頂上の旗
都内で開催された「原真さんを語る会」に出席。
錚々たる顔ぶれに恐縮し、原さんを語るにふさわしい歯に衣を着せぬそして最も大切な点を述べるスピーチの数々に聞き入った。
何人もの大先輩から、原さんとの思い出を聞かせていただき、ありがたかった。著作では読み切れなかった、彼の心の底を少しだけ見せてもらったような感があり、親しみすら感じるようなエピソードもあった。
最後に主催者の方のスピーチがあり、「ここに集まったのは、“原学校の生徒たち”である」、と話されていた。とても残念なことに、私は生徒と呼んでもらえるほど生前の彼と交流があったわけではなく、また仕事でご一緒したことはなかった。
3月に亡くなって以来、あらためて著作の数々を読みなおし、いろんなことを突き付けられた。
『頂上の旗』が出版されたのは1988年。私が大学山岳部2年生のときだった。もちろん、当時読んだ。そのころに受けた衝撃のいくつもが、毎日の生活のなかでなあなあになっていたけれど、なんとか原学校に入学できるよう、原イズムについてじっくり向き合えるようにしたい。
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