国内営業、本日にて終了
「NZへのフライトは夕方だから、その日も仕事ができちゃうんだよね」と言ったのは、NZと日本のデュアルライフをしている友人のユリさん。確かに……。私も朝起きてパッキングをし、その後仕事場へ行き、昼過ぎまで机仕事をした。
しかし、もうこれ以上はできない。本日にて、国内営業は終了だ。
書き残した原稿は、実は山のようにあり、また終わっていない事務作業もあるのだけれど。
夫が成田まで送ってくれ、オークランド行きのニュージーランド航空に乗った。
ほんとうは、成田に行く前に、母の病院に寄りたかったのだけれど、夫婦そろって風邪をひいているため、パス。電話だけ入れた。
ニュージーランド航空の何がいいかって、エコノミークラスでもワインが5種類もあること。
スパークリングが1本、赤が2本、白が2本。結果、往復で全種類いただいたけれど、どれもとっても美味しかった。
そして、お茶がマグカップでたっぷりと出てくることもサイコーだ。
さらには(時系列的には逆戻りするけれど)、危急時の際の酸素マスクや非常口のことを伝えるビデオが、ロード・オブ・ザ・リング仕立てになっていること。合計4回搭乗したけれど、全部最初から最後まで見入ってしまった!
面白いエアラインだ。
さて、機内では映画を見る以外に、1年を振り返ってみた。
これは大切な作業なのだけれど、出発の今日までバタバタしていて、機内でしか時間が作れなかった。
書く仕事のなかで心に残ったのは、ヤマケイ11月号から山岳ガイドのインタビューを始めたことだ。これは後日長編を日本ゴア社のサイトにアップしている。
黒田誠さん、廣田勇介さん、佐々木大輔さん、以上3人について年内に雑誌掲載された。
彼らにインタビューしたのは夏前。3人とも、いままで以上に集中して、インタビューに臨んでくれた。
ガイドの仕事では、テントむしという新しいシリーズにかかわれたことがとても仕合せだったと思っている。
これについては、12月に参加者たちによって開かれたテントむし忘年会の日記に書こうと思っている。
もっとも反省していることは、自分の山登りをほとんどしなかったことだ。
自分のために計画し、自分をプッシュする山登りだ。
とくに、ここ数年毎夏、恩田くんとかなっぷと3人でやってきた剱合宿が開けなかったことについては、猛省している。
やっぱり自分の山登りがあってこそ、私の仕事がある。
また、仕事の量が多すぎて、精神的にもまいった。
この調子をあと数年は続けることはできても、それ以上の未来はない。
50代の人生がさらに豊かなものになり、充実した仕事ができるようになるためには、もっと自分の時間を作ること、家族との時間を大切にすること、自分の山登り、旅をすることが、私にとっては重要だ。
来年の身の振り方については、重々考えなければいけない。
そんなことを考え、手帳に日記を書き、ニュージーランドワインを飲んで、寝入った。
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