サバイバルナイト2 Day2
天候に恵まれたこともあり、また皆さんのがんばりもあり、参加者全員でビバーク後の朝を迎えることができた。
各班で朝ごはんを食べてもらったあと(各自自炊)、朝ヨガをして、その後にシェアリング。
昨日の講師の加藤さんの話は、彼がアラスカ大学で学んだアークティック・サバイバルや、その後US各地で学んだウィルダネス・ファーストエイドの知識が地盤にあった。
そしてさらにはアラスカやヒマラヤ、日本の山を登り続けてきた経験に支えられた話だった。
私たちは、「登山」という分野での知識と経験からしか、「いかに身を守るか」「生き抜くか」という話はできない。
けれど、参加者の方々は、年齢も職業も社会的立場も本当に幅広くいろんな方々であり、私たちからお伝えしたことを、自分たちの場に置き換えたり、消化してくれていた。
それぞれの考えを、文字通りシェアリングできたことは、本当に大きかったと思う。
今回は5班に分かれて行動してもらった。1班あたり大体5人だ。
初対面の5人が互いを尊重し、思いやりながら2日間を過ごしてくださったこと、素晴らしかったと思った。
と……かように、MJリンクしかり、ほかの仕事しかり、いつも参加者から学ばせてもらうことの方がはるかに大きい。
これまで私の文章を読んでくれていたというある女性が参加してくれた。
私よりちょっとだけ年上の素敵な先輩のような方だった。
お名前を見たとき、勝手に、テレマークスキーの講習会で一緒になったと勘違いしていたけれど、まったくの初対面だったことが分かった。
3.11のあの日、息子さんが受験で被災地にいたことを聞いた。
登山やそのほかいろんな人生経験が豊富で、安定した落ち着きとたくましさがありそうな彼女ですら、そのことに少し動揺した様子を聞かせてもらい、親の心を思わざるを得なかった。
彼女には、「(これまでは文章を読んでいただけですが)思っていた通りの人でしたね」と言われ、なんとも身が引き締まる思いだった。
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