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2010年5月 5日 (水)

記事を覚えていてくれた人

 カンヅメ第2日。

 6月末発売の女性登山者向け本の脱稿時期。原稿を次々に書く。

 6月発売の月刊誌の取材、綱渡りのようにやっているが、皆さんの協力を得て、おかげさまで2件の取材の約束をすることができた。明日から早々に4人の人に会いに行く。

 昨日、オーストリアに住む翻訳家の女性からメールをいただいた。登山に関連する本の翻訳も始めているようで、先日帰国中の彼女にほんの少しお会いし、話を交わしたのだ。

 彼女、この無名の私のナンパラ銃撃の記事について覚えていてくれた。帰りの電車の中で、あのときの人だと私の名前を思い出してくれたのだという。「あのことは、口をつぐむ人が多かったけれど、書くなんて勇気がある人だと思った」と。勇気があったのは私ではなく、掲載を決めてくれた当時岳人編集部にいた、編集部員の方だと思う。彼はなんらためらっていなかった。

 翻訳家の彼女への返信メールに書いたが、私がナンパラのことを絶対に書くつもりでいた理由のひとつは、その数年前、私も同じようにチョ・オユーABCにて、銃撃の音を聴いているからだ。あの時は本当に憂鬱な気持ちになり、自分が何をしにここに来ているのか、サミットプッシュを控えているというのにわからなくなった。

 仕事はどれもひとつひとつ、手を抜くつもりはなく、丁寧にやることを心がけたい。

 しかしそのようななかで、自分が一生懸命やった仕事、これは書かねばと思ってやった仕事、やり遂げられたと思う仕事は、残念ながら少ない。年に1本あるかないか。

 けれどそれでも、自分の意思を失うことがなければ、こうやって何年も経ったあとでも思い出してくれる人がいるんだなあと思った。

 万人受けする記事でもなんでもありませんが、書く身には勇気を与えてくれる。

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