さんのこの10年間が詰まっていて、つまり彼女の登山そのものなんです。
ずっしりと重みのある1冊ですよ。私はその日のうちに読み通したけれど、じっくり味わって少しずつ読んでもいいし、友里さんの思いに引き込まれて、あっという間に読み終えてしまうかもしれない。

彼女を初めてお見かけしたのは何年前だろうか。
クリス・ボニントンが来日したおり、クリスのトークライブの前に、友里さんが話をしたのです。私は翌日からクリスとクライミングやハイキングに行くことになっていたこともあり、その会場に入ってみると……。
久しぶりのクリスの来日に、期待込めてやってきた長老の岳人たちを前に(そうではない方々もいたけれど)、檀上では、山スカートをまとった友里さんが懸命に話をしていました。
初々しく、新鮮さを感じたのを覚えています。

それから、公私ともどもお会いするようになりましたが、じつはホンワカした外見とは違う、ものすごく芯のある強い女性なんですよね。強いって、かたくなな強さではなくて、しなやかな強さ。大樹が台風のときにボキっと折れてしまっても、柳の木が強風でしなっても折れないような。

仕事をご一緒するなかでは、彼女のまじめさを感じます。
自分の考えを話すときも、よくよく考えて述べているのだということが、よくわかるような、そんなコメントを送ってきてくれます。
今回の執筆もほんとうに精魂を傾けていて、とても誠実な人なんだなあと思って、影ながら(役には立たないけれど)、応援していました。

ある編集者の方が「ベストセラーになるのでは」と話していましたが、長く読み継がれる本ですね、これは。そういう本は、近年の登山のハウツーものでは残念ながらごく僅かだと思います。多くの人に、長く読み継がれてほしいと思いました。
読んでみて感じたのは、「書き通した」「書き抜いた」と表現したくなるような、重み。

そしてパートナーは、『ランドネ』副編集長の佐藤泰那さん。
私は彼女とはこの半年あまり仕事をご一緒しているだけなのですが、ほんとうにまじめに仕事に取り組んでいるのだなあ、といつもアタマが下がる思いなのです。
泰那さん、お疲れ様でした。

勇気をもって書き通した友里さんを見て、私ももっと自分の仕事に専念しなければと思いました。
友里さんは友里さんの登山を描いたのだから、私は私の山を表現しなければなりません。

ありがとう!友里さん!
皆さんも、ぜひ手に取ってみてください。
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コメント

大輔さん!

こちらこそ。
私は大きな勇気をもらいました。
ありがとうございます!

澄子先輩!
心のこもった書評をありがとうございます!
涙が出そうになりました……

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