2023年3月16日 (木)

12days to 彼女たちの山_遠藤由加さん

【12days to 彼女たちの山】
1章に登場いただいたのは、クライマーの遠藤由加さんです。
今日は、由加さんの自著を紹介したくご本人ではなく本の写真を載せます。

由加さんは「SNSには好きなように書いて」と言ってくれたけれど、言葉になりません。
初めてお会いしたのは、三つ峠での取材。1990年代後半だったか?
由加さんが懇意にしていた木村東吉さんと三つ峠の岩場を登るのを、編集とカメラを兼任したのが故敷島悦朗さん(私の大好きな先輩でした)、私がふたりのやり取りを文章で収録。
随分経ってから由加さんが、「あのときキュロット履いてきたでしょー。女の子やなー」みたいなコトを言っていたのですが、私……キュロットって持っていないし、膝丈短パンというヤツでしょうか?由加さんが思うほど、オトメではなく。

四川の山を一緒に登りに行く機会もありました。
言葉にならないのは、私が由加さんを好きすぎて、強い憧れがあり、彼女からもらったものを私はまだ自分の血肉にしきれていないからという結論に至りました。

最近も由加さんをインタビューしました。
国立登山研修の年報「登山研修vpl.33」(2018)の研修所50周年特集に「女性の登山指導者にまつわること」に登場いただいたとき。
→ココで読んでいただけます!
https://www.jpnsport.go.jp/Portals/0/tozan_vol33.pdf
ちなみにこの時も今回もインタビュー場所は同じ、パン2の休憩室です。

今回は、由加さんが妙子さんと登ったチョ・オユー南西壁スイス・ポーランドルートのあと、ヒマラヤには区切りをつけフリークライミングへ没頭していくことを書きました。
けれど、とても由加さんのことを書ききれなかったなあと思っています。それで本人の著書を出すのは、書き手として卑怯な気もします。でも、やっぱり描き切れませんでした。
繰返し原稿のやり取りをするなかで、由加さんはいつも自分のことを「変人だ」と言うのですが、変人なのでしょうか……至極まっとうな人間のように思うのです。
それはクライマーとしてもまっとう、社会人としてもまっとうということです。
自分の描くクライミングを目指して進む姿勢はクライマーとしてまっとう、社会で働き自立心のある生活をしている姿は社会人としてまっとう。
これ以上のまっとうはあるのだろうか?とすら思います。
そして、本書の帯に由加さんの言葉を載せました。
「ここまで好きなものがある私の人生は、幸せだと思っています」(遠藤由加)

由加さんの著書はこちら。古本屋さんやネットにもありますよ!
『青春のヒマラヤ―ナンガパルバットへの道 』(1989)
『きっと、また登る』(1998)
『ロッククライミング・タクティクス50』(1998)
遠藤由加クライミングスクール→ http://yukajira.com/

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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13days to 彼女たちの山_木崎乃理恵さん

【13days to 彼女たちの山】
山岳ガイド3人目は、国際山岳ガイドの木崎乃理恵さん(写真右)です。
コロラド在住ですが、この冬は日本にいる時間も長いので、どこかでお会いになった方もいるのではないでしょうか。

一昨年秋、アメリカンアルパインクラブのInstagramに、国際山岳ガイドになった人たちにガイドの証であるバッジを授け、仲間がお祝いしている様子が載っていました。よく見ると、日本人女性が一人写っていて、タグ付けの先に飛ぶと、木崎さんのアカウントがありました。その時の雰囲気がとっても温かくて、いい仲間に囲まれているのだなという印象を持ちました。それが木崎さんにインタビューしようと思い立った理由です(国際山岳ガイドというタイトルよりも、仲間達との様子です)。

コロラドの木崎さんとzoomでつなぎインタビューしました。彼女のガイド生活のキーは、やっぱり仲間でした。とくに彼女のメンターであるアンジェラ・ワイス(写真左)との話が興味深かったです。アンジェラといえば、アメリカの名ガイド。AMGA(アメリカ山岳ガイド協会)の会長であり、IFMGA(国際山岳ガイド連盟)の理事でもある方。
木崎さんから聞く話は、目から鱗、悩める日本の女性のガイド達にも一緒に聞いてほしいという内容ばかりでした。
女性は、身体的に考えると必ずしもガイド業に有利ではありません。けれど、それをどう克服していくか。アンジェラから木崎さんが教わった話、木崎さんとアンジェラで考えた話は、とても参考になりました。

昨年末、国際山岳ガイドの加藤直之さんがIFMGAの総会から帰国したとき、アンジェラのほかにも、ジュリアナ(エクアドルの会長でもある)もIFMGAの理事であり、シルビア(カナダ)などガイド協会の会長が女性である国は多いと教えてくれました。ガイドとしての実力も、また人間的にも尊敬できる人達だと。

木崎さんは、国際山岳ガイドを受験中にママになります。そんな話も、もっとたくさん書きたかったです。
いずれ彼女の物語の続きを書きたいと思っています。
norie kizaki→ http://www.noriekizaki.com/

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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14days to 彼女たちの山_高月弘子さん

【14days to 彼女たちの山】
山岳ガイド二人目は、ガイドカンパニー「冒険小屋」を率いて、自分自身もガイドし、さらにはゲストハウスも営む高月弘子さん。
http://www.boukengoya.com/

弘ちゃんと初めて会ったのは、17年前。
スイスのグルンドの駐車場でした。私は2ヶ月ほどグリンデルワルトに滞在しており、近藤謙司さんのガイドツアーに混ぜてもらいメンヒに向かう日。弘ちゃんは夫の故高月泰治くんと登りに来ていて、抜きつ抜かれつしながら1日を共にしました。

弘ちゃんは、遊ぶことが大好きです。
探検部出身で、陸だけではありません。ラフティング、パックラフトも。宿の女将業とガイド、カンパニーのマネジメント、さぞ大変なことだと思います。
冬になると大きなゲストハウスの除雪作業だけでもひと苦労です。
それらを一人で背負ってやっているのだから、すごいです。
そんな多忙な生活だけれど、「遊ぶ」ことは忘れません。

滑りにしても、アルペン、テレマーク、スノーボードと器用にこなしますが、それも雪の上で長い時間を過ごした証だと思います。

ガイドはどれだけ自分の山を登っているか、というのが重要だと思いますが、その理由はいろいろ。
自分のスタイルや喜びを持っていることは、お客様にも伝えるものが幅広くあります。
遊びを通じて自分の限界や実力を知っているのも重要。

1枚目の写真は、秋の鉱山道(北アルプス北部)へ入る手前。この後、錦色の木々がまっていて、綺麗、綺麗を連呼してまったく前に進みませんでした。

初めて出会った頃は互いに30代。それから歳を重ねて、弘ちゃんが変容してきたことも少しは書けたかな……と思います。
弘ちゃんはガイドをしているときも、遊びで山に登っているときも、とても楽しそうです!

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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2023年3月 1日 (水)

15days to 彼女たちの山_加藤美樹さん

【15days to 彼女たちの山】
山岳ガイドの項に登場いただいたひとり、加藤美樹さん。
http://mikiyatsu.jp/ インタビューしたのは、彼女が住む北杜市の里山である中山にて。旧知の仲だけれど、久しぶりに会うタイミングだったし、コロナ真っただ中で息抜きをしたい気もあり、美樹さんから「どこか歩きながら話さない?」と提案いただきました。

堤山、斑山、横尾山の案も出たけれど、テッパンのココになりました。甲斐駒ヶ岳は姿を隠していましたね。
すぐに山頂に着いちゃったので、登ったり下りたり登ったりを繰り返して3本のルートを歩いてみました。互いの近況報告や雑談をしながら歩き、最後は山頂に腰を下ろしてインタビュー。
フツーに考えると、私がおにぎりや飲み物を持っていくべきなのですが、心優しい美樹さんが、テルモスにお湯を入れて、飲み物もたくさん持ってきてくれました。お代わりもしました。

美樹さんをインタビューしたのは、おそらく2回目。10年ほど前のその記事のタイトルは「努力の塊はしなやかに、たゆまず道を歩む」。美樹さんは、努力の塊だと思っています。その印象は今回も変わらず。
現行のシステムで、国際山岳ガイドにトライした最初の日本人女性は美樹さんと菊池泰子さん。お二人とも国際山岳ガイドになることはなかったけれど、道を切り拓いた方だと思っています。先頭を往くものは、ときには傷だらけになります。

最後、美樹さんに「今回の書き手が、柏さんで、本当に良かった」と言ってもらったときは、泣きました。
このURLには、前回のインタビューの頃の美樹さんと飼い犬のケイティー、それと泰子さんの写真があります。誌面には載せなかった笑顔(誌面はもう少しキリリってした表情だったので)。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10203358809584655&type=3 今回の写真は、彼女のガイド仲間が撮ったもので、こちらもとびきりの笑顔でした。きっとものすごく楽しいクライミングだったのだろうな。

 

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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2023年2月26日 (日)

16days to 彼女たちの山_野口啓代さん

【16days to 彼女たちの山】
1章には5人の登山家、クライマーに登場いただいています。
そのうちのひとり、野口啓代さんはヤマケイ連載の時にも書きました。
連載は、2020年4~12月号の隔月です。
写真は連載の時のページで、啓代さんがグアムで初めてクライミングをしたときのもの。ご自身の著書にも載っている有名な写真ですね。

連載時はオリンピック前で、啓代さんはトレーニングに集中していたので、なかなか取材の時間が取れませんでした。気持ちを改めて、周囲の方々の取材から始めました。
実家にご両親をお訪ねし、啓代さんのプライベートウォールを見せてもらったり、話を聞いたり。そのプライベートウォールが立ち上がった当初、ルートセットをしていた立木孝明さんに会いに行ったり。日本人初の国際ルートセッターである東秀機さんには啓代さんのことだけでなく、平成のフリークライミング、スポーツクライミングのシーンについて教えてもらいました。
平山ユージさんも快くインタビューに応じてくれました。啓代さんを慕う後輩の伊藤ふたばさんとも話すことができ、だんだんと啓代像が見えてきた頃、ようやく40分の電話インタビューの約束をすることができました。

けれど、その日は私が北アルプス・朝日小屋にいて、電波が弱いうえに、天気が悪い日で頭を悩ませました。管理人の清水ゆかりさんに「どこがいちばん、電波がよいか?」と尋ね、幾つもの場所をロケハンしました。結局、山小屋の外にある階段の踊り場で電話をかけました。一度途切れたりもしたけれど、啓代さんは持ち前の集中力で、短時間ながらもしっかりとコメントしてくれました。

書籍にする際には、改めてインタビューをしたけれど、オリンピック後もお忙しく、なにかの受賞式に出席する前の控室で応じてもらいました。艶やかなドレス姿だったことを覚えています。

平成元年に生まれ、まさに平成を登り続けた啓代さん。不動の女王であり続けることができたのはどうしてか、連載時から大幅に加筆しています。
『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

 

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17days to 彼女たちの山‗小山さやかさん

【17days to 彼女たちの山】
もうひとり「大学山岳部」の項でインタビューしたのは、小山(現:増本)さやかさんです。
さやかちゃんは、平成の中盤に立教大学山岳部で活動していました。インタビューしたのは、まださやかちゃんのお腹が大きかった頃。コロナもあったのでインタビューに行くことを相談したら、「大丈夫」と。お宅にお邪魔しました。

夫の増本亮さんは、生まれてくる子のために家を増改築中でした。そんな大工仕事の音を聞きながら、さやかちゃんをインタビューしました。
増本邸は時々遊びに行くことがあり、その前は「コロナで出かけられなくなったから、鶏を飼うことにした」と卵をもらいました。私はどうも鶏が苦手なんですが、増本邸の鶏小屋には入ることができて、少し楽しかったです。

さやかちゃんの話のなかに、学生の時に同世代で山で命を落とした方々の名前が幾人か出てきました。一方で、「好美」と彼女が繰り返し話に出す加藤(現:浦部)好美さんについては、好美さんと好美さんが産んだ命のことなど話してくれました。

さやかちゃんは、学生時代の写真は全部実家ということで、Facebookのこちらは、好美さんがリーダーでさやかちゃんがサブリーダーで登ったパンバリ・ヒマール(6887m)の写真を、JAC年報『山岳』から接写したものです。色んな大学山岳部から集まったメンバーでの遠征。先輩たちから見守られることはあっても、強靭な先輩リーダーがいるわけではなく、同じような力と経験の者同士が自分たちの力だけで登った経験は、かけがえのないものだと思います。彼らの初めてのヒマラヤが、そんな形だったことは、とっても仕合せな経験だと思いました。「初めて」は、その人にとってたった1回しかないことだから。
→パンバリ・ヒマールのレポートはコチラで読んでいただけます。
http://jac.or.jp/sangakuhensyuu/2007optimisation.pdf#page=79
さやかちゃんの最近のクライミングについては、別の項でも触れています。
大学山岳部での話は、「命」の話だったと思います。そして、大学山岳部で始まった登山の経験が、いまの生活の根幹にあるということ。
本書は、平成期の日本人女性の登山の記録を記したものというよりも、ひとりひとりの物語を書いた本になりました。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html...

 

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18days to t彼女たちの山_高井野乃子さん

【18days to 彼女たちの山】
「大学山岳部」の項では、アンケートから幾つかエピソードや言葉を紹介したほか、5人にインタビューしています。3人目(順不同)は、平成の終わりに信州大学山岳会で活動した、高井野乃子さんです。
高井さんのことは、数年前の冬に森光さんと富士山に登った時、避難小屋の中で聞きました。森さんは山の業界きっての敏腕で、いまはザ・ノース・フェイス/ゴールドウインの役員ですが、信大山岳会のOBです。
下山後さっそく、友人のシオ(塩谷晃司さん)に相談したら、「後輩です」と紹介してくれました。

高井さんのインタビューが実現したのは、彼女が大学を卒業し岡山で働くようになって少し経ってから。麻衣ちゃんと佳苗ちゃんが平成前半(の少し後ろの方)の山岳部員、もうひとりが平成中盤、高井さんは終盤。
時代に合わせた話が出てくるかな、と思ったのですが、高井さんはとことん平成でした、なんなら昭和。
スマホというバックアップはあるけれど、電源は切っている。ザックはガッシャのまま。冬靴がベガでした……私だって履いていたよ、ベガ。初代プラはコフラックだけれどね。まだ製造販売していたのかという驚き。ただその選択理由は想像の通りで、納得しました。

このエピソードはモノによることですが、モノだけでなく魂や感性の部分でも、平成も昭和も令和も、ひょっとしたら大正や明治も変わらないんじゃないかなと思うことが、この本の取材を通してありました。
高井さんとは初対面だし、親子ほどの年が離れていますが、普通に「わかりますよね、この感覚」「わかりますよね、このときのこと」という感じで、大学山岳部のシーンを話してくれ、私も手に取るようにわかったので、ある意味、大学山岳部は、ひいては登山というのは普遍的なのかもしれません。

高井さんは5年かけて大学を卒業しますが、その理由が潔いです。4年の時にはリーダーを務めます。
とても聡明で美しい人ですが、送られてくる写真がどれも……傷だらけや虫刺されの顔や、むくんだ顔ばかりで。
またまたシオに助けを求めたところ、「映える写真はありませんねー」と送ってくれました。
人生に映えは不要。
『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

 

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19days to 彼女たちの山_内野麻衣子さん+渡邉佳苗さん

【19days to 彼女たちの山】
テーマ別に書いた第2章には、「大学山岳部」があります。「わざわざ大学山岳部を取材?」って思う方もいるかもしれませんが、大学山岳部というのは色んな意味でひとつの文化だと思っています(話すと長くなるので割愛💦)。

今回、平成期に大学山岳部で過ごした女性たち40人がアンケートにご協力くださいました。ありがとうございます。
私自身、昭和の終わりに大学山岳部に入り、平成初期に卒業しました。アンケートの声は、「わかる、わかる」って首がちぎれそうなぐらいうなづいて共感するものもあれば、そんなことを考え感じていたのかと、切なくなるものもありました。

写真は、内野(現:𦚰坂)麻衣子さん(学習院山岳部主将)と、渡邉(現:柴崎)佳苗さん(早稲田大学山岳部主将)。
同じ時期に大学山岳部で過ごしたふたりは、大親友でありソウルメイト。
私が、ふたりと初めて会ったのは、四半世紀ほどは前。彼女たちが学生の頃です。以来、ずっとお付き合いが続いています。
麻衣ちゃんは、山岳雑誌や書籍の編集者だった時代もあり、そんなお付き合いもあり。佳苗ちゃんとも色々あったなー。MJリンクのサポーターに誘ったら、快く引き受けてくれて。赤岳鉱泉手前の台地で佳苗ちゃんチームが休んでいるところで、田部井さんが「いい人を紹介してくれて、ありがとう」と耳打ちしてくれました。

今回の取材は、最初は3人でzoom。まるで飲み会のように和気あいあい進みました。その後にもう一度一人ずつ取材をお願いしました。
あらためて二人の話を聞き、私は彼女たちと友人であることをとても誇りに思いました。
わずか20歳ほどのときに、とても聡明な判断と行動をします。部員たちを率いる中で(学習院は女性部員だけになり、早稲田は佳苗ちゃんのほかは全員男性)、強がらず、自分を大きく見せず、ありのままを受け入れ、そして立派にリーダーシップをとっていきます。

SNS投稿には、「どんな写真を載せてもいいよー」と言ってくれた太っ腹で寛容なふたり。当時も今もめんこいふたりを見てください。

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社 3/14発売)
コチラをご覧ください。

 

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2023年2月22日 (水)

20Days to 彼女たちの山_柿崎サラさん

【20Days to 彼女たちの山】
昨日、校了しました。
来月14日のホワイトデーに『彼女たちの山 平成の時代、女性は同山を登ったか』を出版します。
今日から14日まで、SNSを使って本の紹介をしていきます。
取材のあれこれ、本書には描き切れなかったことなど。
.
初回は表紙の絵を紹介します。
描いてくださったのは柿崎サラさん。
https://sarakakizaki.jimdofree.com/ 最初は編集者のスマホ画面でしか見ていなかったのですが、今月に入って、ゲラを送ってもらいました。
歓喜の声と共に、柿崎さんの絵にふさわしい内容にできるよう、残りの時間をがんばらなければと思いました。
本書は、2020年のヤマケイの連載後から新たな取材を繰返し大幅加筆したもので、出版までに3年以上かかってしまいました。実力不足を痛感しておりますが、いまは開き直って「ジャケ買いしてください」と言っています。

1章と2章から構成されています。
1章は山野井妙子さん、田部井淳子さん、谷口けいさん、野口啓代さん、遠藤由加さんについて書きました。
2章はテーマ別になっており、山ガール、山小屋で働く女性たち、山岳ガイド、大学山岳部に情熱をつぎ込んだ彼女たちのこと、スポーツクライミング、アルパインクライミングです。

柿崎さんの絵は、よく見ると雪渓や岩や紅葉した草などの山肌や、樹木や山小屋、それと登山している人たちがものすごく細かなタッチで描かれているんです。それが浮かび上がって目に飛び込んできます。躍動感があります。
ご本人に聞くと、「書籍に登場する女性達のようにキラキラと輝く絵を描きたい、プリズムのような色をイメージした」と。
じつは、好きなビールのラベル(伊勢角屋麦酒)も柿崎さんが描いていたことをあとで知り……重版できたらそのビールでお祝いしようと思っています。

書籍は色んな人の手にかかって出来上がります。柿崎さんの絵は装丁・デザインをしてくださった朝倉久美子さんや編集の神谷浩之さん、大武美緒子さんの手によってカバーになりました。
ご予約いただけます🙇‍♀️
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

 

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2023年2月19日 (日)

『What’s Next?』平出和也さんサイン会

長年の友人であり仕事仲間でもある平出和也さんの新著『What's Next?』のサイン会に行ってきました!

別れ際に、「辛口のコメント、聞かせてください」と言われ、「すぐに読むね」と応えた通り、帰宅途中のカフェで一気に読み終えました。けれど、辛口コメントが思い浮かばない……。

まるで彼の声が聞こえてきそうな文体でした。あんなに繰り返しインタビューしたのに、私の知らないことも載っていました。
ここ数年本人は、いわゆる「43歳」を気にかけていたけれど、それも越えこうやって第一線で長く登り続けるのは、フィジカルだけでなく、それを支えるメンタルの要素が大きいと以前にも書きました。メンタルというのは、登るという強い意思だけでなく、山や自然、山のある国の人々や家族や周囲の仲間達への思いやりもです。そういったことを、平出くんは若いころからずっと大切にしているんです。本書を読むと、よくわかると思います。

それとかねてから思っていたことです。
平出くんのようにカメラマンと二足の草鞋の登山家-中島健郎さんや三戸呂拓也さんもですが、彼らは自分の登山だけでなく、ファインダーの向こうの人物の人生を見続けています。いつも自分が主人公なわけではない。平出流に言う「特等席から、その人の人生を記録する」という行為が、彼ら自身の登山や人生をより豊かなものにしているのではないかな、と思うことがあります。視野が広く、高座からの視点があるのです。たとえば、デナリでの佐々木大輔さんと平出くんの友情、昨夏のTJARでの望月将悟さんと平出くんの触れあいをみても、そう思います。

「登山家」という存在についても考えます。平出くんは今回の著書で自分自身をアルパインクライマーと名乗っていますが、登山家でもあると思っています。
ことカールン・コーのあと、ヨーロッパを巡り、アルパインクライミングの本場でアルパインクライミングについて語り続けた。多くの聴衆にクライミングの魅了を伝え、勇気を与えてきたと思っています。こういう行為を経て、本当に平出くんは登山家になったんだなあと思いました。すごいな。

私にとって直近のインタビューは、昨年10月のカールン・コー。帰り道、健郎とふたりでご馳走をしてくれました。ワインを飲みながら3人でピザをつついたのですが、ふたりのその気持ちがものすごく嬉しく涙が出そうでした。
結局のところ、私が長く平出くんを書いている、これからも書きたいと思うのは、彼が持つ記録やタイトルではなく、平出くんのハートに触れることができたからなのだと思います。

書籍の脚注にQRコードがあり、平出くんらが撮影したお宝映像が見れるとは聞いていましたが、QRコードはものすごくたくさんあります!「びっくりだよ」というと「出し惜しみしていません」と。

今日のサイン会では、来場者ひとりひとりと丁寧に話をし、一緒に写真を撮り過ごしていました。私もふたりで写真を撮ったことなんてないねと言いながら、撮ってもらいました。
本人はタイトル通り、「次の本のこと、次の山のことを考えている」と話していました。

 

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2023年2月13日 (月)

伊藤ミサさん『山かく人』

切り絵作家/絵描き・伊藤ミサさんのきりえ挿画集『山かく人』。
2ヶ月ほど前から、時々眺めています。

切り絵は、影があるから好きです。
タイトルの「かく」って何だろう?「描く」と「書く」だろうと思っていたけれど、「掻く」もある。田代をかくとか、弦楽器をかき鳴らすとか……直接山に関係なくても、いろんな動作を思い起こすなあと思っていました。

どんな表現手段であっても、その表現に余韻があったり、受け手が想像を広げられる余白がある表現は、とても素敵だなあと思います。
ミサさんの表現には、雰囲気ある余白があります。

岳人の連載や、先日花ちゃんが届けてくれた光岳小屋の手ぬぐいでも、ミサさんの作品はみてきたけれど、こうやって一冊になると、じっくり浸れます。岳人の連載からのページには、古典ともいえる山書からの文章も置かれていて、言葉と絵を行ったり来たりしながら味わうページでした。
私は、寺田寅彦の「雨の上高地」が好きです。

彼女の旧知の山仲間が、若い頃はもっと尖っていて激しい作品を作っていたのだと、幾つか具体的に教えてくれました。ミサさんのそんな「生」への生々しい表現も、いつか拝見したいです。

HPからは本書を購入できます。
https://www.kirieito.com/

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2023年2月10日 (金)

野村良太さん、植村直己冒険賞受賞記者会見

先日、2022「植村直己冒険賞」記者会見がありました。

受賞は、野村良太さんの「北海道分水嶺積雪期単独縦断」(2022/2/26~4/29)
着想は『北の分水嶺を歩く』(工藤英一著)。
これまで、単独・パーティ問わず成功したものはなかった。
山小屋4ヶ所に食糧デポ。前年に続き2度目のトライ。

ライターは基本、おっかけなので、会いたい人、書きたい人がいれば出向きます。野村さんのことは、2021年のトライのころから読んでいたけれど、お会いしたのは初めてでした。
スピーチも質疑応答も明瞭で、聡明な人という印象。
それは、ご自身の意思や行動がシンプルでぶれないことにも由来しているのかも。
偉大な登山家、冒険家は皆賢いと思いますが、野村さんもとてもポテンシャルの高い方でした。身体ががっちりしていて大きいのも、ひとつの資質。

普段このような場であまり質問しないけれど、今日は口火を切ってみました。
1)63日間、670㎞を歩く中で、山域ごとの自然の移り変わり、季節の移り変わりをどのように感じていたか。
→これぞ長い縦走の醍醐味だと思いますので。
2)途中、車道に下りる箇所があるけれど、いかにモチベーションを保ち続けたか。
会えてよかったです。

追記*
受賞前夜に、日本山岳会北海道支部主催の野村さんの講演会@札幌がありました。
録画がYouTubeに載りましたので、ぜひぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=1jvHW68EVWk

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景信山 @ 毎日新聞「わくわく山歩き」

2月6日の毎日新聞朝刊「わくわく山歩き」は景信山でした。

 

web版(有料)でも読んでいただくことができます。

https://mainichi.jp/articles/20230206/ddm/013/070/033000c

 

FRCCというがんの体験者の山岳会に入っており、月1回のハイキングがあります。FRCCの正月山行は景信山で餅つきというのが恒例です(コロナで中断中🥲)。1月の景信山山頂はものすごい賑わいで、月末に登っても、「ここはまだ正月だったか!」と思うほど人々が餅つきをして楽しんでいます。

 

昨年1月中旬に友人3人と登ったときは、平日のものすごい寒い日で、しかも夕方到着だったためか、人っ子一人いませんでした。こんな静かな景信山もあるんだあと印象的でした。
紙面には、静かな山頂にたどり着くまでのことを書きました。
景信山のような存在の山が、日本各地にあるんだと思います。
久美子さん、直子さん、楽しい山をありがとうございました!

 

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2023年2月 3日 (金)

北田啓郎さんを偲ぶ会

2月1日の「北田啓郎さんを偲ぶ会」は、目黒の自由学園明日館で開催されました。講堂の設計は遠藤新の設計と書いてあったけれど、向かいのフランク・ロイド・ライトの設計に合わせたような窓枠でした。

とっても立派なお式でした。
兄の紘一さんのスライドショーや、児玉隆治さんの思い出話、お客様だったという山口哲郎さんのお話、そして最後に北田佳子さんのご挨拶。笑ったり泣いたり、北田さんのことを沢山思いだしました。

式後、カラファテ前の「なるたけ」での偲び語り合う会も、心に残りました。
テレマークスキーの仲間に沢山会って、大先輩たちにも大勢お会いして、次の時代を継ぐ若い方々もいました。参列できないことを歯がゆく思いながら、各地から祈っているのも感じました。偉大な方は人を集め、人を残してくれるのだなあと改めて思いました。

カラファテができたのは、大学3年のときでした。
山岳部OBにカリブーのメンバーである山本淳先輩がいたので、紹介いただいたのか。30歳でいまの仕事を始めるずっと前から、つまり35余年もお世話になり、クライミングやスキーで遊んでもらい、沢山のことを教えて貰いました。

一本でも二本でも、ヒールフリーだろうが踵を留めようが、板に乗って雪山を登り滑る方はみな、直接的・間接的に北田さんの影響や恩恵を受けていると思っています。
山スキーやテレマークスキーの道具、技術、情報の多くを輸入し、日本にあった素地と融合させ、雪山を滑るという文化、心意気、仲間、社会、テレマークスキーそのものを熟成させ、育ててきたお一人なのだから。

去年の1月25日から、休まずカラファテを営業し続けてきた皆さん、この日の会を準備くださったカラファテとパタゴニア、てれまくりの皆さん、ありがとうございました。
ジャック、荒山ちゃん、矢野さん、少しはゆっくりしてください。

カラファテの創業者である坂下直枝さんのメッセージ
https://calafate.co.jp/shop/pages/calafate-concept.aspx

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2022年12月19日 (月)

陀峯山/毎日新聞「わくわく山歩き」

今朝の毎日新聞「わくわく山歩き」は陀峯山です。
webでも読めます(有料)。
https://mainichi.jp/articles/20221219/ddm/013/070/017000c
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陀峯山は、広島県江田島市の能美島にあります。
先月4日間、広島に滞在しました。
その間、天応烏帽子岩、陀峯山、宮島の弥山(ちょっぴり長いコース)に登りました。
共通点は花崗岩、照葉樹林、林床にシダ、それと瀬戸内海の眺望です。
記事は、当初ガイドに多く出てくる山を登ろうと計画したけれど、広島の岳人・吉村千春さんのお誘いで、迷うことなく陀峯山に変えたという話です。地元で長く深く登り続けていらっしゃる方の提案がいちばんです!
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終盤、少し暗めのトーンになりましたが、最近私自身が大きな別れをしたからであり、陀峯山の思い出とは関係ありません。
けれどいつも、海をはしる船を見ると、宮本輝の『別れの船』を思いだすのは、ホントです。
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さて、随分前のことになりますが、広島滞在はそれはそれは愉しかったです。日本山岳会のYouthClub(若手会員)が各地から集まるという企画。正直はっきり端的にいうと、日本山岳会に入会して20余年。こんな若者達の集まりに接したのは初めてです。
気持ちよい人たちばかりで、日ごろの登山の話や、広島のアマ・ダブラムやトシさんのマナスル+アマ・ダブラムのファストマウンテニアリング(FKT)の話も聴けて、夜も大いに盛り上がりました。次なる計画も出てきました。
今回は、先輩の松原さんが企画してくれたものに乗っかっただけですが、こんな集まりが継続できるようにこれからは自主的に関わっていきたいと思いました。みんな、ありがとう!
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*陀峯山は、岩稜歩きセクションが多いです。ワンスリップでアウトのミスが許されない箇所もあります。踏み跡不明瞭で、探しながら歩くところもありました。これから登られる方、ご準備を。

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2022年12月17日 (土)

今月の本棚『山とハワイ』@ヤマケイ

発売中の『山と溪谷』1月号の「今月の本棚」に、コミックエッセイスト鈴木ともこさんの大作『山とハワイ』の書評を書きました。
『山登りはじめました』の時も書かせてもらい、続いて2回目。嬉しいです。

どんな本であるか、どんなことを感じたか、ぜひ記事をご覧ください。
そして、『山とハワイ』を手に取ってください。
鈴木家のみんなが32日間かけてハワイの島々を旅した物語です。
ともこさんの果てしなく豊かな世界が広がり、ハワイの大自然が描かれています。

本書に、先日噴火したマウナ・ロアに登った様子が出てきます。火山の女神ペレも登場します。スーパーわがままで嫉妬深く困った人なのですが、なぜか許せちゃうから不思議。
マウナ・ロアの噴火についてともこさんが語ったことが、「デイリー新潮」に載っています。これを読んで、私はちっともともこさんのことを描ききれなかったなあと思いました。

 

『山と溪谷』   →ココ
『山とハワイ』  →ココ
「デイリー新潮」 →ココ

 

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2022年12月 7日 (水)

平出+中島カールンコー北西壁初登攀/ロクスノ98号

発売中の『ROCK&SNOW98号』に、9月に平出和也さんと中島健郎さんが初登攀したパキスタンのカールンコー北西壁のレポートを書きました。
平出+健郎という安定のペアですが、奇跡的につながったラインであり核心部の苦労が想像されます。

帰国後も平出くんはヨーロッパへ講演ツアー、健郎は2度のネパール仕事と超多忙なふたりをつかまえられたのは、10月にふたりがインスタライブをした前後でした。このインスタライブがむちゃくちゃ面白いので、ぜひご覧ください。
直前まで一緒にいましたが、まさか平出くんがこんな登場をするとは思っていませんでした!

久しぶりにふたりとゆっくり話をし、登り続けている人というのはすごいなと思いました。
健郎は30代終盤を迎え、平出くんは43歳。この歳まで登り続けるというのは、フィジカルなことだけでなく、それを支えるメンタルの要素が大きいということをあらためて感じました。メンタルというのは、登るという強い意思だけでなく、山や自然、山のある国の人々や家族や周囲の仲間達への思いやりも。

それと今回は、健郎の日記を全部読ませてもらいました。
時々、登山中の日記帖をライターに預けて、読ませてくれる人がいます。それぞれ個性のある書きっぷり、筆跡で興味深いです。健郎の日記には、カールンコー北西壁のイラストが描いてありました。さすが……絵描きの息子、スチール写真も素敵な健郎らしい、イラストでした。

こんな二人のことを書けるのは、ライターとして仕合せです。

ロクスノ98号は安間佐千さんが小豆島の赤嶽の岩場を登るかっこいい写真です(撮影=鈴木岳美さん)。ぜひ、ご覧ください!
*平出和也さん+中島健郎さんインスタライブ →コチラ *テルヌアのハイライトに、平出さんのヨーロッパツアーの様子が載っています。 →コチラ 登って、人と出会って自分の登山の話をする、それをアルピニズムの本場ヨーロッパでやり遂げるのだから、敬服します。

 

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2022年11月17日 (木)

南アルプスを未来につなぐ会

9月末に参加した「南アルプスを未来につなぐ会」主催の座談会の様子が、YouTubeにアップされました。
テーマは「南アルプスの魅力と未来を語る」。
座長は山極壽一さん。登壇は、山崎宏さん(NPOホールアース代表理事)、山本百合子さん(公財イオン環境財団専務理事・事務局長)と私です。
座談会の前に、パネラーがそれぞれの仕事や活動について15分で語っており、その様子もあります。
私は、この1年に書いた南アルプスの記事の一部を紹介しました。
南信州山岳文化伝統の会、甲斐駒ケ岳登拝、両俣小屋、光岳小屋のことです。
よかったら、ご覧ください。

仕事の紹介
https://www.youtube.com/watch?v=Q00xJSSQxLM
座談会
https://www.youtube.com/watch?v=bGZZhKGPEYI

南アルプスを未来につなぐ会が運営する「みんなの南アルプス」のチャンネルでは今後、いろんな企画があり、赤石岳避難小屋の小屋番を今シーズンで退いた榎田善行さんや後藤千恵子さん、「山と高原地図」でお馴染みの岸田明さんなどが登場する予定だそうです。楽しみです。
「みんなの南アルプス」をチェンネル登録いただくと、チェックしやすいです!ぜひ。
https://www.youtube.com/channel/UCh7kR6Zzc_e19iFnypxyzHw/featured

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2022年10月31日 (月)

物見山@わくわく山歩き/毎日新聞

今日の毎日新聞朝刊「わくわく山歩き」は、埼玉県日高市にある物見山です。写真は、日和田山から縦走していったときに撮った二ノ鳥居です。
10月20日の命日には少し早かったけれど、先日久しぶりに日和田山から物見山へ歩く機会がありました。
https://mainichi.jp/articles/20221031/ddm/013/070/032000c (有料)

田部井淳子さんの月命日の20日に、思い思いの方法でそれぞれの思いを抱えて物見山の山頂に集う。そんな懐の深さは、山がもつ魅力と田部井さんそのものなのかもしれません。お亡くなりになってからかれこれ6年、続いているそうです。
日程が合わないこともあるけれど、勇気が持てず(笑)、いまだ月命日の物見山に登ったことがありません。来年の目標は、これだな。

まったくの偶然あとから知ったことですが、今晩、田部井淳子さんの物語が放映されるそうです。
息子の進也さんにお聞きしたところ、田部井さんを演じる外原寧々さんは15歳。田部井さんをご存知なかったと。そんな若い世代の女優が演じる田部井さん、楽しみです。
10/31 23時~ NHK総合
「ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち」
https://www.nhk.jp/p/ts/G5N2418RV2/episode/te/7WPQLKNJ1X/

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2022年10月 8日 (土)

星美知子さん/ランドネ

9/23発売『ランドネ』に、南アルプス・両俣小屋の星美知子さんのことを書きました。
ココに記事の一部があります →ココ

 

写真は、山も自然も、人も、そして猫も、生きとし生けるものなんでも熱心に撮る、黒田誠さんです。
トビラ写真の星さんとミーのツーショットは、黒田さんならではですね!
(blogの写真は、私が撮ったものです💦)
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1981年に星さんが両俣小屋に入ったときからある8冊のノート(登山者が書き込むもの)を、読んできました。
82年の『41人の嵐』の翌年、星さんと一緒に仙丈ケ岳を越えて脱出した方々が再訪した際の記述に、読み入りました。
農鳥小屋のアルバイトさんが、本を読み終わったから星さんと交換しようと持ってくる記述もあります。
長い年月を感じます。
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星さんのことは、いまも書き続けていますが、とても書き尽くせません。ぜひ、両俣小屋をお訪ねください。
最後のページには、小さいサイズですが1989年の星さんの姿も載せました。ぜひ、本誌をお手に取ってご覧ください。
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P37のタカネビランジのキャプションがわかりづらいママなのですが……。
野呂川の岸辺にタカネビランジが咲いていました。もっと標高の高いところに咲く花であり、星さんは、「北岳から流れ着いたのかね」と。エビデンスがあるわけではありませんが、これが二度目だそうです。初回はうまく付かなかったようですが、今回は大岩の陰にひっそりとありました。守られたような位置。「いいところを見つけたよ」とお話されていました。

 

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甲斐駒ケ岳閉山祭

10月1日は、雲ひとつない青空でした。
中央道笹子トンネルを抜けて、甲府盆地に下りていく頃、南アルプスが一気に見渡せて、その右端に甲斐駒ヶ岳。
閉山祭の日にふさわしいお天気でした。
開山祭が7月1日なので、たった3ヶ月。けれど二年目のその間には、本当にいろんなことがありました。
時代やときの流れを強く味わったり、変容のときが続いたり。

今橋宮司は「えにし」という言葉を教えてくださったけれど、人生はすべて人と人とのつながりなんだと、改めて思いました。


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南アルプスを未来につなぐ会

静岡県庁からの眺め。
この日(9/26)は、写真左奥に見えるはずの赤石岳と聖岳は、雲の中でした。右に富士山がうっすら見えています。
南アルプスを未来につなぐ会」主催の座談会へ。
テーマは「南アルプスの魅力と未来を語る」。
座長は山極壽一さん。登壇は、山崎宏さん(NPOホールアース代表理事)、山本百合子さん(公財イオン環境財団専務理事・事務局長)と私。

山極さんは「南アルプスを未来につなぐ会」の会長でいらっしゃいます。
初めてお会いしたのは、前職で世界遺産条約批准と屋久島のリスト記載のために、屋久島に通っていた頃、宮之浦の自炊宿「晴耕雨読」で。最大の尊敬の念を込めて言うのですが、「なんて、しぐさがゴリラに似ているのだろう」が第一印象でした。
ボスと出張するときはホテルだったけれど、ほとんどは一人。色んな人が集まる晴耕雨読で、長井夫妻に沢山お世話になり、山極さんや霊長研の方々にお会いすることもありました。
その後、二度インタビューする機会がありました。

2020年4月に毎日新聞の連載「疫病と人間」で山極さんが、アフリカのゴリラ、チンパンジー社会とエボラの話を通して、コロナ社会とポストコロナについて書いていました。生物への愛が根底にある、ものすごく温かい科学者の目線で、救われる思いがしました。
いつか再会の機会があったら、お礼を述べたいと思ったほどでした。

私の登壇は、まったくの力不足でしたが、山極さんの智に触れることができ、貴重な機会でした。
南アルプスの山小屋の方々や静岡の登山関連の方々も聴きに来てくださり、話ができたことも、ありがたかったです。

静岡県主導の動きですが、この先、長野県、山梨県とも連動させていく展望のようで、素晴らしい人材がそろっているので、今後の活動が楽しみです。

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2022年9月 4日 (日)

光岳小屋/小宮山花さん@「山歩みち」

『山歩みち』41号「山歩のひと」で、光岳小屋管理人の小宮山花さんをインタビューしました。

花さんが光岳小屋の管理人を引き受けたのは、2020年。まさにコロナ元年。2年間の休業を経て、今年から山小屋を開けています。
光岳小屋の管理人になるまでの、花さんの道のりを垣間見てもらえる内容にしました。そして、「絶望のテカリ」とまで言われる、最果ての地で山小屋を運営する彼女の覚悟や思いを感じてもらえたら、と思います。花さんはそれを朗らかに語っています。

俗な言い方になりますが、花さんの描く山小屋は、アイテムではないんです。夕ご飯は〇〇〇、◇◇◇が飲める、オリジナルグッズは△△△、これはわかりやすいし、メディアやSNSを賑わすけれど、大切にすべき根幹は別のところにある。それが何であるか、ぜひ「山歩のひと」を、お読みください。

インタビューは小屋明け前の6月、花さんのジャガイモ畑「光ファーム」で行ないました。木村和也編集長が、「花という名前はいいね。光岳小屋にぴったりだ。光に照らされ輝く花」と言ったあとに、なぜかそれを英訳🤣「Glory Flower」と叫ぶかのように!(しっかり録音されています) よっぽど、小宮山花という、花が咲くことが、眩しくうれしかったのだと思います。
またいつか、花さんをインタビューしますよ!

各地の登山道具店などで配布するフリーペーパー「山歩みち」、ぜひ手に取ってください。

光岳小屋
https://www.instagram.com/tekatekatekari/
光岳小屋エコプロジェクト
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S15378183.html?fbclid=IwAR31fqBKv_s5Y1Y1f3iXlkC_yCIPSACasFQEY2z_dSchcf22Ri2Gu1ea_OI
山歩みち
https://3pomichi.com/

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2022年8月 7日 (日)

山を書くことを話す機会

6月下旬のこと。

福岡で開催された夏山フェスタにオンライン出演して、「山を書く」仕事について話しました。
1時間だったのに話題を盛り込み過ぎまして、駆け足でした。

書くことを仕事とすると決断した原点にあるもの、コミュニティに入っていって共に多くの時間を過ごし書くこと、繰り返し書かせてもらってきた登山家たちのこと、など。

「山を書く」ことについて、もっといろんな人と話したいなと思いました。同業者とも読者とも、描く対象とも。あるいは、「山を撮る」「山を描く」などの表現者たちとも。

このようなことを、写真付きでInstagramに投稿したら、私の書く原点でありバイブルである『白神山地 本州最後の秘境』の書影をみた方がコメントをくださった。なんと著者のおひとりである坂本知忠さんの血縁の方だった。こんな形で、坂本さんのことをお話できるとは思ってもいなかったし、坂本さんのご親戚が私のInstagramをフォローしてくださっているとも思ってもいなかった。

SNSがすべてとは全く思っていないし、人生も日常もSNSに書かないことのほうがはるかにたくさんあって、いちばん大切なことは書けなかったりする。けれど、SNSでこんな出会いがあるとなると、捨てたものでもないなって思う。

そういえば、福岡の会場にいらっしゃった編集者が、「この本が出てくるとは思ってもおらず、嬉しかった。僕にとっても大切な本です」とLINEをくださった。

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2022年6月19日 (日)

甲斐駒ヶ岳登拝@『山と溪谷』7月号

『山と溪谷』7月号(6/15発売)に、甲斐駒ヶ岳登拝の記事を書きました。

北杜市白州町横手にある駒ヶ嶽神社から黒戸尾根を登り、本社のある御山頂(東峰)を経て、登山者が山頂と呼ぶ西峰、さらには摩利支天への道。
山岳信仰は、登るという行為で信仰を重ねるわけですが、今回の記事では、甲斐駒ヶ岳の登拝はどんな様子なのか、どうやって続いてきたのか、ほんの少しですが書きました。

かつて七丈小屋の手伝いで幾度となく往復した黒戸尾根に、昨年夏の登拝に同行する機会を得て登ってみると、それはまったく初めて登る山のようでした。その新鮮さに、ともかく驚きました。心が救われるような出来事でした。
なにをおいても、こんな貴重な経験に誘い出してくれた友人の堀内美津子さんに感謝です。
七丈小屋が現在の体制になった当初から、勤務している方です。
堀内さんは私に、「山小屋も登山者も時代と共に変わっていく。けれど唯一変わらないのが登拝。それを見てほしい」と言いました。その彼女、登拝でびっくりする潔い姿を見せたのですが、それは、次の機会の記事に書きます。

夏の次は、秋の登拝をし、毎月1日の月次祭と鳴動護摩、閉山祭、大祓、正月の神事と武芸奉納、筒粥神事、例大祭に参列。
先日は、五合目の石碑の整理作業をしました(2019年の台風19号で流出したものもあり、とりもなおさず置いてあったため、あるものを確認し、並べ直し整理する作業)。
たった1年、駒ヶ嶽神社に関わっただけでは、とても書けない内容。最初は自分史上最悪の原稿になり、編集担当の辻拓朗さんのおかげで、そこからなんとか1ミリ程度這い上がっただけです。

けれど、写真が素晴らしいので、ぜひご覧ください。
秋の登拝に、国際山岳ガイドであり写真家の黒田誠さんに同行してもらいました。
今日、メッセージの履歴をさかのぼったら、夏の登拝の直後(しかも、自分の誕生日!)に、黒田さんに依頼し、まずは日程だけ空けてもらいました。
宮司から明確な承諾を得る前、媒体は全く決まっていなかったのだから、我ながらいい度胸をしています。けれど、撮ってもらうとしたら黒田さん以外考えられなかったのです。
いざご一緒したら、私が知っていたよりも、想像していたよりもずっとずっと、黒戸尾根と縁の深い方でした。

1年間ご一緒いただいた、今橋武宮司、小百合さん、堀内さん、大野正一さん、津島隆雄さん、伊与久大吾さん、敦子さん、真澄さん、三好妙心さん、林多映子さん、春日玄さん、それとお世話になった七丈小屋に、特別な感謝の気持ちを表したいと思います。

そして、開山から始まり200余年、これまで登拝を支えてきた遠藤先達をはじめとした多くの方々があってこその、いまであることを実感しています。
トビラの写真は、摩利支天に向かう登拝の一行が写っています。赤石沢から湧き上がる雲が、稜線で止まり、太陽が摩利支天を照らしていました。
さて、今年の夏も始まります。
その前に、横手道の草刈りや整備に行ってきます。

**********
痛恨の誤字があります。
小見出しの「横尾道」は「横手道」です。
お詫びして、訂正いたします。
blogの写真は私が撮ったもの。
登拝メンバーの皆さん、撮影中の黒田さんです。

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2022年6月12日 (日)

カンチュンナップ北西壁初登攀@ロクスノ

6月6日に発売された『Rock & Snow』に、山田利行さん+谷剛士さんのカンチュンナップ北西壁初登攀を載せました。
山田さんの珠玉の原稿とふたりの写真で構成。

タイトル通り、彼らの日常であるカナディアンロッキーからヒマラヤ6000m峰の壁へとたどった道のりと、今回の登攀について書いてあります。ふたりの考え方や有益な情報も載っています。

ほとんど編集仕事はしないのですが、今回超久しぶりにこのような仕事がやってきて、昨年12月の山田さん、谷さん登壇のウェビナーから始まり、素晴らしいクライマーでありとっても魅力的なふたりとご一緒できたことが、すっごく嬉しく楽しく、宝物になりました。
ウェビナーの打ち合わせのときも、カナダから久しぶりに日本に戻ってきてお会いしたときも、下山後にネパールで原稿を書いてもらいながらやり取りをしているときも、いざネパールから日本に帰ってきて記事の最後の仕上げをしているときも、とても気持ちよいふたりであり、そしてたくさん勉強もさせてもらいました。

そんなタニ+トシがカナダに帰国して、なんだか寂しくなった感すらある今日この頃ですが、これからのふたりのそれぞれの活動に心からの敬意を表して!再会を楽しみにします。

カンチュンナップのひとつ前の記事は、上田幸雄さんと山本太貴さん、伊藤勇介さんの黒部横断です。ご縁あって(笑)、3人の出発前に話をして、明日は下山できるっていう日と馬場島に下山してすぐに連絡をくれたこともあり、私にとっても思い出深い時間でした。
揺れ動く18日間を勇介くんが書いています。
ひとつ後ろは、東北の和田淳二さんと千葉栄一さん、須田誠さんによる鳥海山の白糸の滝。これも読みごたえがありました。

ぜひご一読くださいませ。

https://www.yamakei.co.jp/products/2822907520.html

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2022年6月 6日 (月)

荒川前岳@わくわく山歩き

しとしと雨が、桜の葉っぱを鮮やかな色にしてくれました。

 

今朝の「わくわく山歩き」@毎日新聞は、荒川前岳です。
南アルプス南部の山、荒川三山のひとつ。

 

私自身の思い出は、ザックさんと手を繋いで登った山。大の大人が! 2日ほど遅れましたが、彼のお誕生日に書いた記事です。
掲載の写真は、高山裏避難小屋。北から縦走する場合、前日に泊まるケースが多いでしょうか。ここの水場は天国のようなところでした。そんなあたりからストーリーを始めています。

 

よかったら、ご覧ください。
webもあります(有料)。
https://mainichi.jp/articles/20220606/ddm/013/070/036000c

 

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2022年6月 3日 (金)

北アルプス環境保全とその未来/大嶋達也さん@山歩みち

現在配布中の『 山歩みち 』040号に、「北アルプスー環境保全とその未来」というテーマで、環境省の大嶋達也さんのインタビューを書きました。この3月まで上高地管理官事務所に勤務していた方です。

 

北アルプス南部で実施中の「北アルプストレイルプログラム」(一口500円の協力金を募り、使途は登山道維持)の立役者です。
トレイルプログラム、登山道整備、山小屋などひとつひとつのコトではなく、国立公園の未来について語ってくれています。

 

大嶋さん、優秀で実行力もある方で、本当に尊敬しています。この数年の大嶋さんが推し進めてきた仕事は、本当に貴重でした。これからますます活躍してくださると思います。

 

『山歩みち』というのは、面白くて不思議な冊子だなあと思います。登山初級者向けだというけれど、今号は、カンチュンナップ北西壁初登攀の谷剛士さん、山岳写真家の大家・三宅修さんのインタビュー、レギュラーですが石川直樹さんのエッセイと、しっかり噛みくだきたい内容のものばかり。つまるところ、登山の内容に関係なく、大の大人を相手にした、読み応えある冊子なのだなあと思いました。

 

大嶋さんの話も、登山、国立公園、休日の使い方、自然との接し方、自然そのものについて考えるきっかけになると思っています。そして、「山歩みち」はそんなことを、読者と一緒に考えていく媒体でもあると、思っています。

 

ぜひどうぞ。
『山歩みち』040号詳細 →
https://www.facebook.com/3pomichi/posts/5255616961169705

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2022年4月29日 (金)

山田利行さん+谷剛士さん、カンチュンナップ北西壁初登攀

山田利行さん谷剛士さんのカンチュンナップ北西壁初登攀について、速報を書きました。

メールランナーではなくネットの時代、23日登頂ですので、速報とは言い難いのです。
登頂後、24日に無事ゴーキョに戻ってきたと、ふたりから連絡をもらい小躍りしていました。
自分がライターであることを忘れているわけではないけれど、編集部から原稿依頼が来るとは思っていなかったので、実際に二人に登攀内容の概要を聞きとったのは随分後になり、数時間でネットにアップしました。
Wi-Fi環境が安定しない旅先であるというのに、協力してくれたふたりのおかげです。

歴史について触れているという感想をもらいましたが、先人を大切にする彼らのスピリットそのものです。

朝イチで古畑隆明さんがこの記事を読んでくれたことを知り、嬉しかったです。古畑さんは、山野井泰史さん、遠山学さんと3人で6年前に同じラインをたどり、5650mで引き返しています。
「大人になって悔しくて悔しくて涙を流した山」について、書かせてくれてありがとうございます。

山田さんと谷さんの登攀は、ご本人たちの言葉や文章もいただきながら、後日詳細をお伝えしたいと思います。

おふたり、おめでとうございます!
元気に旅を続けてください。

記事はコチラから

 

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2022年3月26日 (土)

アルペン板2本目はタマキさん

テレマークスキーからアルペンスキーに乗るようになって、アルペンの板2本目を入手した。

昨年の夏のはじめ、タマキスポーツの閉店セールの最終日に、入り口でセキネさんから渡された板だ。
ビンディングは山積みの中にあったものから、気付いたら初代IONだった。

先月、白馬村のラッピーに持ち込んで、ビンディングつけてチューンナップしてもらったら、いいなあ!と絶賛してくれたうえに「乗りやすいとかそういう概念は捨ててね」と。ロックだってこと?
こういうガレージブランド的な板は、いまや板舎さんしか作っていないとも話していた。
RMUは、いまや乗っている人も多くなったけれど、この板がが作られた10数年(?)前は、まだまだガレージブランドだった。

初めて出会ったタイプ。
最初はどうなるかと思ったけれど、けっこう仲良くなってきました。
ステッカーたちが後押ししてくれています。
左足が苦手なのだと思っていたけれど、右足がぜんぜん踏めていないことに気づいたので、師匠のチロルステッカーは右足に。

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2022年2月21日 (月)

阿蘇の烏帽子岳・杵島岳@わくわく山歩き

2月21日の「わくわく山歩き」@毎日新聞は、阿蘇の烏帽子岳と杵島岳です。
ふたつの山を書いたのは、ふたついっぺんに登るのがちょうどよいサイズだったから。
登山が目的の旅もあれば、旅の空でひょっこり登る山もいいですね。
今回は後者。蓼科山荘・双子池ヒュッテを、夫の友基さんと営む米川佳子さんとふたりで登りました。

ふたりとも阿蘇の山は初めて。あまりにも雄大な眺めに驚きました。雄大というのは、景色の広がりと時空を超えた広がり。これまでの造山の歴史が手に取るようにわかる眺めでした。
突然の立ち寄りにも快くアドバイスくださったモンベル南阿蘇店さん、道すがら何度かお会いしたマムートを着た女性の方、ありがとうございました。

主役の「いきなり団子」のよい写真がありません。
いきなりの来客にも出せるような、小麦粉の皮とふかしたサツマイモ入りの団子。熊本の郷土菓子だそう。道の駅などには手作りが売っています。

この時の登山の様子は、佳子さんの投稿もご覧ください!
いきなり団子の写真もあります😊
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今回の記事は、コチラでも読めます(有料)https://mainichi.jp/articles/20220221/ddm/013/070/025000c

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«平出和也+三戸呂拓也、厳冬のサミサール(パキスタン6000m峰)北壁初登頂

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