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2011年5月 6日 (金)

Nepal Tour Day9 KTM観光

朝は、在ネパールの日本大使公邸に招かれ、おじゃました。
大使公邸を訪問するのは二度目。チョ・オユーの下山後、昼食に招いてもらったことがあった。

今回は、ネパールが初めてというメンバーたちのために、ビデオでネパールがどんな国であるのか簡単に説明してくれた。
考えてみれば、これまで山岳地域の話ばかりしてきた。しかし、ネパールは多民族・多言語国家
である。インド・アーリア系の民族と、チベット・ミャンマー系民族がおり、民族とカーストが複雑に関係し合っている点がまた複雑なのだ。宗教もしかり、元国教であるヒンドゥー教のほか、チベット仏教やアミニズムのようなものも存在する。
私たちはソル・クーンブを訪れたけれど、それとタライではまったく違う、住んでいる人の顔立ちも、気候も風土も地形も何もかもまったく違うことは、行ってみればわかる。

だから、このビデオでタライの話をしてもらったり、インド国境付近では特に深刻な人身売買やエイズ問題の話をしてもらったのは、とてもありがたかった。

個人的に印象深かったのは、王室暗殺事件のあったその王宮が一般開放されているという話だった。
これで、午後の自由時間に行くべきところが決まった(結局寝込んでしまい、行けなかったのだけれど)。

公邸近くのスワヤンブナートへ観光に行った。ちょうどリンポチェの28回目の誕生日だということで、祭典が行われていた。むろん、彼は今ここにはいない。
スワヤンは、一緒に旅したシャイリーとマヤたちがエベレスト登山の前に、トレーニングを積んだお寺なので、メンバーのみんなにもぜひ訪れてもらいたいと思っていた。
まあ、タメル方面から歩いてあの階段を上がらないと、彼女らがなぜここでトレーニングしていたかは実感しにくいのだが。


その後、急きょ、パタンを観光することになったとのことで、そのまま大型バスでカトマンズの隣町のパタンへ向かった。
私が最後にパタンを訪れたのは、日本ユネスコ協会連盟に依頼を受けて、カトマンズ盆地内の世界遺産指定地域の写真を撮った時だ。カトマンズのダルバール広場、パタンのダルバール広場、それからバクタプール、ボーダナート、スワヤンブナート、パシュパティナートの撮影をしていた。

カトマンズ渓谷は1976年に世界遺産に登録されたが、その後人口流入やその他の環境悪化により危機遺産にせねばならないほど、状況は悪化していたし、またそれを保護する国内法もまったくといってよいほど機能していなかった。たしか私が撮影していたのは、19982000年ごろと記憶しているが、結局2003年には危機遺産になり、06年にはその範囲が拡大した。その後、危機遺産から解除されているが、その根拠がどこにあるのか、まったくもってわからない。

撮影しえていた当時、カトマンズとパタンのダルバール広場で目立っていたことは、足元の石の煉瓦を全部はがして、貼りかえることだった。ちょうど数年前に、ラサのジョカン付近で行なわれていたこととまったくいっしょである。
貼りかえていた煉瓦は、以前のものとは全く性質が違うものであり、その道に詳しいネパール人が当時私に教えてくれたことによると、貼り方もまたまったく伝統的ではなく、これは遺産、遺跡の破壊以外のなにものでもない、ということだった。

今回パタンを再訪して、彼が当時言っていた意味がよくわかった。
パタンは、まったく違う雰囲気の街になってしまっていた。
当時、ドイツの援助のもと保護活動をしていたバクタプールは、いまどうなっているのだろう…自分の目で確かめたくなった。
午後に行けるだろうか、とアタマの中で計算した。

パタン観光はホント疲れた。
トレッキングよりも疲れるね、とみんなで言い合いながら、少々脱水気味になって歩いて歩いて、やっとバスに戻った。
ランチは、ギャコックだった。ちょっと上品なギャコックで、チベット人らしい野趣あふれるものではなかった。


午後から自由時間になった。
大河原夫妻には、初日のパーティでお会いできたけれど、大津夫妻にはご挨拶をしていない。
けれど、今晩のパーティに来てくださるというので、お言葉に甘えて、訪問するのは止めにした。
ホテル近くに住むネパール人の友人に電話してみた。ブータンやシッキムに行くときに、いろんな面倒を見てくれた人だ。
いまは、ポカラにいるという。簡単におしゃべりして電話を切った。
彼とはまたすぐ、いつでも会える。

どう欲張ってもバクタプールへ行く時間はない。であれば、王宮一本に絞ろう。
その前にマッサージでも受けるか、けれど遠くへ行くのは面倒だなあとホテルの地下へ行った。
マッサージの内容はちっとも悪くなかったのだけれど、なぜかオイルで全身をマッサージしてもらっていると、熱が出てきて、たちまちその熱毒のようなものが全身に回ってきて、ものすごく寒くなった。これはただ事ではないというか、とても耐えられなくなり、謝って、中断してもらって、部屋に戻った。
王宮見物どころではない。
ともかく夜のパーティまでに回復させなければならないと、目覚ましアラームをかけて眠った。

集合時間に下に降りて行ったが、まったくもって自分の体調に自信がもてず、ミユキさんに打ち明けると、おでこを触られ、熱を測ったほうがよいと。
ひえー。9度近く出てしまった。これはダメだ。
たちまち留守番となった。

薬をもらい、アクエリアスをもらい、水を買って、それからレセプションによって水枕をもらって、そして部屋に上がった。
ともかく寝るしかない。
大汗をかいて、寝て寝てしばらくたったら、みんなが戻ってきた。

ミユキさんとミエさんが心配そうに、部屋を訪ねてくれて、あれこれ私の代わりに仕事をしてくれると、引き継いでくれた。
ありがたい。ケイコさんも一緒にやってきて、「コレ、私の部屋番号」と置いて行ってくれた。ありがたい。

大汗でベッドがべちょべちょなので、隣のベッド(ツインのシングル使用なので)に移って、再び寝た。ともかく寝た。

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